出発
隣の村に出かけていくことにした。もうLv.35の魔法剣士である。自分の身は守れるし、新しく魔法も覚えておいた。アイテムも多めに持っていった。野宿のための道具もあって、結果的に大荷物となった。
ちなみに、今回は一人だけで行っている。一人でどれほどできるか試したかったのだ。
早速ウルヴェンが現れた。
戦闘開始。
「スパーク」
魔法命中スキルのおかげか、ウルヴェンを麻痺状態にして、先制攻撃を放つ。
片手剣二本を使った二刀流は、攻撃に隙ができにくく、すばやい攻撃を可能にした。
そのおかげか、すぐに魔獣には無数の傷が付く。その傷からは血が噴き出す。
電撃で筋肉組織を硬直させる魔法、スパークは、その効果を切らす。
そして、魔獣は呻いてよろけながらも立ち上がり、逃げようとするが、
「束縛!」
新たに覚えた束縛魔法を発動させて、魔獣の動きを再度止めた。そして、
「魔法強化・付与・火発生」
ナイトソードを両手で持ち、強化した火魔法を付与。そのまま走っていき、
「火焔斬!!」
剣を振り上げた。
魔獣の体は燃え上がり、そのまま息絶えた。
よし、成功だ。肉と骨を剥ぎ取って、肉は今日の夕飯に、骨は持ち帰って素材にしよう。
ちなみに、火焔斬はかっこつけただけなので、気にしないでほしい。