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緊急戦闘

ウルヴェンから見て斜め後ろ、足の付け根の辺りに、ラビが技を放った。

槍が光り、

「槍技、豪雷突!!」

強力な突き技が魔獣を襲う。

突然の出来事に驚き、振り返ろうとするウルヴェン。しかし、動くことはできなかった。

実は、純也がラビの槍に火花魔法を付与しておいたのだ。

予想通り、スタン状態になり動かなくなった魔獣。

そして、俺は指示――宣言をした。


「みんな、総攻撃だ!!」


その瞬間、一気に魔法が炸裂、色とりどりの光が魔獣を包み込む。そして、俺たちも攻撃。

魔法、剣技、槍技、そして、魔獣の血。さまざまな色が散乱する。そして、魔獣の命は確実に減っていった。

一方的な攻撃は1分間も続いた。

そして、動き出した魔獣は、ふらついていて、弱っているのがよくわかった。HPバーがあるならば、もう赤くなっているところだろう。

しかし、計算違いというものは誰にでもある話である。


魔獣はなぜか俺に向かってきたのである。


牙をむき、こちらに走る巨大なドーベルマン。誰にだってわかるほどのどす黒い殺気を迸らせて向かってくる。

それは、本能からの恐怖を呼び起こすのには十分だった。

とっさに二刀をバツの字に重ね合わせて防御態勢をとるが、

「この威力だと受け止めきれない・・・!」

元の攻撃力が高い上に、スピードが出ていて、このまま突撃されるとこの状態でも危険だ。

(もう死ぬ・・・!)

死を覚悟した。魔獣は肉薄していた。魔獣は速度を緩めずに突っ込んだ。その瞬間だった。


「リフレクション・シールド!!」


アリスの声が響き渡り、俺の前に青い透明な薄めの壁が現れた。

魔獣はそれにぶつかる。

しかし、その壁は慣性の法則でたわんでしまった。

まるでトランポリンのように・・・・・トランポリン?・・・そういうことか!

壁は、大きくしなり、やがて動きを止めると、魔獣の体を丸ごと跳ね返した。

反射防御壁(リフレクション・シールド)・・・・・その鉄壁の防御でもって攻撃を防ぎつつ、その極限の弾性でもって、攻撃を数倍の力で反射する魔法。

それに最大限の力で打ち込んできた魔獣は、その何倍もの力で打ち返され、飛んでいき、近くの木にぶつかり、そのまま体中から血を噴き出した。

絶命したのか・・・・・?

いや、それでもぴくぴくと動いている。

しぶといやつだ・・・!

でも・・・これならいける!

俺は短剣を取り出し、

「付与・火発生(エンチャント・ファイア)・・・・・いけ!」

投げた。

弱点突きスキルが発動すればいいが・・・当たった!

投げた剣は魔獣の喉元に当たり、そのまま燃えた。その炎は、魔獣のわずかに残っていた命を焼き尽くした。


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