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とあるキンコツゴブリンの独白

あいつらは何をしているんだぁ。

あぁ頭痛ぇ早く帰りてぇ寝て体力回復してぇなんなんだァァァ!

せっかく来てやったのになんだよあのでかいやつ(ゴブキング)ぅ。来て早々に

〈敵襲だ。返り討ちにせよ〉

なんてよぉ。他人の気持ちをわかってんのかあいつはぁ。

まぁ、四天王が呼ばれたのが意味の無いことじゃなくてよかったぜぇ。いつの間にか全員ころされていて出番がありませんでしたぁってこともよくあったからなぁ。

しっかし、明日倒すはずだった人間が先に攻めてくるとはなぁ。しかも思いのほか強いしよぉ。

なんかシールドのやつ倒されたしぃ。ナックルのやつ集中攻撃喰らってるよぉ。やべぇなぁ。俺もちょっと殴られたしぃ。

俺を殴っていたやつが誰かと相談していやがるぅ。

あ、動き出しやがったぁ。何をする気なんだぁ。

また俺を殴るきかぁ。かったるいはぁ。

こいつは蚊かぁ。でけぇのに潰せねぇ。

自慢の棍棒避けるしよぉ。

あ、また殴りやがったぁ。頭のてっぺん叩くなよ痛ぇんだよこっちはぁ。

んぁ?首筋になにか刺さったようなぁ。矢かなぁ。ま、いいかぁ。後で潰せば良い訳だしぃ。


――3秒後、首筋に刺さった魔法が爆発、ゴブリンの首がはじけ飛んだ。



ちょうど、もう片方も死んだようだ。

冒険者から先ほどよりも大きな歓声が巻き起こる。ゴブリンたちを全滅させたのだ。俺はアリスに礼を言う。

「ありがとう。俺を助けてくれて」

「なに言ってるの。仲間を助けるのは当然の事でしょ」

「それもそうか」

そういって俺たちは笑いあった。戦いは終わった

――と思っていた。




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