チートレス転生者の冒険ラジオ――MC②
純也「はいはいどうもこんにちは……ん? こんばんは? ああ(カット!)」
TAKE2
純也「はいはいどうもこんに……こんばんは。冒険ラジオ午後10時のお知らせだにゃん……え? キャラクターが違うって? もうどーでもいいんだよ。キャラクターを保つのも面倒なんだよ。10時間ぶっ続けで収録させられてる(設定の)俺の身にもなれって話だぜ」
ライケン「ちょっと落ち着けよ……」
フォリッジ「半端なく荒んでるよ?」
純也「あ~、もうテープ回ってる? 撮りなおし? もうめんどくせえっての。そーれーにー、これはこれで面白くなるだろ?」
フォリッジ「一体君はなにと会話してるんだい?」
純也「スタッフの出すカンペ。もういいや。仕切りなおさずそのままいっていい? OK? OKね。じゃあ、ライフォリ自己紹介どーぞ」
ライケン「このまま台本通りにやっていいのか?」
純也「そーしてちょ。あ、アドリブはじゃんじゃん入れちゃっていいから。台本にも自己紹介以外は自由ってかいてあるじゃん」
ライケン「本当のラジオがどうかは知らないが……。まあいいか」
純也「早く」
フォリッジ「急かされなくてもやるから」
ライケン「どうも!」
フォリッジ「いきなりすぎてあわせられないよ!」
ライケン(いいから、いまから合わせてくれ、と目線で伝える)
フォリッジ(まあ、わかったよ……、と目線で返答)
ライケン&フォリッジ『どうも!』
ライケン「ライケンです!」
フォリッジ「フォリッジです!」
純也「えっと、彼らはむかし一緒に戦った戦友。例によって例のごとく、第二部に入ってからまったく出番がなかった奴らでーす」
ライケン「作者め! 俺たちをすっかり忘れ去りやがって……」
フォリッジ「まあまあ、そんなに怒らないでよ、ライケン。どうにか思い出してもらって、こうして番外編で出演させてもらったんだしさ」
ライケン「本編がよかった」
純也「まあ、いつかまた出してもらえるって」
ライケン「どうせ半年は待たされるんだろ!?」
作者(ぎくり)
ライケン「今、作者びびっただろ! 図星なんだろ! さっさと俺たちを本編で出しやがれ!」
純也「ま、まあ、今はそこらへんにしようぜ。作者も本編のストーリ作りが大変なんだ。察してやろうぜ。時間もそんなにないし。質問もしたいし」
ライケン「チッ……。覚えてろよこのふぁ(カット!)」
TAKE3
純也「ふう……。ようやく落ち着いたみたいだな。ようやく質問できる」
フォリッジ「で、僕たちへの質問内容は?」
純也「二人はどれくらい仲がいいんですか?」
フォリッジ「ん~、どれくらいだろう」
ライケン「まあ、幼馴染だけど」
フォリッジ「……じゃあ、デュエットしてみるってのはどう?」
ライケン「いいな。じゃあ、ミュージック・スタート! (指を鳴らす。音楽が流れ出す)」
純也「この曲は……まさか、某マク○スFの第二クールOP……ラ○オン……!?」
作者(これは……曲だけは知ってるけど、アニメは見たことないやつだっ!)
純也「しかも、完璧に覚えて……うわっ、きれいなハモり! さらにオリジナルの振り付けまでつけている……だと!?」
『生き残りたい、生き残りたい』
『君を愛してる』
『本気のココロ見せ付けるまで』
『俺は眠らない』
(以上、マ○ロスFオープニングテーマ、ライ○ンより一部抜粋した上で一部改変)
ライケン&フォリッジ『ありがとうございましたっ!』
(スタッフと純也から拍手)
純也「すごくうまかった! 相当仲がいいんだな!」
ライケン「それはそうだ!」
フォリッジ「なにしろ……」
ライケン&フォリッジ『俺(僕)達の仲だからな!』
純也「おお……。ん? カンペ……が鼻血で見えないぞ! どうした、ディレクター! というか、チェシャ! 大丈夫か――!」
ライケン「もう収拾つかなくなったからこれでしめようぜ」
フォリッジ「そうだね。じゃあ、せーの」
ライケン&フォリッジ『精霊少女と吸血姫、どうぞ!』
ライケン「さて、俺たちは帰って寝るか。出番は終わったし」
純也「ちょっ……さっき『俺は眠らない』とか言ってただろ!?」
フォリッジ「それは、あの曲の歌詞だから。寝ないと体力持たないし」
ライケン&フォリッジ『ということで、お先に失礼しまーす』
純也「チックショオォォォォォォ!!!」