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再び森へ

―あの後、お互いに落ち着いてから自己紹介をした。

男の名前はカイ、少女はファイで、カイは町長、ファイはカイの幼馴染だった。そして、二人はそろって王国直属の騎士団の一員らしい。ちなみに、カイは26歳、ファイは24歳だった。俺とは8つ差か・・・。

それはともかく、二人にゴブリン退治の事を話した。

「うん、よくわからん」「聞いたことも無い話ね」。

町長も知らないのかよ。

ここにいる4人はそろって首をかしげた。

そこで、ファイが口を開いた。

「そうだ、知っていそうな人に聞いてみれば?例えば長老とか」。

出た、名案!全員がそう思っただろう。

全員一致で長老に会うことにした。



北の森(ゴブリン討伐に行った森)の奥に、小さなかやぶき屋根の家がある。そこに長老はエンテの町の事はもちろん、この世界の事ならほとんど知っている。

そう言い伝えられている。

「しっかし何もねぇな」

カイがつぶやく。

森の中、今度は小さなかやぶき屋根の家‑‑‑‑‑‑‑‑‑長老の家を探し、さ迷い歩いている。

ここはやはり木以外は何も無い。

そろそろ40分たつが、何もいない・・・と思ったらいた。鍛え上げられた肉体を持つ、大きいマッチョメンなゴブリンが。

やっぱりね。案の定すぐに見つかった。

・・・またか。そして、すぐに逃げた。もちろん速度強化して。



方向を間違えたらしく、出た場所は知らない家の前だった。

4人そろって小さなかやぶき屋根の家の前に出た。

玄関の前に白いひげを長く伸ばしたおじいさんが待っていた。

「我はエンテの長老じゃ。何用じゃ」

カイが代表して、「私たちはあなたに聞きたいことがあり、ここに参りました」

「とりあえず中に入れ。詳しく話を聞こう」

やった。かやぶき屋根の家の中に入り、自己紹介をして、いざ事情を話そうとすると、

「ジュンヤといったか。汝から特殊な波動を感じるぞ。例えば“転生者”のような・・・」

「「「えっ」」」

そのほかの3人から驚きの声が上がった。

そして俺は、

「すっ、すみませんっ。じっじじじっ事情を聞いてもらえますキャッ」

緊張していた。


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