お姫様の証
お母さん「さあ、みんなマロンちゃんのことは忘れて」
娘「忘れ過ぎだよ!」
父「では、まつげの国へ行こうではないか」
娘「化粧品売り場のつけまの数な、わかるけど
え?ハウスオブローゼは?もっとゴネるかと」
父「時が来るのを待つ」
娘「負けただけじゃん」
―ありがとうございます
またお越しください―
―PLAZA到着―
娘「あーこれ可愛い♡」
お母さん「買っちまいな!」
父「お尋ねします、スリッパコレクションの意味を」
娘「わからないけど、好きなの」
お母さん「ルームシューズよねぇ♡」
父「君たちは引田天功を目指しているのか?」
娘「何が?」
お母さん「ガチでな」
娘「あーこれも可愛い♡」
あれも、これも…
―30分後―
お母さん「アットコスメ人気レビュアーの意見よろ」
娘「おけ、…あれ?お父さんは?」
お母さん「!?」
娘「さっきまでいたよね?」
お母さん「罠抜けか?
やつこそプリンセス天功じゃねーか!」
―ハウスオブローゼ―
父「これください」
消えてもいい消えてもいい
この夜だけあれば
綿飴の抱きまくらに
羊の尻尾のスムージー
呪文を唱えて
永遠の眠りの中へ
あいうえお かきくけこ
さしすせそ なにぬねの
忘れちゃおう 思い出そう
あなたの優しい声を