EP3-4
小出しにするお('◇')ゞ
「いやー実に爽快だった!!見たかよAクラスの奴らの面をよ!!いつも威張って歩いてるせいで今日は半分ぐらいに縮こまって見えたぜ!」
クロエフたちの試合が終わるとDクラスのクラスメートたちが一気に周りに集まってきた。中でも大興奮だったのはジャンで、勝負が終わった今でもまだすこし鼻の穴を膨らませながらクロエフたちの戦いぶりを、まるで自分のことかのように自慢げに語っている。
「つーかクロエフあの武器すごかったな!!最初に見た時も十分びっくりしたけど、一瞬で形が変わるなんてよ・・・。」
「まあ、これは魔法が使えない僕が、魔法使いに対抗できるようにするためのものだからさ。魔法使いと戦うのにはちょうどいいように作られてるんだよ。」
ジャンたちはクロエフの指輪をまじまじと見てはさっきまでの剣がクロエフの指にはまっているものが変形したとはとっても思えないようで、首をかしげていた。
「まあ、とにかくだ!学園始まって以来のDクラスが決闘で上位クラス、しかもAクラスに対して勝利を収めた!これは盛大に祝うしかないよな!!」
「賛成!!」
ジャンが音頭を取るのと同時にクラス中から歓声が上がる。クロエフとシャオは少し照れ臭そうにしながら、みんなと一緒に今日の勝利を喜んだ。
「くそっ・・・!!俺たちがDクラスに負けた!?魔力も大したことないあいつらに・・・?」
「単純にあいつらがほかのDクラスの人間よりも強かったんだろうな。」
不意に後ろから声を変えられ二人組ははっと振り向く。そこにはこの決闘を取り持ったロストーが立っていた。
「ロストー君・・・驚いたじゃないか・・・。あの二人なぜ力を隠している?あの茶髪、どうやってあそこまで大地に愛されたんだ!?それに一番気味が悪いのは黒髪のほうだ。決闘中も一切魔力が感じられなかったのにあの異常なまでの身体能力・・・。何かありそうだ。そういえばロストー君と黒髪の奴は友達じゃなかったかい?」
ロストーは話を聞くと、静かに二人に近づいて行った。コツコツという音が嫌なまでに響きわたっているように二人には聞こえた。得体のしれない何者かが迫ってくるような感覚に恐怖を覚えるほどだった。
「あぁ、俺とクロエフは友達さ。何かを隠しているということも別に間違いじゃない。ただ詮索はしないほうがお前らのためになるとだけ言っておく。」
ロストーは二人の横を通り過ぎるときに耳打ちをするような小さな声でそう言った。その言葉に二人は背筋に悪寒が走るのを感じていた。今まで感じたことのない恐怖。自分が無力な獲物でしかないと思わせるほど。そして二人はその悪寒のせいで自分たちの周りの温度が本当に下がっていることには気が付かなかった。
その日、Dクラスの勝利に対する祝賀会はシャオの家で開かれることになった。これからDクラスは見下されるだけのクラスではなくなるだろう。魔力がなくとも戦う方法があることを今日示したのだから。




