ここまでのあらすじ
第九章までのあらすじです。続けて読み進めている方には不要ですので読み飛ばしてください。
『剣魔術』の使い手であるアルディスは、討伐、護衛、調査など、報酬次第で様々な依頼を請け負う傭兵のひとり。
ある調査依頼の帰り道、野盗に襲われた隊商の生き残りである双子の少女たちを保護することになるが、この世界で双子は『忌み子』として厭われる存在であった。
なぜか彼を主と仰ぐ正体不明の女がそこへ加わり四人での生活がはじまったのと時を同じくして、双子を匿っていることが領主に知れてしまう。追い立てられたアルディスたちは魔物や危険な獣が跋扈する森の中へと居を構え、活動の場を王都へ移すことにした。
王国を悩ませる三大強魔を討伐して名を上げたアルディスは、ある日コーサスの森でキリルと名乗る少年と出会う。共に遺跡へ潜り少年が目的としていた剣を手に入れると、アルディスは道中野営の度に正体不明の異形に襲われながらもそれを撃退。森を抜けたところで襲ってきた野盗も軽く払いのけて王都グランへ戻る。
キリルの持っていたカードへ書かれていた言葉に思うところのあったアルディスはキリルに同行して都市国家レイティンへと赴くことを決める。
レイティンで魔物の群れから都市を守る防衛戦に参加したアルディスは押し寄せる獣たちを魔術で薙ぎ払い、異常な生命力を見せる魔物をも単独で討伐に成功する。
王都へと戻ったアルディスは教会からの護衛依頼を、護衛対象が顔見知りということもあって渋々請け負う。
ソルテという聖女候補の護衛についたアルディスはその道中でかつての相棒であった黄金色の獣ロナと再会し、行動を共にすることとなった。