大事な話と頼みごと 満瑠サイド
「ただいま~!」
私は、笑顔で言った。
「さあ、もう帰ろっか?」
真輝が皆に声をかける。春と類はうなずいたが、咲とお兄ちゃんはうなずかずに、私を見た。
「満瑠?もしかしまだ遊びたいのか?」
二人が視線に気付いたのか類が声をかける。
私は黙って首を振った。
するとお兄ちゃんがはっと気づいたように私
のもとに来て、頭をなでた。
“大丈夫”そう言ってくれてる気がした。
私はお兄ちゃんに勇気をもらい、三人にさっき図書室でお兄ちゃんに話したことを皆に話した。
話している途中三人は驚いたような顔をしたが、口を挟まずに聞いてくれた。
「私の話信じてくれますか?」
なんか敬語になっちゃったけど、皆信じてくれたかな?
真輝は黙ってうなずく。
「まきっちが信じるなら私も信じるよ。」
「もちろん、僕もね。」
3人は信じてくれたらしい。
しかし類はうーんと唸りながら思案顔。
やっぱり、信じてもらえなかったかな?
不安に思っていると類がばっと顔をあげてこちらを見る。
「満瑠。お前ホントに皇女なのか??」
帰ってきたのはそんな質問だった。
「えっ?まぁ、アシアではそういうことになってるけど…。」
「満瑠すげーよそれ!むっちゃでっかい家にすんでるんだろ?美味いもんいっぱい食えんじゃん!満瑠んち行きてー!」
ツッコミ所満載なのですが類さんよ…。
「私も行きたーい!」
えぇ?真輝さんもですか…。
なんだか気抜けたな。
重大な発表だったんだけどなー。
お兄ちゃんに話したときの緊張感はどこ行ったー?
じゃあこのノリに乗って言っちゃいますか。
「じゃあ私の家くる?」
「「えっ?行けるのー!」」
びっくりして叫んだのはお兄ちゃんと咲。
異世界だから簡単には行けないと思ってたのかな?
まあ、条件つきだけどね。
真輝と類そして春は私のことをキラキラした目で見てくる。
「うん。まぁ、私からすると来てもらった方が有難いんだ!」
冷静な2人は不思議そうに私のことを見ているが、残りの馬鹿三人組はやったーとかうひょーとか言いながら飛び跳ねている。
「満瑠どういうこと?」
咲が私に訪ねる。
「実はね。私、もうそろそろここに来て10年がたつの。こことメノンでは時間の進み方が若干違うのだけど、私の予想だともうすぐ魔王が誕生する。だから私は勇者を連れてアシアに帰らなければならないの。」
いつの間にかバカ三人組も戻ってきて私の話を聞いていた。
「それで、その連れていきたい勇者ってのが、お兄ちゃん達五人なの。」
言っちゃった…。
「「「「「......えぇーーー!」」」」」
類が突然身を乗り出す。
「ってことは。俺達勇者になるってわけ?
美味いもんいっぱい食えるってわけ?」
類が目を輝かせながら私を見る。
「まぁ、そうゆうこと。」
次に、真輝が不安そうに訪ねる。
「でも、魔王さんと戦わなければならないんだよね…。」
やっぱりそこだよね。私だったら絶対不安に思うし…。
「うん。でもね、勇者って物凄く強くなれるんだ。並の人間よりすっごくね!」
すると、春と類が、目を輝かせる。
「「私(俺)、勇者になる!」」
春と類が、大声で叫ぶ。
「はは、春たちやる気だね!」
「俺たちも行ってみる?」
「みんなで行きたいねー♪」
みんなも来てくれるみたいだ。
「でも、みんな注意してね。メノンにはここよりたくさんの危険がある。ものすごい怪我をするかもしれない。
それに地球にいつ帰ってこれるかも分からない。それでもいい?」
私は皆に聞いた。
私の大切な人達だから、もちろん怪我なんてして欲しくない。
でも、魔王と戦うのだ。怪我をしない訳が無い。むしろそれ以上の事態に陥ることだってあるかもしれない。
これで断られたら、勿論私の故郷は滅亡してしまうだろう。
しかし、皆は10年間一緒に過ごしてきた大切な人達。
だからメノンに行って後悔して欲しくないのだ。
「「「「「別に、いいよ?」」」」」
あっさりとした答えだった。
「えっ、ほんとにいいの?」
皆は頷く。
「俺は行くっていったら行くんだ!」
「私も行きたいから行く!地球よりなんか楽しそうじゃん?」
類と春は行きたいから行くという簡単な答えだ。
「2人が行っちゃうと私も寂しいから行く。」
真輝は寂しいから…か。
「春と類を一人にしといたら大変な事になっちゃうからね。」
面倒見のよい咲らしい答えだ。
お兄ちゃんはというと、
「満瑠を一人にはしない。」
やっぱりお兄ちゃんはお兄ちゃんだ。
なんか呆気なかったけど皆の了承は取れたし。よかった。
「皆、ありがとう。これからメノンでいろいろ大変な事があるかもしれない。
でも、この皆だったら絶対乗り越えられるね。じゃあ、…行くよ?」
「「「「「え……?」」」」」
「転生。」
やっと転生しました!
あと2話で転生しますとか言っといて、全然終わりませんでしたね(;´Д`)
私の文章力の問題かな?o( ̄ー ̄;)ゞううむ