平凡な朝
「え・・・・・・」
俺は大好きな満瑠に魔法陣から落とされた。なんでこうなったんだ?
そんなことを考える暇もなく俺の目の前は闇に包まれた。
何でこんなことになったのか、それは今日の朝に巻き戻る・・・。
「おにいちゃん!朝だよ~おきて?」
満瑠は俺の布団にもぐりこんで頬をぺちぺちとたたく。朝の恒例行事だ。
「んぁ?おはよう・・・満瑠」
満瑠カワイイなぁ。
俺は学校で1、2を争うロリコンだ。
毎朝満瑠に起こしてもらい、一緒にご飯を食べて一緒に学校に行く。
俺と満瑠の学校はすごく近いからいつも一緒にかよっている。
「じゃあね。おにいちゃんいってらっしゃい!」
「ああ、満瑠・・・気を付けてな・・。」
「うん!いってきまーす!」
そういって、俺は満瑠と別れる。満瑠は俺の前ではとびっきりの笑顔で居てくれる。
でも学校に行く時だけはなんだか悲しそうな、さびしそうな顔をする。
満瑠に学校でなにかあったか?なんて聞いてみたけど、
「「んーん別になにもないよ?」」
とはぐらかされてしまった。家族なんだから別に言ってくれてもいいんだけどな。
ごんっ!
「おはよ!宇宙元気か??」
自分が殴っといて元気か?は無いだろうと思ったがいつものことだから気にしない。
「おはよう、類今日も元気だな。」
「おう!もちろんだ!俺はいつも元気だぜ!」
そういって類はまた走り出す。あいつは本当に馬鹿だと思う。
精神年齢小学生だろあれ・・・。
「おはよう、宇宙くん。今日も類君元気だねー。私も見習わなくちゃ!」
「いやいや真輝、見習わなくていいから・・・」
真輝はえ?そうなの?みたいな顔をしたがいつものことである。気にしない、気にしない。
そんなことを考えながら俺たちは学校へむかった。
学校に着くとの金髪美少女が俺のところへかけてきた。
「宇宙ー!宿題見せてくれっ、お願いしますっ」
彼女は俺の前で急に土下座。とてつもなく刺さる周りからの視線。
こんなんじゃ断れないじゃないか。
「わかったから、土下座やめろ春。俺が悪いみたいじゃん。」
そうやってに手を差し伸べる。春は俺の手をとり立ち上がる。
「ありがとう宇宙。心の友よ~!」
そんなことを言って俺に抱きつこうとしたので、俺はさっとよける。
春はこけたが気にせず教室へ向かった。
教室に入ると、春と全く同じ顔の美少年が手を合わせながら、走ってきた。
「宇宙ごめん。春がまた迷惑かけちゃったね。」
美少年はぺこっと頭を下げた。
「別に咲のせいじゃないし気にするな。」
咲は世話焼きな奴だからな。弟のくせに姉の面倒をみるなんて・・・と感心してしまう。双子だから姉だの弟だの関係ないのだろうけど。
それから5人で駄弁っているとホームルームのチャイムが鳴ったので、それぞれ自分の席に着いた。