表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

昔々あるところに_014

作者: イカエル

昔々あるところにモグさんという貧しい青年がおりました。


あるとき、モグさんは黒猫堂という骨董品屋の店先で、マジックハンドを見ました。


「何でも金目のものを、一瞬にして拾ってくれる全自動マジックハンド。これであなたもお金に困ることはありません(本物)」とありました。


モグさんはそのマジックハンドを店のカウンターに持って行って聞きました。

「何でも金目のものを、一瞬にして拾ってくれる全自動マジックハンド。(本物)」

と言うのは本当ですか?


「本当だニャ」カウンターに座っていたのは黒猫でした。


「これであなたもお金に困ることはありませんというのも……」

「本当だニャ」


「売ってください。買います」

「じゅうまんえんだニャ」


モグさんは全財産十万円をはたいてそのマジックハンドを買いました。


------------------------


さっそくお金が落ちていそうな繁華街渋谷のスクランブル交差点に行ってみようと思いました。

電車に乗って20分ほどかかります。


モグさんは駅の券売機で切符を買おうとしました。


そのとき、ポケットに入れてあった全自動マジックハンドが


ぶうううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん

と低いうなり音を出し始めました。


「ん?なんだ、スイッチが入ったのか?」


モグさんがふと下を見ると、ポケットからマジックハンドが伸びて

隣の券売機で、切符を買おうとしていた女性が、右手指先につまんでいるコインを

モグさんのマジックハンドがむりやりもぎ取って


シュッッッ

と引っ込みました。


「泥棒~~~~!」


すぐに駅の係員が飛んできました。


モグさんは窃盗で現行犯逮捕されました。




あああああああああああああああああああああああああああああ


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ