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大嫌いな君へ  作者: 弧愛
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第1章~狂った愛情~

この小説は基本的に「アオタ」視点となっております。


「わーい!ミサキ大好きー!」

「嘘ばっかり。本当はお姉ちゃんが好きなんでしょ?」

ほら、君はいつもいつも冷たい。

「嘘じゃないよ?ミサキがホントに大好きなんだよ!」

「でも・・・ミサキといる時よりもお姉ちゃんといる時のほうが楽しそうだよ?」

「えぇ?!あんな凶暴女といる時のほうが楽しそう?!」

「・・・うん。なんだかんだ言いながらもすごく楽しそうだよ?」

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。そんなんじゃ僕は騙されないぞ。

「嘘でしょ?ミノリは凶暴だし暴力的だし良いところなんて1つも・・・あっ、ごめん。無神経だったね。」

あいつの実の妹のミサキの前であいつの悪口言っちゃったよ・・・ミサキに嫌われたらどうしよう。

「最低・・・お姉ちゃんの悪口だけは言わないでほしいのに。」

「ごめん、ミサキ。本当にごめん。」

「嫌、もう絶対に許さない。アオ君がそんな人だとは思わなかった・・・これからもうミサキには話しかけないで。」

「そんな・・・無理だよ。」

「なんで?なんで無理なの?アオ君の大好きなお姉ちゃんと2人きりの時間が増えるんだよ?嬉しいでしょ?嬉しいでしょ?!」

やっぱり僕はミサキに嫌われてしまったらしい。なんでかな?どうしてかな?僕は本当のことを言っただけなのにさ。どうして僕がミサキに嫌われなきゃならないの?違う・・・僕が言いたいのはそうじゃない。なんでミサキは僕のモノになってくれないの?

「ミサキ・・・」

「もう話しかけないでください。『アオタさん』」

ミサキは何処かに行ってしまった。ミサキとはもう話せないの?そんなの嫌だ。ヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ

だってミサキは・・・僕の初恋の人。でも僕のモノになってくれない。こんなに好きって言ってるのに。大好きって言ってるのに。欲しい物も全てあげてる。何1つ悲しい思いはさせていないんのに。考えろ、考えるんだ。ミサキを僕のモノにする方法を・・・!

あった。ミサキを僕のモノにする方法。

明日だ。全ては明日だ。明日ミサキの所へ行こう・・・

そして・・・・・・

あははっ。明日が楽しみだよ♪

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