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0話…生き残りの後悔。

………

……………

…………………


 あれから、何年経っただろう。

この国は、平和になった。

彼女の……否、彼女達の働きがけのおかげで。


 勿論最後の美味しいところは俺がやったが、それまでの道のりは、彼女らの命と引き換えに、積み重なっていた。

平和になってから、この国の人達の顔には笑顔が増えた。


 これなら彼女達も、報われただろう。

そうでなければ、意味がない。


「ナルミ〜!」

「!お嬢様、お坊ちゃま、どうされましたか?」


 庭の掃除をしていた俺に声をかけたのは、まだ幼い双子の姉弟。

 俺はあれから、名前を変えて生きている。歳ももう60近い。


 俺だけが、生きている。

 俺だけが、生き残ってしまった。


「またね、ナルミの昔話が聞きたくて!」

「ナルミ、掃除が終わったら聞かせてよ!」

「……わかりました。では、急いで終わらせますね。」


 俺の身分は今、執事長。

この家は、俺が好きだった彼女の師匠であった人の、そして仲間であった彼女の、親戚の家。

そこで俺は、生き延びている。


 新しい仲間に恵まれ、新しい主人達と過ごしている。

だけど……


 1番好きだった人達は、もういない。


 掃除を終え、俺の部屋にて双子は待つ。

紅茶と茶菓子は忘れず用意し、俺も席につく。


「これは、数人の男女が国を変える為に、命を賭した話___」


 これは、嘘のような本当の話。

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