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アルバが大事
「アルバ、気をつけて!」
ルナは即座に呪文を描き、時の魔法を解き放つ。
周囲の時間がわずかに遅くなる――瓦礫の落下速度も、瘴気の波の進行も、ほんの少しだが減速した。
だが死神の力は時の魔法の影響を受けない。黒衣の影は悠々と街の瓦礫を押し出し、アルバに襲いかかる。
アルバはルナの魔法でかろうじて飛び回り、反撃を試みるも、鋭い瘴気の刃に体を切り裂かれる。
「ぐっ……!」苦痛に顔を歪め、倒れそうになる。
ルナは焦りながらアルバを抱え、回復魔法を放とうとする。
だが、回復魔法は強力な攻撃魔法と同時には扱えない。
「……ああもうっ、攻撃を止めるわけには……でもアルバが……!」
ルナは時の魔法で戦況を制御しつつ、周囲に火炎や氷、雷の魔法を次々にぶつける。
黒衣の死神は影の中で笑い、まるで興奮を抑えきれないように揺らめく。
「クックックッ……あの時はおまえたちの攻撃に一度は退いたが……今度こそ味わえねえーん」
アルバは必死に耐えながら、ルナの膝に身を預ける。
だが傷は深く、魔力が滲み出し、瀕死の状態のままだった。
ルナの目には街を押し潰す黒い影が鮮明に映る。
「……ここで、止める……!」
ルナの決意が硬くなる。




