人斬り 赤市道成
私の名前は赤市道成人斬りだ
私は最悪の人斬りだだが私には信念があるそれは過去の話私は幸村という小さな村で生を受けたその村には昔から代々受け継がれる剣術があった
私は剣術が出来なかったまるでだめだっただからこそ誰より剣を振り剣と暮らし剣と生きた
どれほど経ったのかわからない程毎日剣を振り続けたそして25の頃私は出会ったのだ怪物に…
名を九村京一郎
奴が私の前に現れた時奴の着物は血に濡れていたこの村の人間を何人も斬っていたのだ
「お主我が村の者を斬り逃げ切れるなど思っているのか?」
私は刀を構えた己の鍛錬の成果を信じ立ち塞がる
だが奴は想像以上だった私は一方的に斬り刻まれた私はその差に絶望することしか出来なかった
「ぐお…ゴフッ…」
私は血を吐き跪いたもう死ぬことしか出来ないのか…そう思った時だった
「ガハッ!」
奴は突如血を吐いた
「捉えたぞ九村!」
何者かが奴の背中を刺したのだ
刺したのは幸村の村長の佐馬田さんだった
だが九村はタダで死ぬ男では無かった
「飛沫を上げろぉ!勇敢なる男よ!」
そして奴は振り向き村長の頭に刃を突き刺した
グサッ!
それは村長の額を貫き死に至らしめた
「村長ぉぉぉ!」
「グフッ!」
その時奴が血を吐いた
だが奴はその身体でノロノロと歩いていく
「逃さぬ…」
俺は奴に刀構えた
そして刀を振り落とす
「グハッ!」
それは奴の背中を叩き斬った
「グハッ!何と私が血の海に沈むとは見事…」
そう言って奴は死んだ
この日の犠牲者は三十四人だった
この人斬り事件は村の歴史に名を残した
私は奇跡的に一命を取り留めた
だが私は安静の間考えたあの様な悲劇を起こさない為にどうすれば良いか考えたのだ
そして何日も考え傷が癒えた時私は結論を出した
私が悪を斬らなければならないと
その日から私は影で暗躍する人斬りになるために村を抜けたそうして私は都会へと向かい悪と呼ばれる者を斬る人斬りになった
幾千もの修羅場を潜り抜け私は一流の暗殺者になったそうして斬った数が百を超えた時とある男と出会ったそれは魚村と呼ばれた男だった
その男と戦い私は激闘の末敗れた
「私もここまでか…」
もう死をわかっていたその時だった
「あなたは人斬りただで死ぬほどの罪を背負ってはいない」
そう言って私に刀を突き刺した
そこから私は暗闇の中を彷徨うこととなった
何年もの間意識だけがそこにあり肉体は存在しない私は彷徨い続けただがわかっていたこれが私の罪たとえどれだけの悪党を斬っても人を斬った身だこの命で償うしかないのだ
だが後悔は無くあるのは償いの心だけだった
完