事の始まりは海の上から~(まだ戦わないゆ!)
さぁ!前回はヤマト爺が謎の扉に引き込まれた!…って所だね。しらん。今回はヤマト爺のステータス確認!ケッケッケッ…さぁヤマト爺ちゃん、オモロイ反応してくれよなぁ?
扉に急に引き込まれたとはいうものの…
「何処じゃ?ここは」
そこにはどこか懐かしさがある青い地平線が広がっており、自分はその上に浮いているのだ…ん?浮いている?
「ありゃ!?ワシの体が海に浮いとる!?」
大和の船体は進水式当時のように塗装されており、機関も兵装も設備もなにもかも全てがあの頃のように蘇っている。80年ぶりの海上…少し寂しくなる鹿児島の海底…全盛期に戻った大和…だが彼は何をすべきか分からなかった。なんせ急に海底から海上に来たのだから仕方ない。
(あっじゃあ僕が大和爺のために言ってあげよう。『ステータス』)
第一艦橋内部にホログラムのようなスクリーンが映しだされる。
【ステータス】
耐久力 : 119402
全長 : 263m
全幅 : 39m
速力 : 34kt
【搭載兵装】
50口径50㌢陽電子粒子三連装砲×3基
65口径20.5㌢陽電子粒子三連装砲×4基
60口径陽電子対空ビーム連装砲×6基
バルカン型陽電子対空ビーム連装機関砲×8基
【主機関】
××××年製陽電子永久波動炉
【副機関】
××××年製陽粒子半永久ホイール機関
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…なんじゃこのよくわからん兵装と機関共は?強いて速力ならまだ許容範囲じゃが…ようでんし?ばるかん?びーむ?なんじゃそれ?
そしてワシは悟った…
「もしかしてワシ、最強なのでは?」
弟の武蔵から『見知らぬ場所であり得ない物を見たらそれは異世界という所かもしれない』と聞いたことがあるのじゃが…
どうやら武蔵の艦長が小説なんかを読んでたらしくての。それに出てきたモノらしい。
「しかし…ここにとどまる訳にはいかんのぅ…」
大和は周りを見渡すとそう呟く。確かに海のど真ん中に巨大戦艦がポツンとボッチだと敵からすれば格好の的である。
「何処かに工廠でもあればのぅ…」
(大丈夫か?この帝國ジジイは…僕の手助けがないと何も出来ないんじゃないの?)
彼が出てくるのはもっと先の話~
大和はまだ見ぬ工廠探しに行くために機関を始動する。
「機関始動」(ヨーソロー!)
その言葉と共に波動炉が静かに、だが重々しく唸りを上げ、青い海原をかき分けて行く。
なんじゃろう…何故かワシ以外の誰かが時々喋ってる気がするのじゃが。まぁええわ
次回!「戦艦ヤマト、艦つくの世界にて無双する」第三話!乞うご期待じゃぞ!