表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

マホジジ 〜異世界に転生したけど、老魔法使いで……(ちくしょおおおおおーーーっ!!)〜

作者:和樹
松村ケンジロウ、二十代後半。
夜遅く、仕事を終えて疲れ切った彼は、とにかくアパートに帰って眠ることだけを考えていた。
そのとき、道の向こうに自動販売機が見え、「桃ジュースがある」と気づき、つい立ち寄った。
百二十円を入れて缶を購入し、道路を渡ろうと振り向きながらプルタブを開け、一口──いや、一滴でも飲もうとした、その瞬間。

突如としてトラックが現れ、ケンジロウの体を数メートル先まで吹き飛ばした。
トラックからは男女が降りてきた。女は「死んだか?」と尋ね、男は「確かめてみよう」と答えた。
その“確かめ方”は、なんと全力の平手打ちだった。右頬に強烈な衝撃が走り、顔がアスファルトに叩きつけられる。

男は「うん、死んだみたいだ」と勝手に結論づけ、二人は立ち去った。
しかしケンジロウは、途切れ途切れの声で「……くそ……まだ死んでない……」と呟いた。

次の瞬間、彼の意識は異世界へと移っていた。
だが、その転生先は55歳の老魔法使い、ガルディック・ラヴィントールの身体だった。
名前からして、まるで魔王軍の幹部のような響きである。
そして何より、ケンジロウはこう思わずにはいられなかった――「せめて桃ジュースを一口飲ませてからにしてくれ」。

異世界生活の始まり
プロローグ
2025/08/10 19:26
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ