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彼女に捨てられて仕事もクビになった俺は、ヤンデレ金髪巨乳女子高生に拾われました  作者: 湯島二雨
第18章…喪失

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ハジメテでした

 楓ちゃんは嫉妬に狂って正気を失っていた。楓ちゃんが嫉妬するのはよくあることだから、俺にはそれがわかっていたはずだった。

手を出すべきではなかった。お互いに少し離れて時間をかけて、頭を冷やすべきだった。


わかっていたはずなのにどうして……

俺は楓ちゃんの大きな乳に完全敗北し、性的衝動の火力で狂った。

ブレーキが完全に破壊され、全力でアクセルを踏み抜いてしまった。


俺は二度と大人の男を名乗ってはいけない。



―――ガシッ!


狂った俺は、楓ちゃんの肩を掴む。

そしてクルッと一回転。



「きゃっ……!」


ドサッ



俺は楓ちゃんを押し倒した。いや、押し倒すというより、覆い被さった。

さっきまで俺が下で楓ちゃんが上だったが、今は俺が上で楓ちゃんが下になっている。

楓ちゃんの可愛い悲鳴がベッドに響き、立場逆転。俺が楓ちゃんを見下ろす。


押し倒してから1秒もしないうちに、勢いのままに楓ちゃんの唇を塞いだ。自らの唇で。



「んんっ……!」



唇の感触を唇で受け止める、特別な感触。


一瞬だけ瞳に戸惑いの色を宿した楓ちゃんだったが、すぐに順応し、俺を受け入れてくれた。

そっと瞳を閉じて、俺の唇に応える。


楓ちゃんの方からキスされたことは何度もあったが、俺の方からキスをするのはこれが初めて。それから、唇にキスをしたのもこれが初めてだった。


初めて交わったお互いの唇。

なんて柔らかく、甘い甘い唇なんだ。彼女の唇の感触があまりにも気持ちよくて、無我夢中で楓ちゃんと熱い熱いキスを交わす。



楓ちゃん……

楓ちゃん……!

楓ちゃん……!!!!!!



何度も心の中で楓ちゃんの名前を呼びながら、キスをする。


そしてキスを続けたまま、自然に手が動き出す。両手がほぼ同時に動く。脳が命令するより先に、本能のままに俺は動く。



むぎゅっ


ビクッ……!



俺の手のひらは楓ちゃんの乳房を鷲掴みにした。

やっぱりでかい。俺の手のひらに収まりきらず、少しむにっとはみ出した。


女の子の大きな胸を手で触るのはこれが初めてで、脳髄が溶け出すほどの強大な性的興奮を覚える。


壊れて制御できない俺はやや激しめに、やわやわと楓ちゃんの胸を揉みしだく。

すごく柔らかい……宇宙一幸せな弾力感が俺の手のひらに吸いつく。宇宙一イヤラシイ反発力が俺の揉む動きを押し返してくる。


胸を揉んでいると楓ちゃんの身体がビクッと跳ねたが、これも一瞬だけですぐに俺の手を受け入れてくれた。


抵抗……しない。いいのか? このままずっとキスしていても、このまま胸を揉んでいても。俺はもう止まらない。楓ちゃんがぶん殴らない限り絶対に止まらない。

たとえ世界が滅んでも最後までヤるぞ。いいのかよ楓ちゃん。


まあ、唇を塞いでいるから返事はできないんだろうが……返事の代わりに、しなやかな二の腕で俺の身体をぎゅっと抱きしめてくれた。


抱きしめてくれたと同時に、キスも胸を揉む手も激しさを増す。



ああ、幸せ……この直後に首を刎ねられてもいいと心から思えるくらい、至福の極限だった。

唇フェチとおっぱいフェチを兼ねた俺にとって、キスと乳揉みを同時に摂取できるというのはそれくらい幸せだ。


楓ちゃんという沼にどっぷりと浸かる。そこは底なし沼で、一度入ったらもう二度と抜け出すことはできない。

沈む、どこまでも深く深く沈んでいく……




―――――――――



 『りょうくん、それっ!』


『おっと、おりゃー!』


『あはは、りょうくんどこになげてるのー?』


『ごめんごめん』


『あはははっ、りょうくんのーこんだよ~』


『ノーコンって言葉知ってるのか、すごいな楓ちゃん』


『のーこんだしぼうとうだよぼうとう! ぼうとうしちゃってるよ! わいるどぴっちだよりょうくん!』


『暴投とかワイルドピッチまで知ってるんだ。頭良いんだね楓ちゃん』


『えへへ、りょうくんにほめられた! うれしいなぁ!』



10年前、俺が14歳で楓ちゃんが7歳の頃の記憶。

海で、楓ちゃんとビーチボールでキャッチボールしていた記憶。

この記憶、前にも夢で見たな……前にも見た映像が再び脳裏に流れた。楽しかった記憶は何度再生しても良いものだ。


楓ちゃんの方が投げ方が上手くて恥ずかしかった。

ビーチボールを投げ合うだけの遊びが、すごく楽しかった。

ビーチボールを追いかける楓ちゃんが、とても可愛らしかった。

ボールを追いかけて走る楓ちゃんの姿がとても美しくて、ワザと変なところに投げたりもしたな……糞野郎だな俺は。




『たのしかったね、りょうくん!』


『ああ、楽しかったな』



夕方。太陽が海の彼方に沈もうとしている頃。

遊ぶのが終わって、俺たちは海が一望できる道を歩いていた。



『りょうくん、みてみて!』


『ん?』


『かげが! わたしたちのかげがすごいよ!』



夕日で照らされて、俺と楓ちゃんの影が伸びていた。



『かげがながい! わたしもすごくながくなってる!』


楓ちゃんが手を伸ばして、影がさらに長く伸びた。



『ほらみて! わたしのてもながい!』


『ははは、手が伸びてるな。かなり遠くに届きそうだ』


『あはははっ!』



楓ちゃんは自分の影を見ながらいくつもポーズを変えて、無邪気に笑う。

夕日に照らされた彼女の笑顔……麦わら帽子やワンピースととても相性がよかった。


この世で一番清純な存在だと思った。当時の俺は純粋に、可愛らしいと思っていた。




―――――――――



 ―――なんで……なんで今、昔のことを思い出しているんだろうか。

あの頃の想い出が鮮明に脳裏に再生されていく。


とてもキレイで、とても大切な想い出だ。だが、()思い出すのはどうなんだろうか。思い出すタイミング間違えすぎじゃないのか。

脳内で勝手に何度も再生される。停止ボタンなどない。ハッキリと強く思い浮かぶ、子どもの頃の楓ちゃんの笑顔……




俺は今、楓ちゃんと交わっている。



楓ちゃんの奥の奥に、俺が確かに存在している。

楓ちゃんが俺を激しく強く、それでいて甘く柔らかく締めつける。



未知の快感。快感の極限。脳内にピンクの汁が垂れ流されて、男の大事な部分が蕩けるくらい気持ちいい。

ヤバイ、なんだよこれ。狂うほどのありえない気持ちよさ。俺のすべてが溶かされる。気持ちよすぎて俺が俺でなくなりそうだ。



なぜ俺は、楓ちゃんと繋がっている最中に昔のことを思い出してしまったのか。

あんなに純真無垢だった少女を、俺の欲で穢してしまっている。激しい滝のような罪悪感が身を焼き尽くす。


しかしそれが……子どもの頃の純粋な笑顔を思い浮かべながら楓ちゃんと交わるのが、たまらなく興奮する。

なんてヤバイ変態なんだ俺は。



昔は純粋に笑っていた楓ちゃんは、今はこんなに濡れた瞳で、妖艶な視線で、俺をまっすぐ見つめる。

心を焦がされ、どこまでもドロドロに溶かされていく……


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