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彼女に捨てられて仕事もクビになった俺は、ヤンデレ金髪巨乳女子高生に拾われました  作者: 湯島二雨
第13章…休日

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洗濯物が目に入ってしまいました

 とにかく今日は休日だ。

不幸な事故が起きてしまったが休日だ。


休日も楓ちゃんはあ~んで朝食を食べさせてくれた。



「休日は涼くんとずっと一緒にいたいな」


「っ、あ、ああ」


俺は照れて楓ちゃんの眩しい笑顔をまっすぐ見れなかった。



「―――と言いたいところなんだけど、今日はいろいろ習い事が入ってて……」


「習い事?」


「うん、ピアノとかバイオリンとかやってるの」


「そうなのか」



習い事かぁ……確かにお嬢様は習い事たくさんやってるイメージだな。ピアノやバイオリン、お嬢様のイメージにピッタリ合うな。

大金持ちのお嬢様な楓ちゃんは、休日でもいろいろと忙しいようだ。スケジュールが決まっててその通りに動かなくてはならないこともたくさんあるんだろう。すごく大変そうだ。



「誠に遺憾だけど、私はこれからお出かけしなきゃならないんだ。ごめんね涼くん」


「俺のことは気にするな」


「本当は涼くんも連れていきたいんだけど……できることなら涼くんをそばにおいて習い事やりたいんだけど……」


「習い事っていろいろ厳しいんだろ? 俺が行っても迷惑なだけだよ」


「うん、私1人で頑張る。涼くんにふさわしい女になるために頑張るから」


それ以上があるのかってくらいいい女なんだけどな楓ちゃんは。どう考えてもふさわしくないのは俺の方なのに。


楓ちゃんが完璧な理由がよくわかる。楓ちゃんはいつだって努力を怠らないんだ。楓ちゃんのすごさを知るほど、自分がいかにダメ人間なのかを痛感する。



「だから今日は夕方まで帰ってこれないけど、それまで家でのんびり休んでていいからね」


「……わかった」


俺もちょっと残念な気持ちはあるが仕方ない。楓ちゃんは住む世界が違うのだ。一緒に住んでいても俺はしょせんペット、何事においても楓ちゃんと同じステージに立つことなどできない。




 午前9時頃、楓ちゃんは車に乗って出かけていった。

俺は今日はずっと家で過ごすことになる。この広い広い家もそろそろ慣れてきた。ちょっとしたテーマパークみたいで退屈しない。


家をうろついていると、日当たりの良い広い庭があって、そこで使用人のお姉さんが洗濯物を干していた。

洗濯物はたくさんあって、物干し竿もすごく長い……



はうっ……!!


俺はついはうっ……!! なんて情けない声を出しそうになってしまった。いやしかしこの光景ははうっ……!! って言いたくもなる。


さっき夢精した俺のパンツが、使用人の若いお姉さんの手によって干されている。

使用人っておばさんやおじさんもいるのに、よりによって若いお姉さんが夢精パンツを干している……恥ずかしすぎて縮みそうになった。


大丈夫、だよな……? 夢精したことバレてないよな? ちゃんと洗った。念には念を入れて長時間洗濯機にかけまくって臭いが気にならないようになっているはずだ。

ちゃんと洗ったはずなのに、内心ヒヤヒヤになる。バレてるんじゃないかって不安になる。



使用人のお姉さんと目が合ってしまった。目が合った瞬間お姉さんは穏やかな微笑みを見せた。


「おはようございます、安村様」


「お……おはようございます……」


丁寧に挨拶された。俺は消え入りそうな声で挨拶を返した。ああ、恥ずかしすぎる。

パンツのことも恥ずかしいのに安村様って呼ばれるのも慣れなくてこそばゆい感覚になる。


やめてくれ、安村様なんて呼ばれるほど偉くないよ俺は。逆玉の輿だと思われてるんだろうか。

申し訳なさや恐れ多さで耐えられなくなり、俺はそっとその場を離れようとする。

本当に洗濯物がいっぱいで、自動で視界に入ってくるくらいだ。



はうっ……!!!!!!


またはうっ……!!!!!! って言いそうになってしまった。夢精パンツが干されていた光景よりもさらに衝撃的な洗濯物を見つけてしまったからだ。



干されてふわりと垂れ下がるブラジャーがそこにあった。

ピンク色で可愛らしい刺繍が入った可愛いブラジャーだった。


たまたま目に入ってしまった。一度存在に気づいてしまった以上はブラックホールみたいな引力で視線をそれだけに惹きつけられた。俺の視界は極端に狭くなり、ブラジャー以外のものは一切映らなくなってしまった。


俺にはわかる、間違いなく楓ちゃんのブラジャーだ。

カップサイズが大きくて、胸が大きい楓ちゃんならピッタリサイズが合うであろう。

そして楓ちゃんのいい匂いがする。楓ちゃんのたわわな胸を包み込んでいるブラジャーは、楓ちゃんのおっぱいの匂いがすると言ってもいい。


そんな変態以外の何物でもない考え方をしてしまった俺は一気に性的興奮ゲージが破壊されそうなくらい溜まった。

楓ちゃんが不在の今なら少しは落ち着いていられるはずだと思っていたが大きな間違いだった。楓ちゃんの家は楓ちゃんがいなくても強い誘惑がたくさんあった。むしろ楓ちゃんがいない方がこっそり恥ずかしいことをしやすいのではないか。


今朝夢精したばかりなのに、もうすでにこんなにも発情してる自分の性欲の強さと醜さに呆れ果てる。

緩やかな風が吹いてヒラヒラと俺を誘惑するように揺れるブラジャーから慌てて目を逸らした。


ああ、ダメだ。刺激が強すぎる。我慢できない。

急いでトイレに駆け込んで自らを慰めた。そうでもしないと自分の欲の制御ができなかった。


夢精ならまだ不可抗力だと言い訳もできたが、明確に自らの意志で楓ちゃんをオカズにしてしまった。俺は男の部分を握ったまま項垂れて自己嫌悪した。


しかもまだだ。まだ発散し足りない。全然萎えない。

楓ちゃんから受け続けてきた肉体的接触。楓ちゃんの胸の感触を思い出す度に、どこまでもいくらでも捗る。さらに夢の中に出てきた楓ちゃんの姿も思い出して興奮を重ねるように捗る。

溜まりまくっていた反動がまだまだ終わらず、自家発電と自己嫌悪を繰り返したのであった。


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