楓ちゃんと過ごす特別なクリスマスです
「涼くんも着替えてきなよ。暑いでしょ?」
「ああ、着替えたいのは山々なんだが……俺、水着持ってないぞ……」
昨日まで冬の世界で過ごしていた。サプライズでここに連れてきてもらった。
水着とか持ってるわけがない。プライベートビーチの時はホテルがあって水着も用意されてたけどここは無人島で水着が用意されているとは思えない。
楓ちゃんはニコニコしながら俺を見る。
「大丈夫、涼くんの水着はちゃんと用意してあるから! はいこれ! タオルとかゴーグルとかも入ってるから!」
楓ちゃんから袋を渡された。
袋の中を見ると、泳ぐのに使うものはほとんど揃ってる感じだった。
「それじゃ着替えてきてね。私はここで待ってるから」
「わかった」
俺は着替えるためにジャングルのような森林の中に移動した。
とりあえず本当に暑いので躊躇なく爆速で脱いでフルチンになった。
フルチンになってから袋に入っている水着を取り出す。
その水着を見て、俺は『んっ!?!?!?』となった。
トランクスの水着。爽やかな青色。素材も良さそうな感じ。
うん、ここまでは普通に良い水着だ。変な柄というわけでもない。
その……すごいのは柄ではなく、文字。
『涼くんLOVE』というピンク色の文字が、水着にプリントされていた。
すごくでかい文字で書いてあった。語尾にはハートマークもついていた。
楓ちゃんの愛をひしひしと感じる、世界に一つだけの俺だけの水着だ。
別に普通の水着でいいのにわざわざこんな特別な水着を作って用意してくれたのか、中条グループ……楓ちゃんの要望で作らされたんだろうな、お疲れ様です。
楓ちゃんの気持ちはすごく嬉しいが、これは人前で着るのはちょっと厳しいだろうな……
でも本当に嬉しい。大好きな女の子にLOVEって言われて嬉しくない男なんか存在しないのだ。
ここは無人島で楓ちゃんと二人きりだから何の問題もなく着れるしな。『涼くんLOVE』の文字をじっくりと眺めて、ジーンと目の奥が熱くなるのを感じた。
あ、フルチンのままで幸せに浸ってしまっていた。早く着ろや俺。
楓ちゃんの愛を噛みしめながら、大切に大切に着た。
着心地もすごく良い。サイズもジャストフィットしている。暑い日はずっとこれ履いててもいいかもと思うくらいだ。
着替えを終えた俺は楓ちゃんのところに戻った。
「お待たせ楓ちゃん」
「わぁ……! 涼くんすごく似合ってる!」
「そ、そうか?」
「うんっ! 涼くんかっこいい! ステキ!!」
楓ちゃんは瞳をキラキラとさせながら、両手を頬に添えて恍惚とした表情で俺を見つめていた。
この水着を見てかっこいいと言ってくれる女の子は間違いなく楓ちゃんだけだと思うが、それでいいんだ。
他の女にどう思われるかとかはどうでもいい、楓ちゃんがかっこいいと言ってくれるのなら俺は幸せ。楓ちゃんの言うことが正義なんだ。
水着姿になった俺たちは二人でストレッチをじっくりやって泳ぐ準備はバッチリとなった。
「涼くん、泳ぐ前にマッサージしてあげるよ」
「マッサージ?」
マッサージか……そういえば去年もしてもらったな。
「前回してあげた時は涼くんにかなり痛い思いをさせちゃったから、もっともっとマッサージの特訓をして腕を上げたよ。安心して、前よりもずっと気持ちよくできるから。マッサージのリベンジだよ」
マッサージのリベンジか……前回のマッサージも地獄の痛みではあったが効果はすごく出ていた。
でも前のマッサージじゃまだまだ満足していないと楓ちゃんは言っていた。今回、さらにパワーアップしたマッサージをお披露目してくれるようだ。
「修業や仕事でお疲れの涼くんをたっぷり癒してあげるからね」
「お疲れって話なら、楓ちゃんだって生徒会長の仕事やバイオリンの習い事でお疲れなんじゃ……」
「いいの。私が涼くんにしてあげたいの」
「わかった、お願いするよ」
ペットだから遠慮はしない、俺たちのルールだ。
砂浜にシートを敷いて、その上に俺はうつ伏せになった。
その上に、楓ちゃんが跨ってくる。
南の島でサンタビキニの巨乳美少女に跨ってもらえるとは……夢でもなかなか見ない極上の贅沢だ。
楓ちゃんの柔らかい素肌の感触……たまらない。好き。
「じゃあ、いくよ?」
「ああ」
―――グッ!
「―――……ッ!!!!!!」
背中を親指でグッと押された。
指圧パワーはやはりとんでもない。前回以上に強いのでは?
でも俺は、前回よりすごく気持ちいいと感じた。
でも痛い。痛いけど、痛気持ちいい。
俺の肉体も修業で強化されたから、楓ちゃんのパワーにそこそこ順応できるようになったんだな。
去年の俺だったら泣いて叫ぶところだった。だが今の俺は違うぞ。耐えられるぞ、気持ちいいぞ。
ちゃんと受けてみるとわかる、楓ちゃんは確かにすごく腕を上げた。今この瞬間もすごく効いているのがわかる。快感で表情が緩む。
「気持ちいい?」
「~~~ッ……!!!!!! あ……ああ……ッ」
囁かれて、ふぅっと甘い吐息を吹きかけられ、全身の穴から汁が出そうなくらい気持ちよかった。
マッサージ終了。しっかりリベンジできて楓ちゃんはとても満足そうだ。
俺も楓ちゃんにお礼のマッサージをお返しした。ピチピチで柔らかくて透き通るような素肌は俺の血液の流れを爆速で上昇させた。
「あっ……んんっ、そこっ、いいっ……涼くん、気持ちいいっ……」
「~~~ッ……」
楓ちゃんがエッチな声を出すので当然俺も情欲を煽られた。
このいろいろ溜まってきたモノ、遊んだあとでたっぷり注がせてもらう。
その後、俺たちはエメラルドグリーンの海でたくさん泳いで遊んだ。
修業の成果でメチャクチャ速く泳げるようになっていて驚いた。
この島にはフルーツがたくさん育っていた。森林の中をちょっと探してみるとフルーツしかない世界があって、さすが南の島だ。
トロピカルなこの島で楓ちゃんと一緒にフルーツをたくさん食べた。甘くておいしい。水着姿の楓ちゃんと一緒だからさらに甘さを感じた。
「この島のフルーツ全部食べていいからね。この島のものは全部涼くんのものだから!」
「さすがに全部は食べきれないかな」
「ふふふっ」
楓ちゃんは幸せそうに微笑む。
楓ちゃんのたわわに発育した二つの果実もふるんとわずかに揺れる。
楓ちゃんの果実はどんなフルーツよりも甘い。
キラキラなトロピカルフルーツの世界でも、俺は楓ちゃんの二つのメロンしか見えなくなった。




