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彼女に捨てられて仕事もクビになった俺は、ヤンデレ金髪巨乳女子高生に拾われました  作者: 湯島二雨
第26章…豪華客船

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ドローンが侵入してきました

 この会場に、殺害予告の犯人がいる可能性がある。

俺と楓ちゃんは警戒心を最大に上げた。



「あ! 凉くんあれ見て!」


「ん⁉︎」



楓ちゃんが上を指さす。

その方向を見ると、なんか飛行物体が飛んでいる。


この豪華客船のパーティー会場はすごく天井が高い。

天井付近に、何かが飛んでいる。目を凝らしてよく見る。


あ、あれは……

ドローン⁉︎ ドローンだ! ドローンが飛んでいる!


なんで⁉︎ なんでドローンが⁉︎

いつの間に!? 停電前はドローンとかいなかったはずだ。そんなにうるさくないがプロペラ音が聞こえる。さっきまでこんな音はなかった。今、急に現れたんだ。


どこから湧いてきた!? 会場の扉は閉まってたはずだ!



「涼くんあそこ見て!」


「あそこは……通気口!」


壁のところに通気口があった。カバーが外されて穴が開いている。

その穴はドローンが通るのにちょうどよさそうな大きさだった。おそらくあの穴から侵入してきたんだな!


で、あのドローンは一体何なんだ!?



お父様も当然ドローンの出現に気づいていた。というかドローンはお父様の真上に移動した。

ドローンもお父様を狙っている……? まさかあのドローンは、殺害予告の犯人が操縦しているものか!?



―――ドドドドドド!!!!!!


!?



ドローンはなんと、お父様を狙って銃を連射してきた。

ドローンにはマシンガンが装備されている!?


お父様はマシンガンの乱射を素早く回避した。お父様の回避の方法がバク転ですごい身のこなしだ。


これでハッキリしたな。あのドローンはお父様を襲う殺人兵器だ。

おそらく祝い殺してやるとか言ってた犯人が操縦してると思う。


ドローンを操縦しているということは、犯人はこの会場にはいないのか? ここで操縦してたらバレバレだもんな。

ドローンについているであろうカメラの映像を見て、別の場所で操縦しているのだろう。どこにいるんだ。この船のどこかにいるのは間違いないと思うが……



ドローンはお父様だけを狙ってさらにマシンガンを撃ってきた。お父様は華麗に回避した。

しかし、会場でこれだけマシンガンを撃ってたら他の人にも被害が……!



「みなさーん! ここは危険ですから避難してください!!」


楓ちゃんが大声で呼びかけて、会場にいる人たちはみんな急いで避難した。

その結果、会場にいるのは俺と楓ちゃんとお父様とドローンだけになった。倒れている男3人は無視する。


ドローンのマシンガン攻撃はまだ続く。弾いくつあるんだよこれ。無限にあるんじゃないかと思うくらい連射してきやがる。


お父様も完璧に避けているが、どうすればいいんだこれ!

ドローンは10メートル以上空を飛んでいる。お父様がどれだけ強くてもあれでは攻撃が届かない! 射程距離外だ!


お父様の回避力がどんなに高くても体力までは無尽蔵ではない。あのままではいつかはマシンガンが当たってしまう。


どうすればいい!? あのドローンをなんとかしたい!



「涼くん、ここは私に任せて」


「楓ちゃん!」



楓ちゃんが一歩前に出てドローンをまっすぐ見た。



「こんなこともあろうかと、遠距離攻撃ができる武器をちゃんと用意してあるよ」



そう言って、楓ちゃんはドレスの胸元を少し引っ張る。魅惑の谷間がチラリと覗く。

そして胸の谷間に手を突っ込み、ゴソゴソとまさぐった。



!!!!!! ま、またそれか……!

なんでいつもいつも谷間からモノを取り出すんだ。楓ちゃんの谷間は次元が違うのか? 宇宙なのか!?


今回は取り出すのに少し苦戦しているらしく、左乳を掴んで谷間を広げてさらに手を奥に突っ込んでいる。



……!!!!!! ~~~!!!!!!

強烈な刺激的光景に視線を集中させて性的に悶える俺。

今は非常事態なのに、お父様が大変なのに……乳房を掴んで位置や形を変えるの反則すぎるだろ。柔らかさが強調されすぎなんだよ。

どんなに集中してても警戒してても強制的にスキができてしまう。究極無敵のハニートラップだ。



ようやく取り出せたようだ。楓ちゃんが胸の谷間から取り出したもの。それは……



拳銃……!



コンパクトなサイズの小型なものだが、その形はピストルであった。



「大丈夫だよ涼くん、本物の拳銃じゃないから」


さすがに本物ではないか。じゃあ、エアガンか……?



楓ちゃんは銃を上空に構えて、片目を閉じてドローンに照準を定める。



パキューン!!!!!!



うわっ、すげぇ音だ。でも音的に確かに本物の銃ではない。


楓ちゃんが撃った弾は、見事にドローンのプロペラに命中した。

プロペラが飛び散るように破壊され、ドローンは地面に墜落。楓ちゃんの射撃で撃墜させることに成功した。



すげぇ! 楓ちゃんかっこいい!!

かっこいい、可愛い、エロい。完璧に3拍子揃っている。



「BB弾を発射するエアガンだよ。でもちょっとだけ改造してかなり高威力にしてある。

人に当たったら悶絶する威力だけど殺したりすることはないから安心してね」


ドローンのプロペラを粉々に破壊してるんだから本当にとんでもない威力だな。人に当たったら命までは取らなくとも骨1本くらいは持っていかれるんじゃないだろうか。



「で、どうだった? 私の射撃は」


「超かっこよかった」


「えへへ」



銃口を唇に寄せて、パチッとウインクをしてみせた楓ちゃん。

キメポーズか、可愛すぎる。俺も楓ちゃんの銃に撃ち抜かれたいと思ってしまった。まあ銃とかなくても俺は楓ちゃんに撃ち抜かれまくっているわけだけれども。恋のキューピッドの矢を。




 その後、撃ち落とされたドローンを調べてみた。

カメラがついていて、このカメラの映像でお父様を狙ってマシンガンで攻撃したわけだな。



「ふぅ、助かったよ。ありがとう楓」


「礼には及びませんよお父様」


すごく危なかったみたいな顔をしてるけどまだまだ余裕そうだなお父様。



「とにかく、このドローンを操縦していたのが殺害予告した犯人だと思われます。早く犯人を見つけてやっつけましょう」


俺はそう言って拳を握りしめて気合いを入れた。

この船が港に到着するまであと1時間くらい。それまでに犯人を見つけてやっつけたい。



「男たちに襲わせたりドローンで襲撃したりで、犯人はコソコソしている卑怯な人……直接殺しに来る可能性はかなり低いですね……こっちから犯人を探したいところですが、この船超でかくて超広いから一つ一つ部屋を探してたら間に合わないし……涼くんはどう思う?」


「うーん……犯人がいそうなところを推理してこっちから倒しに行くのが一番いいと思うが……」



俺は考える。犯人はどこに隠れてやがる。

考えている途中、さっき楓ちゃんとタイ◯ニックごっこをした時のことを思い出した。


……タイタ◯ック……

…………まさか、犯人は……


……いや、まさかな……



「涼くん、何かひらめいたような顔してるね。私にも教えてほしいな」


「……いや、あくまで可能性の話でしかないんだけど……もしかしたら犯人は、最悪の場合この船を沈めるつもりなのかもしれない」


「えぇっ!?」


「殺害予告の紙、字は違ってたけど凄まじい殺意が感じられた。確実にお父様を殺すために船ごと殺そうと計画している可能性もある」


「確かに、ないとは言い切れないね」


「そうなると、船のエンジンがある機関室にいる、かも……?」


「なるほど、さすが涼くん! じゃあさっそく機関室に行ってみよう!」



……いや、でもさすがに機関室というのは単純すぎる気が……そんな簡単なところにいるとはとても……

俺の考えは推理と呼べるレベルではない、ほとんどの人が思いつきそうなものだ。


さすがに機関室にはいないと思うが、とりあえず行くだけ行ってみるか。

俺と楓ちゃんは船底にある機関室へと向かった。




 俺と楓ちゃんの二人は、機関室に到着した。

そこには、明らかに船員ではない怪しい男が一人。


いるんかい。本当に機関室にいたよ。


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