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妖女 美雪  作者: ぴい


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「第89話」進級

 彩菜と美雪は3年生になった。 


 受験勉強は順調に続けている。イチゴの収穫がピークで村で梱包したイチゴをさよが運ぶ。


佳代「あら。すっかり足治ったわね。」


さよ「こんにちは。4月からは走る練習も始まりました。走るのって難しいですね。」


佳代「確かにそうかも。歩くより転びやすいしね。」


さよ「美雪さんに発送を頼んで下さい。佳代さん。何をしているんですか?」


佳代「ああ。掃除よ。掃除機かけたいから。」


さよ「広いから大変でしょう?」


 さよは二階の廊下から階段。一階の廊下を風の妖力でホコリを吹き飛ばしながら玄関に集める。


佳代「一瞬じゃない。すごいわね。」


 佳代は玄関で集めたホコリを取り除いた。


佳代「美雪もやらなかったのに。。」


さよ「村では当たり前のようにやってましたから。掃除はこうやってやるものだと思ってました。」


 さよは天井のホコリや棚の上も吹き飛ばし、そのまま窓から外に飛ばした。


佳代「あら。あっという間に終わりね。雑巾かけて終わりよ。」


長老「さよ。。なんだ。。掃除の手伝いか。」


さよ「雑巾がけしたら戻る。」


長老「それはわしに任せろ。」


 長老は美雪に習った黒妖力と風の妖力を使って雑巾を移動させながら一気に床を拭いた。


佳代「まあ。。楽しちゃったわー。。昼ご馳走しないといけないわね。」


長老「久美子連れてくる。」

佳代「じゃあ。彩菜さんのお母さんも誘うか。出かけましょう。」


さよ「私、着替えてくる。」


 みんなで歩いて和食屋さんに向かう。


さよ「すごい人がいっぱい。。」

彩菜の母「やっぱ。さよさんへの目線が熱いわね。。」


佳代「確かに。童顔にこの胸ならねえ。」


さよ「は、恥ずかしいよ。。」


彩菜の母「いい女に子供産ませたいのは男の本能だから。」


さよ「お店いっぱいあるなー。」


彩菜の母「おばあちゃん。あそこが有名なウナギ屋よ。」


長老「あれ、並んでるのか。。あれに並んで買ってきたのか。。」


彩菜の母「そうよ。」



彩菜の祖母「今日食べるのって。。あの和食屋かい?」


佳代「そうよ。あそこ美味しいけど空いてるの。古いからかな?」


 みんなで和食屋に入り注文する。


さよ「ねえ。お母さん。この間、コンビニ行った時に本見たら、裸の女の人がいっぱい。。あれ何?」


彩菜の母「綺麗な女の身体はお金になるの。男には買いたくなるのよ。」


佳代「性行為するDVDだってあるよ。あなたなら水着だけでも大金稼ぐでしょうね。」


さよ「恥ずかしいよ。」


彩菜の母「あら。うぶねえ。それこそ、減るもんじゃないからってやつよ。ただ永遠に残るけどね。」


長老「この店うまいな!」

彩菜の祖母「でしょう。」


さよ「美味しい!」


彩菜の母「帰りにレンタルDVD屋に寄ろうか。」

さよ「何それ。」


佳代「DVDが借りれるの。買うより安いから。」



 昼食を食べてレンタルDVD屋に寄ると彩菜の母は大人のコーナーにさよを連れていく。


 さよは真っ赤になって戻ってきた。


長老「どうした。」


さよ「ものすごくて。。」


彩菜の母「刺激が強すぎたみたい。」


佳代「さよさんは、あそこまでしなくても水着で稼げるわよ。」


さよ「あんなの見られるなんて。。考えられない。」



彩菜「あれ?何やってるの。」


彩菜の母「おかえり。さよさんに性教育よ。」


美雪「それって。。アダルトコーナーってこと?性教育として間違っていますよ。」


佳代「綺麗なさよさんが間違った道に進まないようによ。」


彩菜の祖母「綺麗だと大変ね。」


さよ「そうだ!イチゴ玄関にあるから。」


美雪「じゃあ。一緒に発送しましょうか!」



 みんなで大輝の家に戻ると、彩菜と美雪とさよはイチゴを発送して戻ってきた。


さよ「何あの変な絵みたいなの。」


彩菜「あれQRって言うのよ。あれを読み取ると相手の住所に送れるの。」


さよ「絵の違いで情報区別するのか。。なるほど。購入者に相手の住所が分からなくても発送出来るのは。。良く考えてあるなー。」


美雪「あなたQRの違い分かるの?」


さよ「見比べたら違いは分かる。」


彩菜「また新たな天才発見ね。」



美雪「おばあちゃん達。先月の売り上げを均等割りするわね。1人。。61527円。」


佳代「美雪。小銭出しなさい。大きいのと変えてあげる。」


美雪「じゃあ。全員62000円ね。」


さよ「えっ。私もなの!」


彩菜「当たり前じゃない。3月からは立派に活躍してるから。」


彩菜の母「ちょっと待って。美雪さんの利益よね。これ美雪さん課税になるわよ。美雪さん赤字じゃない。」


佳代「税理士さんというか弁護士さんが上手くやってるわ。私や彩菜さんや彩菜さんのおばあちゃんが従業員という形式で個人事業主になってるから、もう少し大丈夫よ。温泉事業の前に準備してるの。」


美雪「なので、従業員の所得税は引いてあります。大した年収にならないから、確定申告で戻ると思う。さよさんとおばあちゃんはいない存在だから、お母さんが身代わりね。」


佳代「今は所得ないからいいけどね。妖怪雇って温泉となると。。」


さよ「それは、いろいろ技があるから大丈夫。弁護士さんに話してあるわ。」


彩菜「経理部長は、さよさんで大丈夫じゃない?」


美雪「さよさんは人間の赤ちゃん産んで育児あるよ。補佐よ。」


長老「いや、人間の子はマズいだろう。」


美雪「私やお母さんはどうなるのよ。」


長老「わしの家系は困ったことするわい。」


さよ「私。1人の人間と愛し合えたらいいわ。妖怪一番目というのはいいと思うけど。。気持ちは人間かな。ねえ、3人で18万円なら暮らせるわね。」


佳代「家賃なければ大丈夫ね。ただ、あまり余裕はないわね。」


彩菜「大丈夫。1年で一番売り上げ落ちるのが2月、3月だから。これからは増えるわよ。」


さよ「あと夜に、弁護士さんの手伝いしてたから、給料くれるって。」


美雪「何を手伝いしたの?」


さよ「企業の確定申告とか。。村人の確定申告。」


佳代「えっ!複式簿記?」


さよ「青色申告事業者はそうね。」


彩菜「たった3ヶ月で。。信じられない。間違いなく天才じゃない。」


さよ「まあ。何をしても美雪さんや彩菜さんには勝てないけどね。」


美雪「勝ってるわよ。私、複式簿記出来ても弁護士さんの手伝いなんてしたくない。めんどくさいもん。」


佳代「掃除一気にやってくれたのも勝ってるわね。美雪は逆に片付けてあげないといけないから。」


彩菜の祖母「今は受験が一番だからね。仕方ないだろう。」


美雪「私。負けてる。反省しないと。あっ。そうだ。イチゴが3個売れたの。」


長老「美雪。イチゴはあと1回出品したら今年は終わりじゃ。」


美雪「分かった。」


彩菜「いよいよメロンね。他にも野菜もあるし。」


美雪「もう売れた。今年終了。」


さよ「私、取ってくる。」

彩菜「私も行くわ。」


 イチゴ4セットを美雪が発送してイチゴは終了になった。


 週末に長老がご馳走するということで、金曜日の夜に集合することになった。美雪と彩菜は土日は畑作業をすることにした。



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