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妖女 美雪  作者: ぴい


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「第88話」衝撃

 彩菜の一家は地鎮祭、美雪の一家は温泉施設の検討を終え美雪の家に戻った。


 夕方に皆集まると、彩菜の母と祖母は食事の支度をする。



 今日は、弁護士さんと先生が寿司を持ってきて、豪華な新築祝いだ。

 食卓を皆で囲む。


美雪「あれ?さよさんは?村に帰った?」


 さよは、彩菜の母に言われた通り「どう?」と自信あり気に登場した。



 胸元の大きく空いた服に、寄せて盛った胸。谷間がばっちり見える。

 童顔のはずのさよが、メイクで飛び切りの大人の女になっている。

 少し歩けば、チラチラ見える、大人のパンツ。


先生、弁護士、彩菜の父、大輝「。。。」


佳代「変わりすぎよ!本当にすごいわね。」


さよ「私の2番目になりたい人は?」


 迷わず全員手を挙げる。



美雪「すごい才能だなー。お母さん。私も。」


彩菜の母「ここまでして、ようやく美雪さんに肩並べるくらいになったのよ?美雪さんに手加えたらとんでもないことになるわよ。」


彩菜「これはすごいけど。。童顔のまま胸から下がこれのほうがいいんじゃないかな?セールスポイントがちょっともったいない。」


彩菜の母「なるほど。。確かにギャップ大事よね。色気しか考えてなかった。。それが良かったなー。」


彩菜「どう?男にいやらしい目で見られるのは?」


さよ「今まで生きてきて、こんなこと一度もなかったから、ちょっと嬉しいな。」


彩菜「美雪は常にそういう目で見られるのよ。」


美雪「あなたもでしょう?ねえ、今度街にこれで行ったら?」



彩菜の父「絶対ダメ。スカウトされるよ。」



 気無しに醤油を取るさよ。胸がほとんど見える。



大輝「も〜。。食事どころじゃないよ〜。」


彩菜の母「さよさん。分かったでしょう?あなたなら男なんてイチコロよ。醤油こぼすと高い服台無しだから、着替えたほうがいいわね。」


さよ「うん。」



 さよはトレーナーに着替えに行った。


彩菜の父「いないと思ったら、ずっとさよさん変身させてたのか!」


美雪「さすがにやり過ぎね。」


 さよが戻ってきた。



美雪「胸デカいなー。えっ!入れてないの!」


彩菜の母「Cね。まだ痩せ過ぎだから理想的な身体になるとD以上になるでしょうね。」


弁護士「あのー。着替えても、目がいくから。。」

先生「人間の男をつかまえるのは簡単だな。」


長老「さよ。お前、妖怪村に戻れるのか。」


さよ「戻れるけど。。もう、みんな忘れたんじゃないですか?このままこちらにいたいな。」


長老「しかしじゃな。。」


彩菜の祖母「まあ、ずっとこちらにいる人が言っても説得力がないわねえ。」


長老「わしは死ぬだけじゃ。だがな。さよは。。」


美雪「一番は妖怪。2番目は人間で行こうって話してるの。5歳歳とるたびに相手変えたら、3人くらいの男の一生を見送れる。恋愛のプロよ。」


長老「いや、しかしじゃな。。」


彩菜の祖母「さよさんが幸せな道を選べばいいわ。今まで幸せじゃなかった分を取り返さないとね。」


大輝「変な男につかまるなよ。人生台無しだからな。」


さよ「あの。それより。。今日は私のお祝いじゃないから。」



弁護士「そうだったな。彩菜さんの一家も、ついにこちらでの生活の準備が始まりましたので、今日はお祝いしましょう!」


全員「いただきます。」



 食事は盛り上がり、夕食後、すぐに美雪の命令で入浴させられた。



 恒例の宴が始まる。


佳代「甘酒と梅酒あるよ。」


美雪「じゃあ。。参加しよっか。」

彩菜「甘酒がいい。」


彩菜の父「さよさん。足は?ずいぶん歩けるみたいだが。」


さよ「数日前から普通に歩けるようになってきました。階段を昇り降りしてますけど、降りるの難しい。」


彩菜の母「走るのは?」


さよ「それはまだダメって。」


先生「バランス感覚がまだ整っていない。完全に普通になるには半年はかかるよ。」


さよ「来週から畑仕事手伝うの。」


弁護士「それは少し目立つな。近所の目もある。美雪さん。見えなくしたほうがいいかもな。」


美雪「用心はしたほうがいいわね。明日やるわ。そういえば、おばあちゃん。ちょっと聞きたいことあるから、彩菜のお父さんと春に死者の村に行ってくるわ。」


さよ「私も足が治ったら行くつもりよ。」


美雪「今回は妖力の研究したいから、彩菜のお母さんは別の時に行きましょう。」


彩菜の母「私、死者の村に親しい人いないからな。雪さんも挨拶したら。。後は話が弾まない気がする。」


さよ「それなら、私の両親のところに一緒に行きましょうよ。私の人生を変えてくれた人って紹介するわ。」


彩菜の母「それならいいかな。もちろん雪さんと純一さんに挨拶には行きますよ。」


長老「さよ。時間だけは守れよ。」


さよ「分かってます。足治ったのに手ちぎられたくないから。」


佳代「でも、妖怪は生えるんでしょう?」


美雪「違う。間違いよ。別の理由があるから掟なのよ。あそこで1日経つと生きた者は死者になってしまうのよ。多少は良さそうだけど正確な時間は分からない。」


さよ「えっ!死んじゃうの。。」


長老「厄介なのは死者になっているのを気づかないで戻った場合じゃ。もしこちらで死んだら永久に消えてしまう。死者の村には行けない。消滅じゃ。美雪が気づいたんじゃ。」


さよ「何で気づいたの!すごいわね。。だから掟なんだ。。なるほど、そういう理由があったんだ。」


彩菜「あの妖怪を消し去るために外で戦ったのよ。なのに美雪が妖怪を甘やかすから。。」


美雪「そういえば、あいつどうしたのかな。。ああ、ちょっとね。何故死者の村は時間の進みが10倍遅いのかが分からなくて。これが分かるともしかしたら何か発見がある気がするの。妖怪が10倍歳取るの遅い。さらに10倍死者の村は時間の進みが。。10倍に理由があるはず。偶然かもしれないけどね。」


大輝「考えるほど訳が分からなくなるな。」



弁護士「長老。私達は勝手に行ってもいいのか?」


長老「いけない理由は定められていない。問題ないと思う。なあ美雪。死者の村で生きた者が死ぬとどうなるんじゃ。」


美雪「確信はないけど、掟で入ることを禁じられてないということは。。死者になるか、死なないかのどちらかでしょうね。私は死なないのが答えじゃないかと思うけど試すことは出来ないわ。」


彩菜の祖母「幸せに繋がらないことは、あまり考えないほうがいい。」


彩菜の父「死なないってのも理解出来ないがな。」


美雪「あそこで死ぬと時間が巻き戻るようになっているんじゃないかな。この間の妖怪やっつけた時に思ったの。でも、全く分からないですけどね。」



大輝「まあまあ。今日はお祝いだから。」


さよ「そうよ。お家楽しみねー。完成したら行きたいな。」


彩菜の母「もちろん大歓迎よ。」


美雪「図面見せてよ。」


彩菜の父「ああ。。」



 新しい家の説明を嬉しそうにする彩菜の父の話を興味深く皆で聞いた。


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