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妖女 美雪  作者: ぴい


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「第86話」推測

 畑仕事を終え日曜に帰宅すると、夜に美雪は彩菜の父と研究室で話し合う。


彩菜の父「何か分かったか?」


美雪「あまり。ただ、さよさんの髪の毛を持ってきた。さよさんはまだ人間の体液は身体に入ってはいない。後に人間と関係持った後の髪の毛と比較出来る。」


彩菜の父「まあ。。でも、お酒の回し飲みとか箸をつっついたりしているから、全く入ってないわけではないと思う。あまり影響はないとは思うが。」


美雪「そういえば。妖怪は生理ないそうよ。セックスすると必ず妊娠するって。つまり、セックスすると排卵が起こるのね。だから、さよさんは男にすごく慎重みたいよ。妖怪はみんな同じだと思う。」


彩菜の父「それって。。避妊したら生理になるということだろう?大丈夫なのか。死ぬんじゃないか?」


美雪「それは大丈夫だと思うわ。私は死なない。が半分人間。。クォーターかな?だから、あまり参考にはならないけど、お母さんが私が産まれるのに5年かかったということは。。生理で死なない。ただお母さんはハーフ。おばあさんに聞かないと本当の妖怪の身体の変化はわからない。」


彩菜の父「やはり死者の村に行くしかないな。しかし、母さんに秘密だから、一緒にいけないぞ。」


美雪「どうしても研究したいと言えば別の機会に出来るでしょう。」


彩菜の父「まあ。。そうだな。」



美雪「そういえばね。さよさん。すっかり人間と結婚する気満々みたいよ。でも、人間は先に死ぬのは変わらないだろうから。人間は2番目がいいと思うのよね。今は人間の男しか考えてないわね。」


彩菜の父「えっ!あの妖怪の好きな男は?」


美雪「お兄ちゃんでいいか。って。。」


彩菜の父「ものすごい変わり方だな。。」


美雪「人間の世界を知り、愛を理解したら。今までと比較にならないわよ。」



彩菜の父「彼女の優秀さは美雪さんと同じくらいだろう。妖怪村ではもて余すかもしれないな。ただ、雪さんと全く同じ状況になる。辛いと思う。」


美雪「聞いてないけど。。見つける順番は人間先のような気がするけど。一番は妖怪になると思ってるんじゃないかな?相手が許すかだよね。おばあちゃんはどうなんだろうね。」


彩菜の父「そんなことは私からは聞けないぞ?」


美雪「私が聞くわよ。」



彩菜の父「まずは情報集めるしかないな。あとは未来に時間軸が進められるかだな。。」


美雪「それは考えないつもり。」



彩菜の父「考えないといけないんだよ。」


美雪「えっ!何で?」


彩菜の父「もし、さよさんが人間だけと添いとげると決めたら。。さよさんは人間の寿命に合わせる必要があるかもしれない。人間が合わせるのは。世の中で不自然になるから無理だ。」




美雪「なるほど。。さすがお父さん。。私の2番目にいいかも。」


彩菜の父「いやいや。大輝さんや佳代さんにどんな顔するんだよ。考えただけでも怖いよ。」


美雪「あら。社長の言うこと聞けないんだ。。」


彩菜の父「あのね。パワハラとセクハラで裁判で負けるよ。」


美雪「冗談よ。けど、私より頭いい人には魅力感じちゃうのよねー。世の中生き抜くなら彩菜のほうが遥かに上だから、やっぱり尊敬しちゃうしな。。」


彩菜の父「彩菜は美雪さんと会うまでは本当に内向的だったんだ。美雪さんがいなかったら。。」


美雪「人生って必要な人と自然に引き合うのだと思う。私も彩菜がいなかったら今はないわ。」



彩菜の父「さよさんの足は?」


美雪「順調よ。あと1ヶ月もしたら。普通になると思う。」



彩菜の父「そうか。。さよさんが自由になると。それはそれで怖いな。。」



美雪「歩けるようになったら街を案内するの。美容院に行って。デパートも。」


彩菜の父「それは。。まあ、村を歩き回るよりは危なくないか。目立たないなら大丈夫だな。じゃあ、そろそろ帰るよ。一次外構が始まるし、地鎮祭もあるから来週村に行くよ。」


美雪「私も。。お父さん達連れて行こうかな?図面見ながら温泉のイメージまだだし。」



彩菜の父「大輝さんと打ち合わせしておくよ。」



美雪「気をつけてね。」



 美雪は思った。みんなさよさんが一番幸せになる方法考えてるんだな。。しかし、時間を進める方法か。不可能な気がする。

 だけど。。老化を早めることは出来るのかもしれない。これは時間を進めるのとは違う方法で出来るような気がする。でも、やっぱり分からないわ。



大輝「美雪。考えごとか。転ぶなよ。」


美雪「あっ。お父さん。来週末にみんなで村に行きましょう。彩菜達は家のことみたい。私達は図面見ながら温泉のイメージを更に固めるために行きたいの。」


大輝「そうだな。建物のイメージは出来たけど。。妖怪が働く場所や調理場の具体的なレイアウトとか。。庭とかはイメージ出来てないからな。」


美雪「ねえ。駅からバスとか必要じゃないかな?」


佳代「そのレベルだと決めること膨大にあるわよ。コンセントの位置だって。契約前に決めるなら4ヶ月くらいしかないわよ。」


美雪「そう考えるとかなり厳しいわね。」


大輝「一般的な位置に配置とかはしてあるから、3次元データを見ながら理想の形を決めたらいい。がかなり大変なのは間違いない。」


佳代「みんなの意見も聞かないといけないし。」


大輝「ある程度固まったら意見聞いたほうがいい意見出ると思うよ。」



佳代「今日のところは寝ましょう。」


 

 美雪は、さよさんのこと。温泉施設のこと。時間を未来に進めることなどが頭から離れず、寝付きは悪かったようだ。


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