「第84話」経過
翌週の土曜日、美雪と彩菜は美雪の実家に来た。
彩菜は畑の手伝い。美雪は午前中だけ畑を手伝うと、さよを連れて午後から先生のところに向かった。
美雪「先生どう?」
先生「見てごらん。めいいっぱい拡大した。右と左足を比較すると大差ないぞ。ちょっと待って。今ゲージをあてる。反転して画像を重ねてみるよ。。。ああ、右足が。。そうだな。0.8ミリくらいかな?内側に入っているな。」
美雪「どうするの?」
先生「そうだな。この差なら影響はないだろう。慎重に観察しながら、リハビリを開始しよう。」
2人は装置を出ると、さよの足を固定していたものを取り除く。
さよ「先生。。」
先生「ああ、たぶん大丈夫だ。だが急には歩けないぞ。筋が固まり、筋肉が弱ってる。人間なら1ヶ月はかかる。妖怪は。。経験ないから分からない。今日はマッサージと筋を伸ばす。いいか。私がいいと言うまで立ったり歩いたりしてはいけない。まわりの筋肉や筋が十分な状態にならないと、せっかく治るものが治らなくなる。あと、恐らくだが。。治癒妖力を足にかけると、前の悪い状態に戻ってしまう。大きな足の怪我は避けないと、またこの治療をやらないといけなくなる。」
先生はマッサージをして足を曲げる。さよに激痛が走る。
さよ「い、痛い!。。。」
美雪「大丈夫なの?」
先生「これは筋が固まったからだ。1週間も続けたら次第に痛みがなくなる。その後は筋力をつけることになる。明日からは、わしが1日2回美雪さんの家に行ってリハビリする。さよさんは来なくても大丈夫だ。たはだし、1週間後に骨の間隔は検査する。さよさん。昔の足の痛みとは違うだろう?」
さよ「あっ。。い、痛い。。はあ。はあ。。前の骨がぶつかるのとは違う。。あっ。。い。。。」
美雪「ちゃんと足が曲がってるわ。すごい。」
先生「ふう。。よし。帰って安静にしなさい。絶対に立ったりしたらダメだぞ。今が一番大事だからな。」
さよ「はい。」
美雪はさよを抱きかかえて実家に戻った。
彩菜の祖母「おや?ついに固定取れたんだね。。ずいぶん右足痩せたね。」
美雪「まず、これを戻すために、先生が毎日リハビリしてくれる。おばあちゃん達。さよさん絶対に立たせたらダメだって。先生がいいと言うまでは安静よ。私達は勉強あるから帰るわ。」
彩菜の家で勉強する。勉強が終わると彩菜のお母さんが相談に来る。
彩菜の母「ねえ。これどう?寄せて上げるの。童顔だから。。ピンク。いや、メイクするから。。鮮やかなブルーなんてどう?」
美雪「似合いそう!」
彩菜「お母さん。Cカップじゃない。確かBって。。」
彩菜の母「栄養摂ってるから。成長すると思うからね。これ着けたらDには見えるわよ。バストの形も矯正されて良くなるわよ。」
美雪「いいんだけど。。彼女裸になる機会あるかな?」
彩菜の母「確かに。。そのうち必要になるとは思う。」
美雪「ち、ちょっとお母さん。。下着、スケスケじゃない!」
彩菜の母「そりゃ、見えないと興奮しないでしょう?」
彩菜「まずそこじゃないんじゃないかな。。」
美雪「そうよ。服も大事よ。」
彩菜の母「サイズ近いでしょう?あなた達が服あげたら?」
美雪「胸回りが大きいからブカブカじゃないかな。」
彩菜「来週サイズ測って、いいの買いに行きましょうか。」
美雪「それが一番ね。何個か買いましょう。下着は何種類かお願いしますね。」
彩菜の母「任せて。いよいよ紐パンと穴開き下着の出番ね。」
美雪「いや〜。何か違う気がするなー。」
彩菜の母「25歳のレディーよ。女の魅力を出さないとダメよ。」
彩菜「なんか。。理想の相手じゃない人の子を作りそうな気がするなー。いいのかな?」
彩菜の母「さよさんの性体験は?」
美雪「聞けないよ。私達が経験ないから聞き方が分からないし、理解してあげられない。」
彩菜の母「仕方ないなー。私が聞くわ。あなた達もそろそろ穴開き下着持ったら?」
彩菜「経験ないのにいきなり穴開き下着っておかしくない?」
彩菜の母「それもそうか。。まあ、あなた達なら、そんなもの無くても、裸になったら男は夢中だわね。」
美雪「もー。なんかモヤモヤして勉強に支障が出そう。」
彩菜の母「そうよね〜。やりたい盛りだもんね〜。」
彩菜、美雪「違うよ!」
彩菜の母「あらそう。まあいいわ。」
彩菜の母は嵐のように去っていった。
美雪「しかし、彩菜のお母さんは開放的だなー。娘が心配じゃないのかな?」
彩菜「よく言われるよ。愛する人とのセックスほどすごいものはないって。。」
美雪「とりあえず。。帰るわー。なんかモヤモヤする。」
彩菜「待って。大輝さん呼ぶから、一緒に帰りなさい。」
美雪は大輝と一緒に帰宅した。
※※※
翌日、学校から帰えると、さよのサイズを測りに行った。
2人は金曜日に服を選びに行き、カジュアルな服から高級な服まで一通り買うと5万円くらいかかった。代金は2人で半々で負担した。
彩菜「いっぱい買ったなー。冷静に考えたら、私達が自分のためにこんなに買ったことないじゃない!」
美雪「そういえばそうね。明日足の様子見ながらプレゼントしに行こうか。」
彩菜「そうね。そういえば。。靴が要るわよ。」
美雪「確かに!でもまあ1ヶ月はリハビリだから服着る機会はないわよ。家では私の昔のジャージとセーターだから。」
彩菜「美容院とかは?」
美雪「どうだろ。さよさんのストレートヘアは誰よりも綺麗だからな。カットなら。。こちらに来てもらわないといけないわね。」
彩菜「危険かな?」
美雪「分からないから、お互いの両親に聞いてみましょうか。」
彩菜「服は美雪の家に置かせて。」
美雪「ただいま〜。」
佳代「あら。遅かった。。何?なんか高そうね。」
彩菜「さよさんへのプレゼント。5万円使っちゃった。靴も買わないと。」
佳代「へー。似合いそうね。」
大輝「ただいま〜。おお彩菜さん。今帰り?へー彩菜さんのセーラー服もなかなかいいなー。」
彩菜「これで、スケスケ下着だったら。襲いたくなる?」
大輝「は?いや。そうだったら。。気づいたら手出しそうだな。。」
佳代「ちょっと。何考えてるのよ!。。彩菜さんも何てこと聞くのよ。」
美雪「あのね。彩菜のお母さん。さよさんにスケスケ下着プレゼントするって。紐パンも。」
大輝「あの顔でそれはヤバいだろう。」
彩菜「でしょう?いきなりそんなもの要らないでしょう?って言ったんだけど。。」
佳代「女の魅力引き出すのは彼女天才だからな。。」
美雪「お父さん。彩菜を家まで送ってくれない?」
佳代「すぐ帰ってきなさいよ。彩菜さんに手出してたら食事抜きだからね。」
彩菜「罰は食事抜きだけなんだ。。」
大輝「いやいや。手出さないです。これから一緒に働くのに、そんなことは出来ません。」
彩菜「それもそうね。お母さん。魅力的な下着をお母さんに頼んでおくわ。」
佳代「えっ!いや。。あの。。いや〜。。」
美雪「欲しいみたいよ。よろしくね。」
いろいろ気持ちが揺れ動く1日になったようだが、両親ともそんなさよさんを美容院に連れて行くのは賛成のようだったが、妖怪とバレないのが絶対条件だが、それは美雪達も当たり前ながら同じだった。




