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妖女 美雪  作者: ぴい


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「第69話」計画

 寿司を食べると、大輝は弁護士に相談をする。


大輝「弁護士。。いや税理士さん。私、思うんですけど、温泉施設は自分の資産で一括払いだから、償却を繰り返す必要ないから、開業までは個人事業主にして、開業時に株式会社か合同会社にしようかと思うんです。」


弁護士「まあ、どちらでもいいかな。法人にすると赤字でも税金払わないといけない。会社に個人資産貸し付けで、後に返済。煩わしい申告するのも考えると大輝さんの考えが気持ち得かもしれないですね。必ず黒字になるとは限らないから、一括償却でもいいと思う。ただ、名義は大輝さんにすべきかな。社長は雇われ社長。会長が大輝さんは無難かもしれないね。大輝さんが死ぬまでに会社の資産になるように返済しないと相続税で破産する可能性もある。」


大輝「最初から法人にして、私が貸し付けのほうがいいのかな?」


弁護士「業績と寿命ですね。だから正解は分からない。」


大輝「残った現金は生前贈与で配るか。」


弁護士「額がデカいから、微々たる金額ですよ。数千万円程度。」


美雪「全然微々たる金額じゃないじゃない。」


弁護士「いや、大輝さんや美雪さんの資産なら微々たる金額でしょう。そんな努力するくらいなら温泉経営に時間と努力をしたほうが、遥かに利益に繋がると思いますよ。」


美雪「まあ、まずは来年の畑の収支だと思う。これが、彩菜の家庭の収入の目安になるから。」


  

彩菜の祖母「私の土地はどうしたらいいのかい?名義は私になっているが。」


弁護士「それなら、こちらの土地と建物はおばあちゃんの名義がいいと思います。住んでいる家の相続は優遇されている。現金が一番厄介ですから。」


彩菜の祖母「じゃあ。みんな使っちゃいましょう!その代わり、後は養ってもらうしかない。」


彩菜の母「使わなくても養うわよ。私がどれだけ世話になったと思いますか?」


彩菜の父「まあ、それは家族で話し合いましょう。」



大輝「ボーリングして問題なかったら、会社の売却だな。来年中にやって、施設発注しないと。」


弁護士「やはり、最初から法人がいいかな?売却時期で会社の決算期を決められる。来週一気に動き始めるな。」


彩菜の父「私も、役員に話さないといけない。なかなか難しいぞ。」


大輝「村の方を含めて、誰一人として要らない人はいない。協力して成功させましょう。」



佳代「おばあちゃん。眠いの?」


美雪「忘れてた。サプリ。」


長老「すまないのう。」



 サプリを飲むと、おばあちゃんの妖力が回復したようだ。


長老「佳代さんや。デザートはないのか?」


彩菜「もー。おばあちゃん、元気になったらそれ?」



佳代「ちょっと待って。。。アイスクリームしかないわね。もう寒くなるから食べちゃいましょうか。」



長老「アイスクリームって。。水色のやつじゃないのか?」


彩菜の祖母「あれはソーダ味だよ。昔よく食べたわよね。これはバニラよ。」


長老「甘いな。。う、美味い。」


佳代「良かった。お父さんバニラ嫌いだから。」


美雪「おばあちゃんは嫌いな食べ物ないの?」


長老「んー。梅干しは好きじゃないな。。」


医師「あんなもの好きなやつはいるのか?」


彩菜の母「何となく食べてるだけよね。美味しいって思ったことないわ。」



大輝「梅酒なら美味いぞ。飲むか?」


彩菜の祖母「いいわね。」


長老「うん。美雪、お前は飲んではいけないんじゃ。。」


佳代「ダメなのか良く分からないけど昔から梅酒はいいわね。」


長老「梅も悪くないな。。」


彩菜の祖母「お父さんとお母さんの小さい頃は毎年作ったな。」


彩菜の父「懐かしいな。」


彩菜の母「思い出すわ。楽しい思い出ね。あなた達も楽しい思い出いっぱい作らないとね。人生あっという間だから。」


彩菜「毎日楽しいわ。」


弁護士「昔は良かったな。。今より不便だったけど、心があたたかかった。」


※※※


 翌週土曜日、周囲にバレないように美雪がガードしてボーリングを行い、当たり前ながら温泉を掘り当て、管で繋いだ。


 排出用のボーリングもするつもりだったが、ピンポイントで2回も連続で適切な場所を当てるのは不自然に思われかねないため、先送りすることにした。


 美雪達は温泉を開始するためのスタート地点に立った。


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