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妖女 美雪  作者: ぴい


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「第61話」報告

 無事1週間を乗り切り、土曜日昼過ぎに彩菜と彩菜の父が材料を買ってやってきた。


彩菜の父「おっ。さては。。あの美味しい、ちらし寿司ですか。」


大輝「はあ。これね。。ものすごく疲れるんですよ。」



 彩菜と美雪は畑の世話し、収穫して戻ってきた。そのまま発送すると、彩菜の母がやってきた。


彩菜「お母さん。買えた?」


彩菜の母「バッチリ。1時間も並んだんだから。」


美雪「じゃあ家に行きましょう。」



 美雪の実家に移動しウナギも用意すると、弁護士さんと先生がやってきた。


医師「今日届いたよ。日本酒の雪。」

弁護士「私は、久しぶりに純一さんのブランデー。」


大輝「今日は贅沢だな。」


医師「おお!ちらし寿司じゃないか。この前はすごく美味しかったから楽しみだ。」


弁護士「おいおい。何だか、見たことないようなフランス料理みたいなの。すごいな。。野菜に生ハム巻いてソースまで。。」



佳代「すごいわよね。彩菜のお父さんよ。」


美雪「お父さん。すごいな~。尊敬するわ~。」


彩菜の父「いや〜。恥ずかしいな。」


長老「あのう。。わし、何もしてないんじゃが。。」


佳代「おばあちゃんは畑仕事したんでしょう?だったらいいじゃない。」


彩菜「無事に発送も終わったよ。」



大輝「みんな揃ったな。では、始めましょうか!」



 ものすごく豪華な夕食を全員が堪能した。



弁護士「しかし、皆さんの食事は美味すぎる。お腹いっぱいだよ。酒は後だな。」


彩菜の父「ああ、それなら。その前に少し話を聞いて下さい。」


彩菜の母「どうしたのよ。」


彩菜の父「えー。これが成分分析の結果です。」


医師「硫黄と鉄分にミネラル。。何だ?」



 彩菜の父は地図の写真を見せる。


弁護士「私達の家を囲んでいるな。。いや、私の家は外れてるか。」



彩菜の父「実は先日祭りの日曜の夜に地面を探査したのです。地下1300メートルの。。美雪。写真あったよね。」


 美雪スマホを取り出し、写真を見せる。

美雪「1300メートルの水脈よ。水温は75度。」


彩菜の父「つまり温泉です。囲んだ範囲に温泉の水脈があります。下流は滝みたいで落ちていってました。北は国有地。だから南の土地と北の国有地までの500メートルくらいのこのエリアの土地を買えば、温泉は独占出来るのです。この成分は関東の温泉と近い。あれがこちらにも流れて来ているということで間違いないと思います。」


美雪「土地を買えば施設も作れるし駐車場も畑も。私達の住む場所も。」


長老「良く分からんのじゃが。。」


医師「わしは今更いらんが。。つまり、みんな大儲けってことさ。」


彩菜の父「弁護士さん。土地の購入のための所有者の調査をお願いしたい。上流を更に調べる必要がありますが、買い占めたら温泉は独占出来ます。」


弁護士「分かった。たしか知り合いの所有だったと思うが。。北側は知らないな。」


彩菜の父「私は美雪と明日、周辺の調査をして、水脈が分岐してないかなど、周囲の状況を調べます。」


大輝「まず施設をどこにするか決めよう。それで私がボーリングして温泉を地上まで繋ぐよ。実際に間違いなかったら、大規模工事するか。」


彩菜の父「私達は、もしこれをお手伝いするなら。。すぐに村に越しても生活出来るんだ。」



彩菜の母「そうね。さすがに私達の生活費は自分達で稼がないと恥ずかしいからね。」


佳代「けど、机上の計算だけど、農業で十分生活出来ると思うわよ。」


彩菜の父「台風とかでダメな時もあると思うから、確実とは言えません。だから正直な話、不安はあります。もちろん努力するつもりですけどね。でも、これが実現出来たらすごいと思います。」



 大輝は手際良く紙を広げ、図面を書き始める。

 話し合いの結果、今の建物は残して川の向こう側の土地に温泉施設を作り、私道を通りに繋ぐのがベストという結論になった。先生の土地の向こう側の土地を彩菜の父が買い、家を新築する構想に仮決定となった。



弁護士「もはや酒どころじゃないな。酒はお祝いの時に延期だ。」


大輝「僕は建物の設計を依頼し、見積もりを出すよ。みんなで情報集めて2週間後に話し合いをしましょう。」


彩菜の父「私は地下の探査をもう少しやったら、母と同居する話と実家の売却の相談をしなければいけないから、母が同意するかも不透明だから慎重に話す必要があります。申し訳ありませんが、みなさんご協力をお願いします。」


彩菜「こっちで、おばあちゃんと住めるの?嬉しいな。」


美雪「ボーリングする?私、異空間で繋げられるけど。」


彩菜「あなたがいなくなったら、誰も修理出来なくなるわよ。これは妖力は使わないほうがいい。」


美雪「そうか。ずっと残るかもしれないもんね。」



 翌日からの調査で、妖怪村のかなり南の場所で分岐しており、もう一方が関東の温泉街に向かっているらしいことが確認出来た。分岐はそこだけで、この周囲には水脈の分岐はないようだった。



 各自に与えられたミッションを終わらせることに注力する2週間となった。


完結まで書き上げが完了しましたので、どんどん公開してクローズさせる予定です。

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