「第52話」宴会
美雪達が美雪の自宅に到着すると、弁護士さん達が既に来ていた。
弁護士「美雪さん。あの装置、使い方簡単だな。」
医師「しかし、入った扉を再び開けると別世界というのは不思議な感じだったな。」
佳代「みんな揃ったから始めましょう。」
大輝「えー。それでは、おばあちゃんの村長退任と、美雪の家に住むことになったお祝い。まあ、無理矢理の理由ですが始めましょう。」
佳代「今日は、手巻き寿司にしました。知らなかったけど、信じられないくらい手間でした。次は手巻き寿司はやりません。最初で最後の手巻き寿司を楽しんで下さい。」
挨拶のあと、手巻き寿司を楽しむ。
彩菜「おばあちゃん。海苔持って。。酢飯を乗せる。ご飯は少なめね。あとは好きな材料入れるの。」
彩菜の母「美味しそうね。いただきます。」
彩菜の父「好きなもの乗せれるからいいよね。」
長老「あの赤いのはなんじゃ。生肉か?」
美雪「そんなの食べたらお腹こわすわよ。あれはマグロ。魚よ。」
佳代「寄生虫とか怖いから、冷凍マグロですからね。あっ。おばあちゃん。醤油とわさびつけるの。」
長老「う、美味い。。」
大輝「忘れてた。ネギトロ巻き冷凍庫にあった。」
佳代がテーブルに出す。
長老「ネギトロ巻き。。美味い。。もう死んでも構わない。美味い。」
彩菜「死んだらウナギ食べれないよ。死者の村には持っていかないからね。」
長老「そんな。。」
彩菜「あそこは時間の流れが変だから、賞味期限が短いものは危ないわよ。」
長老「じゃあ。。死ぬわけにはいかんな。」
美雪「おばあちゃん。花火は?東京で何回か見た。」
長老「見たな。。隅田川だったかな?」
医師「今日の花火は、すぐ近くだから、でっかいよ。昔より進化してるしね。」
弁護士「来週は皆さんも来るんですよね。私はちょっと昼間はお相手出来ないので。」
佳代「来週の夜はそちらで宴会でしょう?彩菜さんのご両親と夕食作るわ。」
医師「大輝さんは、商工会のいろいろなイベントの付き合いあると思う。」
美雪「ねえ、おばあちゃん。畑終わったら、お好み焼き手伝いに行きましょうか。」
彩菜「いいわね。行きましょうよ。」
長老「作るのか。。食べれないんだよな。」
佳代「おばあちゃん。手伝いよ。」
弁護士「焦げたやつとかなら、食べれるよ。」
彩菜「おばあちゃん。妖力使ったらダメだからね。」
長老「そんなことは言われなくても分かっておるわい。」
彩菜の父「美雪さん。作ってみたから明日試そうか。」
美雪「私もデータ送信する装置と受ける装置は作ったの。画像を映す装置が難しくて。妖力粒を綺麗に並べて、数値に合わせて色変えるようにしたけど、ちょっとデカいの。」
彩菜の父「まずは明日話そう。簡単には完成しないよ。」
食事が終わると宴会が始まった。
長老「しかし、雪は美味いな。」
医師「なんか、最近ビール飲まなくなったな。」
弁護士「いいんじゃない?ビールより身体には良さそうだし、お金使わないと使いきれなくなるんだから。」
医師「それもそうだな。最近贅沢してるけど減ってないからな。使わないとマズいかも知れないな。」
楽しい宴は夜遅くまで続いた。
※※※
翌日、美雪と彩菜の父は、スマホ。アプリを見ながら、通信の調整を行った。
彩菜の父「しかし、デカいモニターだな。壁一面じゃないか。パソコンに繋げたらいいんだが。」
美雪「この装置。パソコンより高性能なのよ。パソコンでは情報の処理追いつかないよ。今からデータ受けるから、画面見て。」
スマホの映像が映る。
彩菜の父「画質悪いな。。」
美雪「スマホの動画の画質が悪いのよ。ほら、スマホ内の写真はこんなに綺麗よ。」
彩菜の父「本当だ。でも動画の高画質って。。スマホ以外の機器では変換プログラムは不可能だよ。」
美雪「ノートパソコンかタブレットなら可能じゃないかな?」
彩菜の父「考えてみるけど、バッテリーの持ちが短いんじゃないかな?妖力で装置作るほうが良くないか?」
美雪「えっ!撮影して表示する装置なんて。。作れると思えない。」
彩菜の父「なあ温度感知装置試そうか。」
美雪「ああ。温度変化しないね。やっぱり時空遮断してるから無理か。」
彩菜の父「何とか探査機の外部に透過だけする装置できないかな?」
美雪「んー。遮断しないなら。外につけるのは出来るかも。」
彩菜の父「ちょっと高いけど、温度で色が変わるやつをつけて、内部から色みたら、だいたいの温度は分かる。アームつけてサンプルも取れるかも。必ず停止しないと無理だろうけど。」
美雪「考えてみるわ。とりあえず、スマホで試作機は開発続けて、バージョンアップは次の段階にしましょう。」
彩菜の父「スマホ諦めると、一気に高い機器になるから、そのほうが良さそうだな。来週は祭りだから無理だけど考えよう。」
彩菜の父と別れると、部屋で考える。思ったよりは良かったけど、理想には程遠いな。。ただ、実現は出来そうだ。パソコンのUSB端子から入力出来たらな。。仕様が分からないし、調べるのも難解過ぎる。
いろいろアイデアは浮かんだが、危険も伴うため、今の方法を突き詰めるほうが良さそうだという結論になった。




