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妖女 美雪  作者: ぴい


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「第38話」疑問

 朝早くから、美雪はゴソゴソと何かやっている。


長老「美雪。何をやっているんじゃ。」


美雪「ああ、おばあちゃん。おはよう。いろいろ考えたけど、私の家と繋ぐ装置は別で作らないと複雑すぎて危ないと思ったから準備中なの。」


 美雪はおばあちゃんの家と繋いだ装置の隣に自分の隣と繋ぐ装置を作り始める。考えながら慎重に作る。



彩菜「おはよう。美雪、何やってるの?」


長老「自分の家と繋ぐ装置を作ってるらしい。」


彩菜「美雪。くっつけてないよね?離さないと危ないよ。3箇所繋がってむちゃくちゃになると危ないわよ。」


美雪「そっか。。これ以上繋ぐ必要はないだろうから、反対側の壁側にするわ。」


彩菜「ねえ。扉の取っ手だけ見えるって不自然じゃない?見つかったら危なくないかな?」


美雪「取っ手見えないと開けれないじゃない。一応、妖力ある者にしか取っ手は見えないのよ。妖力が塗ってあるんだ。」


彩菜「へー。なかなか考えてあるわね。」


美雪「これで良し。家に帰ったら接続するわ。接続する日は危ないから、おばあちゃんは帰るか先生の家にいてね。終わったら呼びに行くから。」


長老「分かったぞ。」



彩菜「さてと。朝食作るか。今日は朝は目玉焼き。昼はそうめん。夜は。。先生と相談するか。」


美雪「食事はあなたに任せるほうが確実よ。おばあちゃん、夜ボリュームあるから、朝と昼はシンプルのほうがいいわね。」


長老「たまには明日わしが作ろうか?」  


美雪「えっ!トカゲとか出てこないよね。」


長老「妖怪を何だと思っているんじゃ。野菜がほとんどだ。妖力になるのなら、何でもいい。米は食わないな。芋が中心じゃよ。」

 

 

彩菜「さあ出来たよ。食べましょう。」


長老「いつもすまないね。」


美雪「いただきます。美味しいわ。ごはんは炊きたてよね。」



彩菜「時間経ったら炒飯とかも無難に美味しいわ。」


長老「炒飯とは?」


彩菜「説明するより作るわよ。夕食の一品にするか。昼に多めにごはん炊くか。そうだ。みんなで、夜の一品で餃子を作ろうか。ひき肉と大根無いわー。」


美雪「スーパー遠いよ。往復で30分くらいだけど荷物抱えて帰るのは大変だよ。移動装置は、姿を現すのが無理だから使えないよ。」



彩菜「片付けお願いね。ちょっと先生に聞いてくる。」


 彩菜は先生のところにスーパーに連れて行けるか確認に行った。



長老「妖怪村は退屈だったけど、こちらに来てからは毎日楽しいな。雪がいなくなってからは、あまり話すことも無くなったからな。」



彩菜「先生ちょうど診療時間終わったら買い物行くつもりだったって。3時に終わるらしいから一緒に行きましょうか。」


美雪「先生って運転出来るんだ。。おばあちゃん。お出かけしましょうか。」



彩菜「先生は歳とって自信ないから遠くまでの運転はイヤなんだって。駅前のスーパーなら大丈夫だって。そういえば美雪。あのさあ、箱の中身とか。。隣の部屋とか見れるの?」


美雪「ん?どうだろ。。透明化して移動したら。。待てよ?スマホを透明化して移動して。。戻して、動画再生したら。。見えた!けどな。。意味あるかな?あまり役に立つと思えないな。いやいや、自分が異空間に入って、つまりあの飛んで移動するだけで出来るじゃない!壁だって地面だって潜れるわよ。思いつかなかった。」


彩菜「えっ、空中だけじゃなくて地面も潜れるの?」


美雪「大丈夫だと思う。水中だって大丈夫なはず。ねえ、ちょっとやってみようか。」


 美雪は装置を作り、彩菜と長老と入る。


美雪「地面潜るよ。」


彩菜「うわっ。本当だ。あれ?真っ暗。怖っ!」


美雪「なんか方向感覚が分からなくなる。危険よ。上がるわ。」


長老「うむ。。確かに潜れた。じゃが全く見えない。潜れるだけで意味はないな。」


美雪「重力無効化してるから、方向感覚が分からなくなる。危険だから、ちょっと方法考えるわ。でもさー。例えば100メートル角の異空間作れば、光照らしたら、その範囲は見れるわ。でも、自分がどこにいるのか分からなくなるのは変わらないし、結局は装置の壁面に接した部分しか見れないわね。。工夫したらロープみたいに繋げは、引っ張れば戻れるように出来ると思うから安全の確保は出来ると思う。。けど、あまり潜る意味は感じないな。」


彩菜「酸素は?」


美雪「良くわからない。あの狭い異空間で酸欠になることはなかったからね。狭いようで広いのかな?異空間の一部を持ってきてるから、異空間は広いのかな?今地面潜っても水も砂も入ってこなかったから閉鎖されてるのは間違いない。だから空気だって入ってこない。なんか良く分からないのよ。」


彩菜「何か嫌な予感するわ。結構危険なことしてるのかも知れないわね。異空間を理解せずに安易に使わないほうがいいわ。今までのは偶然安全が確保されてただけかもしれない。今以上のことは避けたほうがいいと思う。」


美雪「そうね。異空間ってどこなんだろう。。同じ世界ではないのかな。」


長老「良く分からんが、危険なのは間違いない。瞬間移動の技も美雪の方法はバラバラにならないから安全じゃが、見えない移動先は危ないのは変わらないじゃろう。」


美雪「解除するわ。ちょっと危ないから、理論的にはっきり分からない限り、使いこなそうとか考えるのはやめる。」



 闇の妖力の危険性を初めて感じた3人だった。



先生「持たせたな。」


彩菜「ちょうどいいタイミングだから大丈夫。買い出し行きましょう。先生、夜は一緒に食べるから来てね。弁護士さんも呼んだよ。」


美雪「なんか、いい車ね。」


先生「いつもは軽トラだがな。人数多い時や山に行く時はこちらだよ。あまり使わないけど。」



 4人でスーパーに行って、米など重いものをメインで買い、夕食の食材を買って帰った。

 おばあちゃん用の買い出しを降ろす。


彩菜「先生の分は、私が運びます。連れてってもらったお礼よ。」


先生「助かるねえ。」


彩菜「そういえば、先生は看護士さん雇わないの?」


先生「雇うほど忙しくはない。雇っても赤字にはならないけど、この村にはいないんだよ。」


彩菜「美雪のお母さんって、看護士さんだったんじゃなかったかな?結婚したから、長くやってないみたいだけど。」


先生「佳代さんなら、移住してきたら雇ってもいいな。荷物ありがとう。後で行くよ。」


彩菜「うん。じゃあ、私は夕食の準備するから戻るね。」



 先生は買い出ししたものを片付けて車を戻すと美雪の家に行く準備に取り掛かった。

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