表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖女 美雪  作者: ぴい


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/131

「第32話」帰還

 美雪と彩菜は昼前に実家に戻った。



 2人が戻ってくると、バーベキューが開始された。


弁護士「美雪さん。何が欲しい?」


美雪「ウインナー!」

彩菜「私も欲しい!」


弁護士「はい。どうぞ。」


医師「今回は肉は牛肉のみにした。旨いぞ。どんどん食べなさい。」



 みんなでバーベキューを楽しんだ。



美雪「片付けは私がやります。」


 美雪は闇の妖力を使い。器具や鉄板、網などを川に瞬間移動させ、川の水の流れを変化させて一気にキレイにすると庭に並べる。


 火と風の妖力を調整して乾かすと、倉庫に移動した。


弁護士「うわー。すごいな。むちゃくちゃキレイに汚れ落ちてたよ。」


医師「誰も見てないけど、危ないから外では妖力使うのはやめよう。」


美雪「ああ、それは大丈夫ですよ。川まで透明シールド張ったから、私達以外誰にも見えてないから。」


彩菜の父「んー。あまりにも凄すぎるな。。」


彩菜の母「ところで、どこまで行ってきたの?」



彩菜「えっと。。涼しい部屋に入って話しましょうか。」


大輝「そうだな。日焼けするからな。」



 みんなで美雪の実家のリビングに戻る。佳代が飲み物を運ぶ。


佳代「自分の好きなの飲んで下さい。」



彩菜「えー。。。お婆様に会ってきました。」


医師「えーっ!良く無事に戻れたな。。」

弁護士「会えたということか!」

大輝「うそだろう!あまりに無茶だよ。。頼むよ。」

彩菜の母「彩菜。あなた何故止めるか相談しないの!何かあってからじゃ遅いのよ!」

彩菜の父「まあまあ、無事に戻れたことだし。それで?」



美雪「あのね。彩菜が行く方法を思いついたの。お婆様の家まで透明化して行ったから、お婆様以外誰も気づいてないわ。」


彩菜「お婆様。すごくいい人だったわ。美雪のこと、ずっと雪さんだと思ってたよ。過去の説明だけで2時間かかっちゃった。」


美雪「お婆様は、妖力技が気になってたみたい。雪さんの話、私の育ての親の話。弁護士さんと先生の話。。このメンバーしか事実は知らないことも理解してもらった。」


彩菜「お婆様。すごく感動してたみたい。でも、明らかに妖怪って人たち。まあまあいたけど、お婆様は人間と変わらない感じだった。」


美雪「目的はお婆様に会うことと、死者の村に連れてってもらうこと。死者の村は約束した。だけど、4人に人数制限されたから、最初はお父さんとお母さんだけ。他の人は別の日に。だから明日の10時くらいに4人で妖怪村に行きます。他の妖怪に見られてはいけないから、今日と同じで、透明化して行きます。」


佳代「雪さんに。。雪さんに会えるの!」


美雪「たぶん。。」


佳代は「あなた。」と号泣する。

大輝「多少の危険があったとしても、どうしても行きたい。」


 

医師「お約束のウナギは予約を夜に変更しようか。」


彩菜の父「なら、明日の昼は遠いけど4人でステーキ屋に行きますか。私が奢りますよ。」


弁護士「じゃあ。お言葉に甘えますか。」


彩菜の母「そういえば今日の夜食の買い出し行かないと。」  


弁護士「それなら私が乗せて行きますよ。」 


佳代「今日の夕食は私も一緒に作りますから、買い出しお願いします。」


彩菜の母「お父さん。今から行きましょう。」


彩菜の父「分かった。」



医師「美雪。妖怪村の話は、みんな揃うまで一旦ストップな。」


美雪「じゃあ、お風呂の掃除してくる。ついでに洗濯しようか。」



 洗濯を終えると買い出し組が帰宅した。


 

美雪「そういえば。ねえ先生。なんか家から来る途中に大学あったけど。。あれ、農学部あるのかな?」


医師「あるよ。有名大学の学科の一部が移転してきたからな。工学部だけ移転してないみたいだな。文系と情報系、建築、土木は移転してる。レベルそれなりに高い大学だぞ。駅も実質専用で作られたからな。」


彩菜「農学部あるなら。。いいかも。調べてみようか。」


美雪「そうね。」



佳代「ここから3キロくらいね。ここからなら通えるわね。」


美雪「家からも通えるよ。家と実家を時空で繋げるから。」


大輝「えーっ?危なくないか?」



美雪「確かに秘伝書のやり方は危ない。だから、自分で開発したから大丈夫だよ。お母さん。メロン1個残ってるよね。明日おばあちゃんにあげたいの。」


佳代「あるわよ。妖怪はメロン食べるのかな?」


彩菜「たぶん、人間と変わらないと思う。」



医師「わしらも雪さんと純一さんと会えるかな。。」


美雪「先生はたぶん大丈夫。弁護士さんが資格ないわね。。何とかするわ。ねえ、弁護士さんは?」


彩菜の父「自分の買い物を片付けに行ったよ。」


医師「資格ないって。。どういうこと?」


美雪「妖力ないと死ぬんだって。先生は前に妖力を私が入れたわ。未だに満タンね。使わないから当たり前ね。弁護士さんは妖力ない。今日、私の氷を食べてもらうわ。お父さんもお母さんも妖力入ってるから大丈夫。」



弁護士「ただいま。」


 美雪はオレンジジュースに自分の氷を入れて弁護士に渡す。


美雪「はい。駆けつけ一杯。」


弁護士「ん!何だ。。すごく美味しいな。。何か、力がみなぎるな。」


美雪「それは当たり前。私の体液入りだからね。」


弁護士「えっ?」


彩菜「死者の村に入るには妖力がないといけないの。」


弁護士「何か複雑だな。。」


 

佳代「さあ。夕食作りましょう。」



 明日の食事が重めのため、軽めのメニューにした。

 シンプルでも、みんなで食べる食事はやはり美味しかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ