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妖女 美雪  作者: ぴい


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「第31話」驚き

 おばあちゃんは、入口から外を覗く。


美雪「おばあちゃん。大丈夫。この部屋をシールドで囲むから、見えないし、声も漏れない。」


 美雪が部屋全体をシールドで囲む。


美雪「中に入って来ないよね?透明にはしたけど、時空は曲げてないから、触ったら分かるから。」


長老「大丈夫じゃ。鍵して、入れなくしてある。しかし、何だ今のは。お前さんはいったい何をした。」


美雪「黒と闇の妖力を混ぜたの。。」



長老「。。な、なんじゃ。それは。黒?闇?」


美雪「おばあちゃん。気づいてないの?瞬間移動する技で、使ってるわよ。」


長老「ああ、陰妖力のことか。。」


美雪「それが、たぶん。私の闇と名付けた妖力ね。黒は気づいてないの?黒も使うと透明になるのよ。見つけるの苦労したわ。」


長老「何故さっきは通り抜けたんだ。。」


美雪「別の時空作って入ったから。。」


長老「全く意味が分からないんじゃが。。」


彩菜「ちょっと。そんな他に誰にも出来ないこと、後でいいでしょう。おばあちゃん。私達、昼までに帰らないといけないから。」


美雪「そうね。」



 美雪は今日に至る経緯を話すと2時間くらいかかってしまった。


長老「そうか。。雪は幸せになったんだな。。いなくなって最初の何年か死者の世界に行ったが、いなかったから。。まさか死んだとは。。」


美雪「おばあちゃん。私の目的の一つなの。お母さんに会いたいの。」


長老「純一さんはどんな人だ。」


 美雪は雪のスマホの電源を入れると、写真を見せる。


長老「優しそうな人じゃな。」


美雪「私が2歳の時に亡くなったから、良く知らないの。」


長老「そうか。。雪が苦労させて申し訳ない。」


美雪「代わりに育ててくれた両親が素晴らしいから、全く苦労してないよ。両親二組もいるんだから他の人より幸せよ。」


彩菜「美雪。雪さんのスマホしか電源入れてはダメよ。電波拾われる。」


長老「しかし、知らないうちに、すごい機械出来たな。。人間界は50年くらい行ってないからな。。どうやって来たんじゃ。」


美雪「だから空を飛んだのよ。」


長老「そうじゃなくて、ここにわしがいると何故分かったのじゃ。」


美雪「秘伝書についてる妖力を辿ったら、勝手に着いた。」


長老「。。。いったい何を言ってるのか、さっぱり分からんが、それはまた聞く。美雪は妖力がすごい量なんじゃな。。」


美雪「違うわよ。私、自分の妖力使ってないわよ。空気中の妖力集めて使ってる。」


長老「な、なんじゃと!。。。そんなことを出来る者は初めて聞いた。」


美雪「ここは、妖力粒があまりにも多いから、簡単に満タンに出来るわね。」


長老「えっ?。。まさか、お前さん。。空気中から妖力を直接取り込めるのか?。。」


美雪「そういえば、秘伝書には書かれてないわね。」


長老「当たり前じゃ。そんなこと出来るやつは未だかつて1人もいないからのう。」


彩菜「だから、妖力の話は今日はやめましょうって!時間がないの。」


美雪「そうね。おばあちゃん。次来た時に私達を死者の世界に連れてって。妖怪の話は私達の家族と純一さんの友人2人しか知らない。15年経つ間にも誰にも話さなかった友人だから、信用出来る。決して広まることはない。だから信用して。」


長老「分かった。連れていくよ。じゃが人間は入れない。妖力ないやつは死ぬぞ。」



美雪「彩菜は妖力あるわよ。治癒の妖力。」


彩菜「治癒能力最強らしいの。すごいでしょう?」


美雪「私が身体に注がないと妖力使えないけどね。今は満タンよ。」


長老「どれ。。おお!確かにあるな。。これなら死なない。」


彩菜「ねえねえ、おばあちゃん。あの火出してる奴は何よ。なんか脅してない?」


長老「はあ。またか。。あいつは火炎小僧じゃ。この村で2番目に強いんじゃ。ああやっては食べ物を奪うんじゃ。。しょうがない。後で取られた妖怪に食事をごちそうするよ。もし、あんな奴が村のえらい妖怪になってしまったら、未来は暗いわい。頭も悪いし、ただ炎出すしか芸のない野郎だ。困ったものじゃ。」


彩菜「おばあちゃん。私達もう帰らないと。死者の村に行くの8人だけどいい?」


長老「目立つからな。。ちょっと多いな。。」


美雪「分かった。だったら、まずは私達と私の両親の4人だけにしましょうか。他の人は交替で連れてくるわ。」


長老「4人なら。。まあいいじゃろう。」


美雪「おばあちゃんのこと、今日話すから、許可もらったら、おばあちゃんも家に来る?村出る時は姿消すからバレないから大丈夫よ。」


長老「まあ。。考えておく。」


美雪「明日両親連れて来るかも知れないけどいい?昼前に来るつもり。」


長老「分かった。来てもいいように支度はしておく。」



美雪「いい?シールド解除するから今からは会話禁止よ。」


長老「分かった。」


 美雪はシールドを解除すると、帰る準備で異空間を作り、次々とガードする。


長老「す、すごい。。」


美雪は小声で「じゃあ帰るね。彩菜。最初に思い切り高く上がるわ。妖力少ない場所にして一気に行く。」


彩菜「おばあちゃん。またね。」


 移動装置を完全に遮蔽し、一気に戻ると20分で到着した。



長老「雪。お前はとんでもない子を産んだものじゃな。。たった2週間でここまでのことを。。」


 

 長老は美雪にすっかり魅了されてしまったようだ。


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