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妖女 美雪  作者: ぴい


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「第25話」感謝

 彩菜の両親は、衝撃の事実を知りつつ帰宅した。


彩菜の父「美雪さんは普通じゃないのは分かってたけど。すごいな。立派なご両親に育てられて、本当にいい子に育ったな。私は、聞いても変わらず接するよ。いや、妻と娘を救ってくれたんだ。今までより尊敬してる。しかし、母さんが。。本当にありがたい。」


彩菜の母「気丈に振る舞ったけど、聞いた時は。。目の前が真っ暗になった。半年ももたないって。。佳代さんに抱きついて号泣したのを美雪さんに見られたの。美雪さんが食道辺りに手をあてたら、何かが身体の中で広がったの。何とも不思議な感じだった。。翌日再検査したら、全て消えてたのよ。」


彩菜の父「本当にすごいな。。」


彩菜の母「もし、あの旅行に誘われなかったら、私は今いなかった。不思議ね。しかし、お二人はあんなに辛い思いをしてたのね。。あの時、お母さんに言われたの。今はどうしても言えない。美雪に必要な時に言うからと口止めされた。。今日が伝える日になったのね。彩菜に見られたから、私達も呼んだんでしょうね。美雪さん、全くショック受けてなかったわ。あの子はすごいわね。」


彩菜の父「美雪さんの幸せに僕達も貢献しないとな。」


彩菜の母「雪さん。信じられないくらい綺麗だったね。美雪さんは更に綺麗になるんでしょうね。そういえば、あの2人、同じ大学に行くって決めてるらしいわ。美雪さんが推薦辞退するから、彩菜の行きたい大学に受験で行くって。本当にすごいわ。」


彩菜の父「レベルの低い学校に行ったのは、近いのもあるけど、最初から推薦を計算してたということだよな。しかも彩菜のために。。感謝してもしきれないよ。」


彩菜の母「美雪さんの本当のご両親は素晴らしい方なのね。弁護士さんと先生があんなに大切にするんだから。。私、正直田舎は抵抗あったけど、あの村に引っ越すなら大歓迎よ。むしろ行きたいわ。彩菜が希望するなら行く。いや、私達だけでも行きたいわ。」


彩菜の父「ちょっと人生設計を見直すか。しかし、すごい力だったな。あれが世間にバレたら確かにヤバいな。まあ、賢い美雪さんだから分かっていると思う。」


彩菜の母「しかし、知らない男に裸にされて胸揉まれたのに、減るもんじゃないから平気よって。。あの子が普通じゃないわよ。あの子大丈夫かしら。私、心配になったわ。」


彩菜の父「あれは確かに困ったな。しかし。。大輝さん達は言えないことがあるとずっと感じてた。やっと納得出来た。あの事故で助かった人がいたなんて知らなかった。本当に辛い思いをしてきたんだな。あの2人も偉大だと思う。」

 

彩菜の母「あれは悲惨な事故だったわ。未だに跡地は慰霊碑だけ。誰も買わないらしい。私、ご両親ネガティブだと思ってたけど。。そんなことがあったのなら、むしろすごくポジティブだと思ったわ。」


彩菜の父「僕たちも頑張らないとな。まず、楽しい旅行にしような。」



 2人は、嬉しくもあり、悲しくもある複雑な気持ちで眠った。


毎日投稿は本日にて終了致します。来週からは従来の週2回の投稿予定です。よろしくお願い致します。

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