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妖女 美雪  作者: ぴい
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「第17話」挑戦

 運動会の翌日、美雪達は畑で苗を植え種をまいた。珍しく美雪が悩んでいる。


彩菜「美雪どうしたの?」


美雪「んーー。ちょっと高いけど、メロン。ビニールで覆うか。昨日ネットで調べたの。温度が安定しないと難しいみたい。」


彩菜「儲かるとかは、次考えたらいいから、まず実をならせるほうが大事よ。」


美雪「そうよね。来年の成功のために今年やらないと。お母さーん!」


佳代「何よ。」


美雪「ホームセンター連れてってよ。」


佳代「いいけど。何するの?」


美雪「メロン用にビニールハウス作る。」


佳代「買いたいものあったから、行きましょう。」



 美雪達はビニールシートなどを大量に買った。



 スマホの情報を見ながら、2人で一生懸命ビニールシートでメロンの苗を覆う。夜になる前に何とか完成した。


美雪「やっぱり2人でやるのは良かったわね。」


彩菜「1個くらい実がなるといいな。2人で食べましょう。」


美雪「花が咲いたら受粉するみたい。いろいろ大変ね。花咲くかな。。」



※※※


 2人は朝に水をやり、夕方にも水を撒きながら草取りする。


 彩菜は写真を撮る。


美雪「前から、何で写真撮るの?」


彩菜「2人の夏休みの自由研究が終わるから。」


美雪「なるほど。頭いいね。」


彩菜「あなたほどじゃないわ。」


美雪「私は勉強出来るだけ。彩菜は、世の中生きてく才能が私より遥かにあるわ。思い付かなかった。」


彩菜「写真にコメント入れてるの。芽が出たとか。」


美雪「ビニールシートやって良かったかもね。これから梅雨になるし。猫とかに、食べられないかな。」


彩菜「お父さんに聞いてみようか。」


美雪「そうだね。」



 大輝に相談した結果、通過センサーを取り付け、感知すると光と音が出るようにしてくれた。



 大輝は、シビアに計算したら赤字だな。と思ったが、自分からのプレゼントにすることにした。



 センサーは反応することはなかった。花が咲いてないから当たり前かも知れない。大輝が調整してくれたため虫程度では反応しなかった。


※※※


 夏が近づいたある日。


彩菜「ねえ美雪!つぼみじゃない?」


美雪「どれ?小さくて分からないな。つぼみだといいな。。数日で分かるわ。ねえ、もうそろそろ収穫ね。フリマに出品するタイミングだと思う。明日、一緒にやりましょう。」


彩菜「分かった。今日は帰るね。」



 翌日の土曜日、朝に水をやると家に入りフリマの出品を始めた。2人の出品は信用があり、すっかり固定客がついている。


彩菜「うわっ。きゅうり6本がもう売れた。出せる6本あるかな。。ありそうね。10本なら出荷出来そう。来週末にはかなり出荷出来そうだから、少し待つほうがいいかな。」


美雪「私はトマトが近いけど、まだ採れないから来週出品するわ。下書きだけ準備するわ。」


彩菜「箱はあるの?」


美雪「十分あるわよ。ただ、メロン用はないわ。お母さん!」


佳代「どうした?」


美雪「メロンって。。何個で売るんだろう。」


佳代「高いし、買うなら1個じゃないかな?」


美雪「メロンの箱って。。難しいな。お母さん、ちょっと八百屋に行って聞いてくるわ。」



 八百屋に行くと、丁寧に教えてもらい、箱をいっぱいくれた。美雪はお礼に食材を買って帰ってきた。


佳代「なに。すごい量ね。」


美雪「箱いっぱいくれたから、買物してきた。良かったら使って。」


彩菜「花も咲いてないけど大丈夫かな。。」


美雪「高い箱を買ったわけじゃないから、いいんじゃない?彩菜。そういえば、そろそろ期末テストの勉強しましょう。」


彩菜「そうね。今回は悪いかな。」


美雪「今日から2週間、毎日3時間よ。土日は倍ね。」


彩菜「キツイな〜。」


美雪「畑やって成績落ちたって、両親に言えないわよ。」


彩菜「そうね。頑張るわ。」



 帰ると畑の手入れをして勉強する生活を続け、テストは無事終わった。彩菜はついに5番になった。



 テストが終わった日曜日。2人はメロンの受粉に挑戦した。


彩菜「何かテストより手応えないわね。大丈夫かな?」


美雪「全く分からない。もう遅いわ。彩菜、怒られるといけないから今日は帰りなさい。」


彩菜「うん。また明日ね。」



 美雪もメロンの結果が楽しみであり、不安だった。


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