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妖女 美雪  作者: ぴい
131/131

「第131」恋から愛へ(最終回見込み)

 年明けから雄太は美雪に積極的になった。


 みよさんに刺激を受けたのは確かだが、温泉での働きが自分で納得出来るようになり精神的に余裕が出来たことと、美雪が望むことをしたい気持ちを強く持ったからだ。


 夏休み前のメンテナンス休業の日に、2人きりのデートを雄太から誘って、ついに実現させた。

 美雪には夢のような幸せな1日になった。



 美雪は、雄太が肩書きに気兼ねしていることをみんなから聞いており、内心悩んでいた。

 騒ぎを起こして気持ちが明るみになり1年。互いに気持ちは分かっているが、未だに言葉で伝えることが出来てはいなかった。

 一方の雄太もあと一歩が踏み出せないでいた。


 

 美雪達は家に帰ると、庭で川を見ながら2人で座る。

 鮎が泳いでいるのを見つめながら、長い時間が経過する。



 私が勇気出さないと。。美雪は勇気を出して抱きつくと、突然自分から唇を重ねた。

 美雪は真っ赤になって伝える。


美雪「愛してる。」

雄太「僕もだよ。」



美雪「あーっ!ち、ちょっと。みんないつの間に。。」



 夕方からみんなで宴会の予定で、既にみんなが集まっていた。


彩菜「あ〜、やっとか〜。。本当に全く。亮太もようやく解禁ね。」


彩菜の母「まあ良かったじゃないの?まさか美雪さんからか。。立場もあるから仕方ないかー。けど、あれは男からいかないとねー。」


彩菜の父「母さんも同じじゃないか。」


彩菜の母「それは仕方ないじゃない!」



さよ「あーっ!いいなー。でも、私達もやっと。。私もいつか武さんと。」


 さよは武の腕に手を回すと、武は頭を撫でる。



彩菜「あら。火炎小僧は?」


さよ「お兄ちゃん?もう、いい男になったから大丈夫よ。お兄ちゃんは妖怪と結婚したほうが幸せになると思う。」



大輝「あ〜佳代。。雪さんとの約束はようやく果たせたな。これからは雄太さんが果たす番だな。」


佳代「そうね。雪さん。幸せをありがとう。約束は果たしたからね。」



 恋の経験がなく仕事に追われ、とにかく煮え切らない2人だったが、みんなのプレッシャーも後押しとなり、ついに気持ちを言葉と態度で伝えることが出来た。


弁護士「ただいま。紹介するよ。りょうさん。」


さよ「えーっ。。まさか20代とは。。」

医師「はー。。これまたすごいな〜。」

彩菜「やるわね〜。」


長老「りょうがぐいぐい行くから、根負けじゃの〜。」

武「父さん。戸籍どうするんだ?」


弁護士「それは、みよさんを私の養子。りょうさんを先生の養子にすればいいさ。」

武「なるほど。2人とも結婚出来るな!」



大輝「まあ、みんな幸せならいいさ。純一さんと雪さんが命を懸けて築き上げてくれたんだ。」

佳代「すごく素敵。すごく幸せ。ねえ、2人の所に報告に行きましょう。」


大輝「そうだな。おばあちゃん。一緒に行きましょう。」


長老「そうじゃな。いい酒持って行くか!」




 ようやく美雪の恋は愛へ変わったようだ。



 お母さんが産んでくれて、大輝と佳代が育ててくれた。みんなに大切にされた。


 みんなに負けないくらい幸せになって、みんなと幸せになるために美雪は頑張り続けるのだろう。



 ここで切らないと毎回妖怪と戦う、有名なアニメみたいになりそうでしたし、もともと短編予定でしたので長くなりすぎました。今回でクローズします。


 続編は考えておりませんが、強い要望がある場合は考えますが。。要望は無いでしょう。ありがとうございました。

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