「第13話」実家
土曜日の朝から美雪の生まれた家に向かった。
佳代「生理来たから。せっかくだから、先生に見てもらいましょう。」
美雪「いくらなんでも大袈裟じゃない?」
医者で血液検査をして、出血量や痛み、身体の変化を聞く。
美雪のために、ある程度の血液検査が出来る装置やMRIなども導入した。
医師「しかし、美雪さん。怖いくらい美人になったな。。変な男にはつかまるなよ~。先生も幸せ願ってるからな〜。」
美雪「先生、見た目は努力してもあまり変わらない。心は努力したら磨ける。だから、私は心がもっと美しくなりたいの。」
医師「いや〜。参ったな~。。おっ。血液検査の結果出たな。。特に異常はないな。鉄分も意外と悪くないぞ。完全に健康だ。よしいいぞ。会計は要らない。」
美雪「ダメだよ。」
医師「こんな綺麗な子と話せただけでおじさん満足だよ。大丈夫だ。他で稼ぐから。」
美雪「もう、仕方ないな。。じゃあ、体力回復のおまじないしてあげる。」
美雪が背中を押すと元気がみなぎる。
美雪「あれ?先生ってお父さんより疲れてないな。。先生、楽してるんだね。」
佳代「今日は泊まりますので、夕食用意しますね。2人で来て下さいね。」
医師「。。。ん?。。ああ、すまないね。夕方、畑の。。美雪。スイカとメロンとどっちがいい?」
美雪「メ、メロン!」
医師「そうか。じゃあ、一番美味しそうなの持ってくよ。ああ、お母さんも診察するから、外で待ってて。」
美雪「じゃあ、お母さん。待ってるね。」
医師「何だ。。。今のは。。」
佳代「先日お父さんにやったら、元気がみなぎってヤバいって。。」
医師「びっくりした。やはり妖力が。。あんなの初めてだ。医者なんか要らないんじゃないか?」
佳代「お父さんにやったら、疲労して寝るくらい疲れたらしいの。」
医師「んーー。。つまり。。何らかのエネルギーを分け与えているということか。。明らかに何か入ってきたぞ。それより。。言ったのか?」
佳代「それなんですけど。精神的に難しい年頃だから、今はやめようって。でも高校卒業までには言うつもりです。」
医師「何かあってからでは遅いしな。。とは言っても、まだ年齢的には。。んー。これは非常に難しいな。」
佳代「そうですよね。それが相談したかったけど、答え出るわけないですよね。。」
医師「これは非常にデリケートな問題だ。慎重にしなければいけない。相談には乗るが、私もベストな答えは無理だな。ところで、お母さんは体調どうだ?」
佳代「健康診断は問題なかったわ。」
医師「エコーは?」
佳代「やってないわね。」
医師「血液検査とエコーはやろうか。横になって。ついでに心電図も診るか。」
佳代は一通り検査を受ける。
医師「エコーは気になる場所はあるけど、大丈夫とは思う。胃にたぶんポリープある。心配なら胃カメラやるといい。次に来た時に変化なければ大丈夫だ。ただ女の胃ガンは極めて危険だから、胃カメラやることをオススメする。」
佳代「先生は出来ないの?」
医師「えっ?出来るけど、用意しないといけないから急には。。明日ならいいけど、同意書とか書かないといけないし、低い確率で死亡例もあるから、問題が起きた場合のことを考えると料金を取らないといけない。もちろんエコーで異常あったから保険適用だ。」
佳代「いや、あのね?毎回タダにするほうがおかしいですからね。あのー。私、お金払えないわけではないですから。明日お願いします。」
医師「それなら血液検査の結果は明日渡しますよ。さあ、急いで診察終了して熟成してあるメロンから選ばないと。」
佳代「先生。今度私達の家に来て下さい。おもてなししないと申し訳ないから。じゃあ、まずは夜お待ちしてますね。」
医師「家は一度、弁護士と相談してお邪魔しますか。」
美雪「お母さん。長かったわね。」
佳代「ちょっとエコーで問題あったから、明日、胃カメラやることになった。」
美雪「えっ!お母さん。。」
佳代「心配しないで大丈夫。。かは、明日しか分からないけど、大丈夫じゃない?」
美雪が予想外に不安がる。佳代の腕を組んで離さない。
美雪は本当にかわいいわね。
佳代と美雪は、こちらに来る途中で買ってきた食材を使って、豪華な食事を準備する。大輝は庭の草刈りをしている。いつの間にか弁護士も合流して手伝う。
夕方になり、皆で食事を食べた。
大輝「何だ佳代。今日は飲まないのか。」
佳代「明日朝から胃カメラなの。」
美雪「お母さん。治ってね。」
医師「美雪さん。あのね。経験上だけど、あのケースでポリープじゃなかったことはないからね。」
美雪「ポリープがガンになったらどうするの?ちゃんと取ってね。お母さん。おまじないする。」
美雪がお腹を触ると、佳代に変な感覚が起こる。
佳代「あ、ありがとう。。さあ食べましょう!私は夜9時までしか食べれないから。」
美雪「シンデレラみたい。」
弁護士「シンデレラは美雪さんじゃないか?あまりにも綺麗になって、びっくりしたよ。本当に、ゆ。。。いや、本当に綺麗過ぎる。」
佳代「あれれ?さては、弁護士さん。酔っ払ったわね。先生に頂いたメロンよ。」
美雪「やったー。いただきまーす。」
弁護士「うわ。うまっ。」
大輝「いや〜。本当に美味しい。」
佳代「まあ!スーパーのと全然違うわ。」
医師「だろう。わしの愛情が詰まってるからな。」
大輝「こちらの生活もいいな。。美雪が結婚したら、来るか。私らも、もうお金は要らないだろう。」
佳代「いいわね。。」
弁護士「ただ、私達が先にお迎えが来ますからね。」
大輝「それは、私達が責任持って見送りますよ。お墓の希望とかあれば教えて下さい。納骨しますから。」
医師「わしらは、一応子供がいるからね。心配要らない。ただ、自分の畑に散骨してほしいね。」
弁護士「私も先生の畑がいいな。」
美雪「弁護士しかやらないの?畑はやらないの?」
弁護士「私は、腰が悪いからな。ただ、弁護士だけじゃないぞ。税理士もやってる。先生の病院、僕いなくなると大変だよ?街に顧客もいるからね。週1回と決めて街に行くんだ。けど、やっぱり街は嫌いだな。」
美雪「私もなんか、こちらが落ち着くの。卒業したらリタイアしようかな。」
弁護士「何をリタイアするのかな?何もしてないうちに引退出来ないよ。」
佳代「先生達。本当に一度家に泊まりに来て下さいよ。いろいろおもてなししないといけないですから。」
大輝「それはそうだな。。予定開けるよ。いつがいいですか?」
弁護士「先生は村の人が結構来るからな。再来週の土日なら。。」
医師「貼り紙するか。土日出張って。」
美雪「先生達来るの!やったー。彩菜も呼ぶわ。」
大輝「彩菜さんは、美雪の同級生なんですよ。すごく仲良しなんです。」
弁護士「楽しみだな。。先生、僕が乗せていくよ。」
医師「すまないね。よろしく頼むよ。」
※※※
翌日、胃カメラをやる佳代。
医師「おかしいな。。何もない。何故だ?まさか胃の外?そんなことあるか?佳代さん。悪いけど、もう一度エコーしていいか?」
佳代「胃カメラ、苦しいわね。。異常ないの?」
医師「全く異常ない。胃は問題ない。」
エコーの検査のために寝ころぶ佳代。
医師「おかしい。見つからない。見て!昨日の場所だ。昨日の写真にあるものが、見当たらない。何故だ。。」
佳代「あっ!ひょっとして。。」
医師「何?」
佳代「昨日、美雪がお腹触った。変な感覚だった。何か入って広がった感じ。」
医師「あの子が消したということか。。あのエネルギー。確かにあり得る。本当に医者要らないじゃないか。。ああ、血液検査は問題ない。けど、あなたは鉄分足りないみたいだな。とりあえず肉食え。しかし、医師としては興味あるが、調べてはいけないな。美雪の幸せを妨げるわけにはいかない。あれからもう10年以上か。。早いような長いような。。もう一度話がしたいな。。やっぱり突然の別れは辛いよ。」
佳代「初めて会ったのが別れの私達もかなり辛いわよ。」
医師「とにかく、心に残る2人だったな。美雪だけでも生きてくれたのは救いだった。」
佳代「1万円で足りる?余りはお酒でも飲んで。ただし、飲み過ぎ禁止ね。」
医師「すまないね。もらいすぎかな。では、再来週お邪魔しますので、よろしくお願いします。ああ、言い忘れた。脳と婦人科系は、ここでは診れないから、他で調べて下さい。」
佳代「分かりました。気をつけてお越し下さいね。では、失礼します。」
佳代が戻ると、美雪が心配する。
佳代「全て問題なし、健康だって。」
大輝「じゃあ、そろそろ帰るか。」
美雪「うん。」
3人は美雪の家を出て自宅に戻った。




