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妖女 美雪  作者: ぴい
126/131

「第126話」3人

 武、雄太、亮太の3人は、正月の昼近くに美雪の家にやってきた。



佳代「あら。明けましておめでとうございます。みんな飲み過ぎでダラダラしてるわ。昼ご飯用意しておくから、初詣でも行ったら?美雪〜!」


美雪「ああ、来たんだ。」


佳代「昼までに叩き起こすから、初詣行ってらっしゃい。」


彩菜「来たの?じゃあ、初詣でも行くか。ちょっと、さよさん起こしてくる。」



 寝ているさよを彩菜が起こす。


さよ「う〜〜ん。もう少し。。。」


美雪「仕方ないわね。武さん達と初詣は彩菜と行くわ。」



 さよが突然覚醒する。


さよ「ち、ちょっと待って。手入れするから、少しだけ。」


 何故かさよは勝負下着を身に着け、髪を整えやってきた。

 あまりの魅力的な姿に武はすっかり見とれている。


美雪「あら。ずいぶん頑張ったみたいだけど。それ、今は意味ないわよ。使い方間違ってると思う。」

彩菜「寒いから、上着着るんだよ?全く意味ないわ。」


さよ「だって。。」


美雪「まあ、それがさよさんの可愛さよね。」

彩菜「じゃあ、出かけてくるねー。」



 3組のカップルで初詣に出かけてお参りすると、散歩がてら駅前のコンビニに寄った。


武「あっ。さよさん。このコーヒー牛乳美味しいよ。買ってあげる。」

さよ「うん!」


彩菜「亮太。あの2人は上手くいきそうね。」

亮太「兄さんは、写真集買うくらい憧れの女性だからね。さよさん、仕事凄いから追いつかないとって必死さ。すっかり夢中だよ。」

彩菜「さよさんもいつもと違うのよね〜。悪くないわ。」


雄太「このコンビニは正月もやるんだな。田舎なのに。お客さん来ないだろうに。」

美雪「温泉内は入れなくしたから営業出来ないからね。まだまだ貧乏学生なんだから、私が買うわ。」

雄太「じゃあ。。玉子のおでん2つ。」


彩菜「んー。。私、唐揚げにしよ。いいかな?」

亮太「おやつだからね。後で豪華な食事出るんじゃない?」


美雪「今日は期待するほどのものは出ないわよ。店が休みだから材料手に入らないから。」



 駅のベンチに腰掛け、コーヒー牛乳を飲む2人と唐揚げを食べる2人とおでんを食べる2人。


さよ「本当だ。甘くて美味しい〜。こんなに美味しいなんて。武さん、詳しいなー。凄いわね。」

武「残業ばかりでコンビニは毎日だったからな。」


彩菜「そんなに美味しいの?ありきたりに唐揚げ買っちゃったよ。」

亮太「お菓子みたいな感覚の唐揚げだから、僕は好きだよ。」


美雪「玉子最高!」

雄太「冬におでんはいいね。やっぱり、おでんなら玉子だよ。なんか美味そうだけど、これにコーヒー牛乳は合わないな。美雪、寒くないか?」


美雪「大丈夫。寒くないよ。ありがとう。あー。やっぱり村の生活は、人がいなくていいな。街だとこうはいかないからな。」


雄太「どこに住んでたの?」


美雪「あなた達の家とは遠くはないと思う。車で10分くらいじゃないかな。」


雄太「街では会わなかったのに。不思議なものだ。」


彩菜「会ってたかもね。人が多いから気づかないわ。」


亮太「あなた達ほど綺麗なら会ってたら覚えてるよ。だから会ったことはないと思う。」



美雪「まあ、私達は村で畑やってたから、あっちに住んでても外に出かけなかったし。学校も近くだったしね。」


雄太「学校。。早く卒業したいな。」


彩菜「でもさー。せっかく入ったから卒業はするけどさー。みんな辞めても人生に影響ないわね。」


美雪「さよさんなんて、全く大学行く意味ないわ。字も知らなかったのに1年で弁護士試験受かるんだから。弁護士さん言ってたけど、本気でやったら弁護士さんより上だってさ。弁護士さんって相当有名な弁護士だったらしいのよ?」


さよ「私は弁護士より、税理士のほうが好きなんだ。温泉経営で弁護士は全く役に立たないから。弁護士やるならグラビアのほうがまだいいかな。」


美雪「実はね。もし、温泉がはやらなかったら。。3人で水着写真集考えてたの。今となってはSNSも要らなかったわね。」


亮太「それは、それで見たいような。」


さよ「ねえ、知らないでしょう?私より2人のほうが遥かにいい身体なのよ?」


雄太「そうなの!」


さよ「彩菜さんのお母さんが下着のプロだから、全く分からないだけ。凄いんだからね。頭の良さは変わらないと思う。」


彩菜「美雪が頭は圧倒的よ。」


美雪「違うのよ。世の中生き抜く頭脳は彩菜が一番なの。さよさんは両方がかなりだから。。バランスなら一番かもね。外人さん来ると、大活躍だしね。」


さよ「英語はね。他はダメ。」


亮太「たった1年で英語覚えたんですか?」


さよ「ニュースを英語で見ると字幕日本語だし。あれが一番簡単だよ?」


美雪「物理学とか数学は好きだけど、英語は実践で使えないわ。すごい能力だと思う。あーっ!そういえば自動車免許どうしよう。」


さよ「持ってるの、武さんだけだよね。みんなで通う?」


美雪「暖かくなったら考えようが。街の家の近くにあるからみんなで行けばいい。」


雄太「飛んで行くの?」


美雪「家の中で街と繋がってるから徒歩1分って感じかな?」


亮太「あの、妖怪村との扉みたいにってこと?」


美雪「原理は全く同じね。」


亮太「すごいなー。」


美雪「あら、気づかない?風ないでしょう?」


武「そういえば。向こうのほうは風あるみたいだけど。」


美雪「さよさんが風ぶつけて無風にしてるのよ。風ないのは私達の回りだけよ。」


彩菜「さよさんのは気づかないからいいのよね。美雪のは派手だからさー。そろそろ戻ろうか。」



 美雪の家に戻ると既にみんな起きていた。昼食を食べまったり過ごす。だらだら過ごすうちに夕食になった。夕食はあり合わせで適当に作ったが、彩菜の両親と祖母が作るとそれなりの満足な味になった。



 夕食の後は派手な宴会の2日目が始まっていったが、さよは裸になることはなかった。



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