「第126話」3人
武、雄太、亮太の3人は、正月の昼近くに美雪の家にやってきた。
佳代「あら。明けましておめでとうございます。みんな飲み過ぎでダラダラしてるわ。昼ご飯用意しておくから、初詣でも行ったら?美雪〜!」
美雪「ああ、来たんだ。」
佳代「昼までに叩き起こすから、初詣行ってらっしゃい。」
彩菜「来たの?じゃあ、初詣でも行くか。ちょっと、さよさん起こしてくる。」
寝ているさよを彩菜が起こす。
さよ「う〜〜ん。もう少し。。。」
美雪「仕方ないわね。武さん達と初詣は彩菜と行くわ。」
さよが突然覚醒する。
さよ「ち、ちょっと待って。手入れするから、少しだけ。」
何故かさよは勝負下着を身に着け、髪を整えやってきた。
あまりの魅力的な姿に武はすっかり見とれている。
美雪「あら。ずいぶん頑張ったみたいだけど。それ、今は意味ないわよ。使い方間違ってると思う。」
彩菜「寒いから、上着着るんだよ?全く意味ないわ。」
さよ「だって。。」
美雪「まあ、それがさよさんの可愛さよね。」
彩菜「じゃあ、出かけてくるねー。」
3組のカップルで初詣に出かけてお参りすると、散歩がてら駅前のコンビニに寄った。
武「あっ。さよさん。このコーヒー牛乳美味しいよ。買ってあげる。」
さよ「うん!」
彩菜「亮太。あの2人は上手くいきそうね。」
亮太「兄さんは、写真集買うくらい憧れの女性だからね。さよさん、仕事凄いから追いつかないとって必死さ。すっかり夢中だよ。」
彩菜「さよさんもいつもと違うのよね〜。悪くないわ。」
雄太「このコンビニは正月もやるんだな。田舎なのに。お客さん来ないだろうに。」
美雪「温泉内は入れなくしたから営業出来ないからね。まだまだ貧乏学生なんだから、私が買うわ。」
雄太「じゃあ。。玉子のおでん2つ。」
彩菜「んー。。私、唐揚げにしよ。いいかな?」
亮太「おやつだからね。後で豪華な食事出るんじゃない?」
美雪「今日は期待するほどのものは出ないわよ。店が休みだから材料手に入らないから。」
駅のベンチに腰掛け、コーヒー牛乳を飲む2人と唐揚げを食べる2人とおでんを食べる2人。
さよ「本当だ。甘くて美味しい〜。こんなに美味しいなんて。武さん、詳しいなー。凄いわね。」
武「残業ばかりでコンビニは毎日だったからな。」
彩菜「そんなに美味しいの?ありきたりに唐揚げ買っちゃったよ。」
亮太「お菓子みたいな感覚の唐揚げだから、僕は好きだよ。」
美雪「玉子最高!」
雄太「冬におでんはいいね。やっぱり、おでんなら玉子だよ。なんか美味そうだけど、これにコーヒー牛乳は合わないな。美雪、寒くないか?」
美雪「大丈夫。寒くないよ。ありがとう。あー。やっぱり村の生活は、人がいなくていいな。街だとこうはいかないからな。」
雄太「どこに住んでたの?」
美雪「あなた達の家とは遠くはないと思う。車で10分くらいじゃないかな。」
雄太「街では会わなかったのに。不思議なものだ。」
彩菜「会ってたかもね。人が多いから気づかないわ。」
亮太「あなた達ほど綺麗なら会ってたら覚えてるよ。だから会ったことはないと思う。」
美雪「まあ、私達は村で畑やってたから、あっちに住んでても外に出かけなかったし。学校も近くだったしね。」
雄太「学校。。早く卒業したいな。」
彩菜「でもさー。せっかく入ったから卒業はするけどさー。みんな辞めても人生に影響ないわね。」
美雪「さよさんなんて、全く大学行く意味ないわ。字も知らなかったのに1年で弁護士試験受かるんだから。弁護士さん言ってたけど、本気でやったら弁護士さんより上だってさ。弁護士さんって相当有名な弁護士だったらしいのよ?」
さよ「私は弁護士より、税理士のほうが好きなんだ。温泉経営で弁護士は全く役に立たないから。弁護士やるならグラビアのほうがまだいいかな。」
美雪「実はね。もし、温泉がはやらなかったら。。3人で水着写真集考えてたの。今となってはSNSも要らなかったわね。」
亮太「それは、それで見たいような。」
さよ「ねえ、知らないでしょう?私より2人のほうが遥かにいい身体なのよ?」
雄太「そうなの!」
さよ「彩菜さんのお母さんが下着のプロだから、全く分からないだけ。凄いんだからね。頭の良さは変わらないと思う。」
彩菜「美雪が頭は圧倒的よ。」
美雪「違うのよ。世の中生き抜く頭脳は彩菜が一番なの。さよさんは両方がかなりだから。。バランスなら一番かもね。外人さん来ると、大活躍だしね。」
さよ「英語はね。他はダメ。」
亮太「たった1年で英語覚えたんですか?」
さよ「ニュースを英語で見ると字幕日本語だし。あれが一番簡単だよ?」
美雪「物理学とか数学は好きだけど、英語は実践で使えないわ。すごい能力だと思う。あーっ!そういえば自動車免許どうしよう。」
さよ「持ってるの、武さんだけだよね。みんなで通う?」
美雪「暖かくなったら考えようが。街の家の近くにあるからみんなで行けばいい。」
雄太「飛んで行くの?」
美雪「家の中で街と繋がってるから徒歩1分って感じかな?」
亮太「あの、妖怪村との扉みたいにってこと?」
美雪「原理は全く同じね。」
亮太「すごいなー。」
美雪「あら、気づかない?風ないでしょう?」
武「そういえば。向こうのほうは風あるみたいだけど。」
美雪「さよさんが風ぶつけて無風にしてるのよ。風ないのは私達の回りだけよ。」
彩菜「さよさんのは気づかないからいいのよね。美雪のは派手だからさー。そろそろ戻ろうか。」
美雪の家に戻ると既にみんな起きていた。昼食を食べまったり過ごす。だらだら過ごすうちに夕食になった。夕食はあり合わせで適当に作ったが、彩菜の両親と祖母が作るとそれなりの満足な味になった。
夕食の後は派手な宴会の2日目が始まっていったが、さよは裸になることはなかった。