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妖女 美雪  作者: ぴい
115/131

「第115話」外界

 美雪と長老が到着すると朝の6時前だった。10分時間をつぶし、死者の村に入る。7時前だ。


 まず、村長に許可を取り、特別に許可をもらった。


 雪の家を訪ねる。


雪「おはよう。早いわね。ごはん今から作るけど食べる?」


美雪「作ってないなら、家で食べましょう。あちらは夜ごはんだけどね。」


雪「えっ!何言ってるのよ。外に出たらダメでしょう?」


美雪「お父さんは?」


雪「起きてるわよ。」



美雪「ちょっと説明するから。」


長老「村長の許可は取った。」



 美雪は雪の家に入り説明する。


美雪「おばあちゃんの助言で外で24時間経過しないようにするから。まず、お父さんの家で夕食食べます。あそこは時間の流れが倍遅いから2時間いたら、4時間経過する。その後に完成した温泉に入ってもらう。ただ、温泉は10倍時間早いから1時間以内。戻って宴会で24時間になるようにする。非常時のために瞬間移動出来るようにセットするわ。お父さんとお母さんに妖力粒つけるから、死にそうな事態になったら死者の村に飛ばす。すぐに飛んで行って治癒妖力で治すから。」


純一「そこまで安全考えてくれてるなら、是非行きたい。」

雪「いいのかな?掟が。」


長老「村長が認めたら掟は破っていないんじゃ。」


雪「みんなに会えるならいいか。悪いことしてないのに火事で死んだしね。」


美雪「ちょっと待って。家までは死者の村の異空間でガードする。家に入ったら解除するから。解除しないとごはん食べれないからね。」


長老「あまり目立つのは良くない。」


美雪「じゃあ。死者の村の出口で移動装置作る。そのまま、おばあちゃんの家に飛ぶわ。」


長老「ちょっと待て。おかしくないか?死者の村は。。美雪、計算違う。10倍じゃ。」


美雪「うわー。。仕方ない。今日だけ10倍に濃度上げる。温泉もお父さんとお母さんの回りだけ100倍。というか。あの囲む装置つかうか。それまでプロテクトは解除しない。そうだ!温泉は妖力100倍に囲ったままプロテクト解除するわ。時間の経過は変わらないけど、温泉だけはプロテクトないから死ぬのだけは絶対に避けないといけない。」


雪「温泉以外で死んだら?」


美雪「死者の村の空間で囲まれているから、復活するわ。お母さん。念のため時計持って。24時間たちそうになったらアラーム鳴るから。」



長老「解除するなら、別の空間を用意する必要があるぞ。忘れるな。さあ。腹が減った。行こうか。」


雪「はい。」


 4人は長老の家に入る。


雪「懐かしい。ねえ、あなた。私、ここで暮らしてたんだよ。」

純一「へー。思ってたよりキレイだな。」


美雪「なんか。。ある妖怪漫画のイメージ入ってないかな?妖怪ポストがあって木の上に家ある。。」


純一「何だ。美雪知ってるのか!」


美雪「今でも新しいシリーズやってるよ。今は猫娘が超絶美人なのよ。さあ行くわよ。入って。」



雪「ねえ、何よこれ。」


美雪「移動装置。はい緑になった。お母さん開けて。」


雪「えっ?開けるよ。あれ?また装置じゃない。」


長老「こっちに来て扉を閉めな。」


雪「はい。」


長老「開けて。」


雪「えっ。また開けるの?あっ。。えーっ!」


医師「おお、待ってたぞ。食べるか。」

弁護士「いや〜。夢みたいだ。すごいよ。こんなことが実現するなんて。。」


 泣きはじめる弁護士をさよがよしよしする。


雪「暗いから、こんばんは〜。だよね。」

純一「へー。家はあまり変わってないな。畑がすごいな。あれが温泉か。あれはお金かかっただろう。」


美雪「お母さん達。ちょっと待ってね。悪いけど1列開けて。ここより濃度20倍の死者の村と濃度合わせた区域作る。おばあちゃんサプリで妖力出して。とても集まらないわ。」


 美雪と長老はサプリで妖力を出して濃度を上げる。


長老「出来たぞ。」


美雪「お父さん。お母さん。入って。」


純一「ああ。」

雪「入ったわ。」


美雪「四角の中から出たらダメだからね。時間の経過が違うから。欲しい料理は取る。。ちょっと待って。食べれない!結局プロテクト解除するしかないわ。今からは死んだら終わりになる。気をつけてね。危ない時は死者の村に飛ばすから。」



彩菜「揃いましたから、食べましょう。」



純一「うわっ!鮎。美味いなー。誰が作ったの。」


彩菜「それ、さよさんね。」


雪「えっ!さよ。料理上手くなったわね。結婚出来そうね。」


さよ「美雪さんや先生、弁護士さんみんなのおかげ。本当に感謝してる。」


 さよが泣きはじめると弁護士さんがよしよしする。


医師「お前ら結婚したほうがいいかもな。」


純一「いいね。お似合いだよ。」


弁護士「気分は悪くないが、さよが幸せになるのは俺ではないさ。餃子も美味いな。これもさよか。。」


雪「美味しい〜。幸せね。」


彩菜「炒飯は私のお父さんとさよさん。」


雪「彩菜さんのお父さんが。。すごいなー。」


彩菜「サラダは私と佳代さんね。」


佳代「おばあちゃん。夢みたい。すごいわ。信じられない。」

大輝「いや〜。涙が止まらない。」


雪「鮎。村にもいたね。今度取ろうか。」


長老「それなら調味料をいっぱい持ってきな。」


彩菜の母「炒飯のレシピを書いておくわ。」



彩菜の父「私達一家で片付けておくよ。皆さんは温泉にどうぞ。」



 異空間に囲まれたまま温泉に向かう。


雪「うわー広い。ちょっと美雪は裸は、まずいでしょう。」


弁護士「まあまあ見るよ。」


大輝「美雪も彩菜さんも裸で歩き回るからな。」


美雪「この装置のまま入ってもお湯感じるかな?プロテクト解除してるから大丈夫だと思うけど。」


雪「あたたかい。すごいわね。」

純一「これは贅沢だな。この辺りは全く温泉ないから、これは成功するだろう。」


佳代「噂では聞いたけど。。雪さんの身体は芸術ね。こんな美しいのは初めてよ。」


美雪「やっぱり、お母さんには勝てないな。。」


雪「あら。おっぱいは勝ってるわね。」


弁護士「わしら、雪さんの裸は初めてだからな。さすがに目のやり場に困るな。」

医師「わしは、診察では何度か見たが。。ヤバいな。」


美雪「もう!私ので我慢しなさい。」


 美雪が抱きつく。


純一「おいおい。おじさんを誘惑しないの!」


弁護士「さよさんのほうが激しいぞ。」

医師「確かにな。」


雪「あの子はどうしてそんなふうになったのよ。」


大輝「さよさん幸せそうですよ。この温泉。美雪が社長なんです。妖怪もいっぱい働きに来ます。」


雪「やっと妖怪も心とか愛とか理解するのね。美雪。ありがとう。」


純一「のぼせるから出ようか。」



 部屋に戻り宴会が始まる。


純一「美雪達も飲めるんじゃないか?」


美雪「飲みたいとは思わないけど。」

彩菜「梅酒持ってくる。」


美雪「そうね。それがいい。」


 みんな嬉しくて、酔っ払うとはさよは身体を披露したようだが、美雪と彩菜以外はよく覚えていないようだ。やがてみんな酔っ払って寝てしまった。


 もう食べたりしないため、寝てる間に何かあるとマズいと感じた美雪は、純一と雪に死者の村のプロテクトを再び装着し一緒に朝まで眠った。


 美雪は目覚めるとすぐに重力を調整して彩菜と美雪が2人をおんぶして死者の村の家に入った。

 ベッドに寝かせるとプロテクトを解除する。

 

美雪「彩菜。いい思い出になった。ありがとう。」


彩菜「良かったわね。帰ろうか。」



雪「ありがとう。」


美雪「起きてたの!あっ。そういえば瞬間移動の装着解除しないと。」


雪「目が覚めたわ。こんなに酔ったのは初めて。美雪も幸せにならないといけない歳よ。」


彩菜「あっ。。調味料忘れた!」


美雪「外に出てるから異常あるといけないから、明日調味料を持って見に来ましょう。10時間経過か。すごく緊張した。」


彩菜「そうね。明日調味料持って来ましょう。」


美雪「お母さん。ありがとう。おやすみ。」



 帰宅すると、彩菜にもたれかかり涙を流す美雪だった。



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