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妖女 美雪  作者: ぴい
111/131

「第111話」豪遊

 美雪は、月曜から壁の作業に取り掛かり、金曜日までかけるとようやく満足出来る状態になった。完成したものを彩菜の父やさよに試してもらい、問題ないという結局になった。


美雪「これで来週から妖怪に説明と教育が出来るわ。」


彩菜の父「妖怪それぞれの長所を見極めたいから、母さん達も含めて参加出来る人には参加してもらおう。」


さよ「私も、来るわ。弁護士さんには行けないって伝える。先生も診査あるから無理でしょうね。そういえば日曜の夜は先生の奢りらしいね。」


美雪「いいことあったのかな。私、明日は畑作業用の妖力装置作るわ。イメージだと、苗植えるのと収穫以外ほとんど出来ると思うけど。。愛情を与えないと味が落ちる気がするから、作業出来る時はみんなでやりましょう。温泉始まったら畑作業は相当無理だから仕方ないわ。」


彩菜の父「味変わるかな?」


彩菜「先生のメロンと私達のメロンは差があるから、たぶん影響あると思う。」


さよ「愛情かな?もしかして妖力じゃないかな?」


美雪「違うと思う。私、一切畑には妖力使わない。植物にも妖力が入っていないのは確認してるの。」


さよ「だったら。。やっぱり愛情ってすごいのね。」


彩菜「中学からやってきたから、こうやると愛情が伝わるって、何となく分かるの。」


さよ「その勉強がしたいな。愛と妖力は私、頑張っても難しい。」


彩菜の父「妖力はともかく、愛情はそのうち分かるよ。来た時より理解してると思うよ。帰ろうか。」



 翌日の昼間は、美雪は様々な畑用の妖力装置を作る。その間に、さよは村に出かけて給料の説明を行い、妖怪から納得を得られた。


 村から帰宅するさよ。


彩菜「さよさん。すごいよ。水撒きも草取りも栄養分の補給も美雪の装置がやってくれる。耕すのは前に作ってもらったし。植えるのと収穫だけになりそう。」


さよ「畑の収入維持したまま、温泉経営が出来そうね。」


美雪「梱包も装置作れそうだけどやめた。お客様に出荷する最終状態は確認すべきだと思ってね。」


長老「わしらは何をしたらいいんじゃ。」


美雪「昼間に草取りや水撒きは時間あれば、やればいい。時間ない時に装置使うだけだから。おばあちゃん達も温泉では戦力だから。料理作るのに欠かせない2人よ。」


彩菜の祖母「そろそろお昼作ろうかね?」


彩菜「おばあちゃん。甘口カレー作っておいたから、温めて。」



 みんなで昼食のカレーを食べる。


さよ「美雪さん。妖怪に給料は納得してもらったよ。」


美雪「儲かったら、均等に給料はあげるつもりよ。もちろん。私達、創業メンバーがまず上がるけどね。」


彩菜「イチゴの出荷いっぱいよ。昼から収穫しましょう。」


美雪「やっぱりさー。郵便局とコンビニが温泉敷設に出来るらしいけど、発送は前の家の宅急便さんにすべきね。」


さよ「あら。どうして?」


美雪「村の農家の人に見られるから。畑作業してるのすら見られてないから不自然だし。農協とかいい顔しないだろうね。トラブルは避けたいわ。」


さよ「それもそうだね。私、温泉で野菜とか販売したら手数料ないからいいと思ってた。」


彩菜「私達の作る物は、やっぱり美味しいから。。村人は良くは思わないと思うわ。」


美雪「妖怪と違って、人間の妬みとかは陰湿よ。」


さよ「まあ、妖怪は気に入らないと殺すからね。さっぱりしてるわね。」


彩菜の祖母「それはさっぱりとは言わないわね。どちらも良くはないけど。」


彩菜「さっぱりというより、バッサリね。」


美雪「いや、面白くない語呂合わせね。そろそろ収穫始めましょうか。」



 みんなで収穫したものを何往復かして夕方までに発送を終えた。



美雪「しかし。。これ以上作っても売れない可能性あるわね。大学で勉強したから、実をたくさんならせる方法も身につけたけど、そろそろ上限のような気がする。」


さよ「需給バランス崩れると価格に影響出るからな。今は注文と釣り合ってはいるね。」


彩菜「みんなで収穫して半日がかりよ。大丈夫かな?」


美雪「箱詰めは手でやるとして。コンベアで家まで流すとかはやるほうがいいわね。」


彩菜「宅急便屋さんに来てもらう?」


さよ「妖怪に手伝ってもらう?食べ物お礼したらやってくれると思う。もし、作って余るなら妖怪に頼むほうがいいかも。」


美雪「今の量のピークは手伝ってもらわないと難しいかもしれないわね。」


さよ「ねえ。免許取らなくていいかな?」


彩菜「自動車免許?」


美雪「必要かもね。けど今からでは開業には間に合わないわよ。」


彩菜の祖母「必要になったら取ればいい。移動なら美雪の装置で出来る。」


美雪「移動先に人がいなければね。確かに必要になったらでいい。」


彩菜「街で取ればいいわ。私達の家から近い場所に自動車学校あったよ。」



佳代「あなた達。夜、おでんにする?」


彩菜「いいわね。お父さん達も呼ぼうか。私、呼んでくるわ。」



 弁護士さん達は、飲み屋に出かけたらしく、不参加となったがみんなでおでんを食べ、楽しい夕食になった。



 先生達は、2人で派手にお金を使って楽しんだようだった。



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