「第108話」訪問
夏休み、美雪は彩菜に相談する。
美雪「ねえ。柔道部にメロンの差し入れに行きたいんだけど。」
彩菜「10個くらい持って行こうか。」
彩菜は思った。美雪。。もしかして雄太さんが。。
メロンを差し入れすると、あまりの美味さにびっくりする。
あの日以来、柔道部の人と仲良くなり、美雪と彩菜は部員にテスト前に勉強を教えたりしていた。
2人の頭の良さを雄太も知ることになった。
嫌味を言った学生は、柔道部と繋がっている2人には近づかなくなった。
大学から帰ると大輝が相談する。
大輝「美雪。代表取締役に登録するぞ。今までは私だったけどな。」
弁護士「そろそろいいかもな。他の方はどうする。」
大輝「私の一家は全員役員でいいです。弁護士さんと先生とさよさんは役員になってほしい。もちろん。資産無くなる前には廃業しますから。」
彩菜「債務の連帯責任を気にしてるの?そんなの私達だって引き受けるわ。いざとなったら、グラビアでもAVでも出るわよ。」
さよ「水着で儲かるわよ。5000万円くらい入ったし。まだ入るよ。」
弁護士「何の話?」
彩菜「ちょっと。言いなさいよ。」
彩菜がさよの写真集を弁護士に見せると、弁護士は絶句する。
弁護士「さよ。。何してるんだよ。。」
さよ「1回くらい綺麗なうちに撮りたかったから。。でも1回だけ。次はないから。契約でガチガチに制約してある。」
長老「先月の写真集売り上げランキング3位らしい。」
さよ「本当なの!嬉しい。」
弁護士「いや、嬉しいじゃないだろう。ちょっと、いやらしすぎないか?」
彩菜「あら。弁護士さん。気に入ったんだ。。」
弁護士「俺は、裸見てるから。。これ見た人は中身を知らないんだなって。」
美雪「えーっ。」
大輝「どういう関係ですか?」
弁護士「たまに仕事で遅い時は、風呂入ると裸で歩き回るし。。酔うと脱ぐし。。」
大輝「ああ、そういえば。俺も見たわ。」
長老「お前は、外でもそんなことしてるのか!さよ。家から出れない掟を作るぞ。」
さよ「なるべくしないから許して下さい。」
大輝「美雪もまあまあするからな。」
さよ「美雪さんがするから、私も普通な感じになったのよ。」
美雪「私が悪いの!」
彩菜「私は家ではやらないわよ。お父さん厳しいから。。」
大輝「こっちでは、やるよね。」
彩菜「内緒なの。大輝さんは特別よ。」
長老「彩菜。バカなこと言ってるんじゃない!」
彩菜「おばあちゃんは古風よね。」
長老「いや。ちょっと羨ましいだけじゃ。」
美雪「羨ましいんだ。。」
長老「わしが裸になっても価値はないからな。」
彩菜「おばあちゃんって若い時、綺麗なんだよね。美雪も雪さんもすごいからさー。」
長老「美雪より少しだけ上なだけじゃ。」
美雪「証拠ないから、何とでも言えるわね。」
長老「バカモノ。侍が行列作ったものじゃ。騒ぎになるから行くのやめたんじゃ。」
彩菜「若い妖怪は禁止じゃなかったかな?掟破ってばかりね。かぐや姫みたいね。」
長老「竹取物語のことか。良くしってるな。」
美雪「学校で習うわよ。」
長老「あれ半分実話じゃ。かぐや姫は妖怪らしい。」
彩菜「夢壊すなー。」
さよ「私も聞いたことある。私の先祖よ。」
弁護士「いや〜。。頭おかしくなる。そういえば先生はどうした?」
大輝「急患で出かけるって言ってました。」
弁護士「まあ、温泉と心中する覚悟だから、役員でも構わない。先生は聞いてくれ。」
美雪「そろそろ温泉と妖怪村繋がないとね。妖怪村はどこに作ろうかな。」
彩菜「万が一もあるから、人間が入っても分からない場所にしたほうがいいかもね。」
美雪「相当無理しないと入れないけど。まあ、用心して損はないわね。」
医師「遅くなった。しかし暑いな。。で、何だった?」
彩菜「食事は?」
医師「患者さんの家でご馳走になったよ。」
美雪「先生。温泉の役員ね。登録するから。」
医師「構わんぞ。危なくなったら弁護士さんが何とかしてくれるだろう。」
彩菜「決まりー。じゃあ、特別に見せてあげる。」
医師「何じゃ?。。。さよ。とんでもないことしてるな。うわー。童顔は破壊力すごいな。ヤバいな。あまりむちゃくちゃすると、有名になるから気をつけないとな。」
さよ「住所も教えてないから。」
医師「顔はバレてるからな。」
さよ「記念に撮ったけど。確かに危ないわね。気をつけるわ。」
医師「しかし、美人で天才ばかり集まったものだな。」
長老「そ、そうかな?」
美雪「もー。お風呂入って、飲みなさい!私達は今日は彩菜の家で寝るわ。彩菜のおばあちゃんの話もたまには聞きたいし。」
彩菜のおばあちゃんと話をしながら、美雪は眠った。