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妖女 美雪  作者: ぴい
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「第107話」入学

 晴れて大学に入学すると、2人の綺麗さは際立ち、瞬く間に大学で有名になった。


 いろんな男が近づく。



 そんな中であるグループが近寄る。


工学部の学生A「お前ら、ちょっと綺麗だからっていい気になって。所詮お馬鹿な農学部だろう。」


工学部の学生B「農学部しか入れなかったんだろ?」


美雪「ねえ。あなた達って。目的もなく、レベルが高いから工学部入っただけじゃないの?私達は大規模に農業しているから目的があって農学部選んだの。」


工学部の学生C「へー。目的があったら工学部に入れたんですか?お嬢さん。」


彩菜「あのねえ。」

美雪「彩菜、やめなさい。」



別の学生「おい。やめろ。3人で学部なんかでマウント取るな。やる気ならやるぞ。」


工学部の学生B「あいつやばいぞ。柔道部の相当強い2年生だ。」


工学部の学生A「せいぜい農業の勉強しな。」



美雪「頭悪そうだから、気をつけて歩きなさいよ。」



 3人同時に転んだ。


彩菜「美雪。。」


美雪「勝手に転んだわね。気をつけろって言ったのに。。」


彩菜「あの。ありがとうございました。」


別の学生「俺、雄太です。気にしなくていい。農学部をバカにするやつはいっぱいいる。危ない時は呼んでくれ。柔道部全員が味方するから。」


美雪「まあ。あいつらよりはバカじゃないとは思いますけど。。ありがとう。」


彩菜「雄太さん。美雪は大学の工学部程度の勉強は、高校の時に既に学習済みなの。量子論、応用数学、相対性理論も。」


美雪「特殊相対性理論もよ。相対性理論は2つあるの。そういうあなただって経済学は大学卒業レベル入る前からあるじゃない。」


雄太「なになに。すごいな。」


彩菜「美雪はね。東京の日本一の大学の工学部の特待生合格を蹴って入学してるんです。」


美雪「あんただって京都の大学の経済学部蹴ってるじゃない。」


雄太「えっ!」


美雪「高校に頼まれたから受けただけ。高校1年から農学部に決めてたの。」


雄太「しかし。何故一斉に転んだんだ?」


彩菜「天罰じゃない?美雪を馬鹿にすると昔からまあまあありますよ。」


雄太「不思議なこともあるものだな。。ああ、練習行くよ。連絡先渡しておくね。危ない時は連絡して。」



美雪「ありがとう。」


彩菜「たぶん。危ないことはないけどね。」


 

 美雪は大事そうに連絡先をしまった。美雪は雄太が気になる存在になった。



美雪「帰ろうか。」


彩菜「美雪。約束破って。使わない約束だったでしょう。まあ、スッキリしたからいいか。」


美雪「首のところに鋭利な黒の妖力だって出来るわよ。けど。。あまりにバカよね。」



 この2人が極めて優秀なことは教授達には知れ渡っている話だった。


 帰宅すると農作業に精を出す。


美雪「今年もメロンの季節だね。」


彩菜「一番忙しい時だから、バカな絡みはやめてほしいわ。」


美雪「温泉出来てきたね。」


彩菜「あっ。そういえば、お父さんさー。ホームぺージ作り始めたよ。一生懸命作ってた。ねえ、週末に見ようか。」


美雪「見る見る。」

 


 週末に彩菜の父の作っているホームぺージを見ながら3人でより良い形に変える作業を地道に繰り返し、みんなの意見を聞きながら、完成度を上げていった。


※※※


 夏が近づいたある夜、美雪はおばあちゃんに相談する。


美雪「おばあちゃん。妖怪が温泉に来る道はどうしよう。」


長老「見られたらマズい容姿の妖怪もいるからな。」


美雪「ねえ。お父さん。ちょっと。」



大輝「何だ。」


美雪「あのね。妖怪が来る異空間はどこに作るのがいいかな。」


長老「まだ考え方が昔のままの妖怪もいる。温泉施設から出るのが簡単に出来るのは危ないと思う。」


さよ「ごめん。聞こえちゃった。敷設内に異空間の扉をつけて、指紋登録か顔認証でしか開かない扉をつけたら?敷設内で作業する妖怪もいる。温泉を掃除する妖怪も。私みたいに外に出ていい妖怪もいると思う。」


大輝「今からは付かないよ。認証機器は付くけど、扉は無理だ。妖怪なら簡単に破壊出来る扉しか付かない。」


美雪「異空間の扉と全く同じなら出来るけど。。人間も通れない。」


大輝「見てみろ。建物の一番端の空間は妖怪の更衣室で考えて10畳の空間がある。その隣が妖怪の仮眠室。ここは、通気口しかつけなかった。階段とエレベーターを挟んで、俺達の部屋が5つ作ってある。だから最初の扉はエレベーター前に作れば、妖怪と俺達しか通れなくすることは可能だ。そこを出たら。。外には行ける。」


美雪「厨房の向こうとエレベーターの目の前にも扉をつけたら、区別出来るわね。」


大輝「窓から外に出れるぞ。」


長老「出てはいけない掟にして、出たら電気でビビビっとしたらいいじゃろう。」


美雪「妖怪だけ電気流すの!」


大輝「妖力あるものだけなら可能じゃないか?」


長老「それは無理じゃ。」


美雪「いや〜。あのね、妖力って入っている人もいるのよ。それに治癒妖力の入った温泉もあるから。。妖怪だけか。。考えるけど。。出来そうもないなー。」



さよ「あっ!美雪さん。消し去った妖怪に攻撃する技使えないかな?」


美雪「どういうこと?」


さよ「目印の妖力。あれって。。特殊な黒妖力よね。美雪さんの妖力だけ追跡する。だからあれ利用したら出来るんじゃない?あるエリアに妖力の壁作って。遮蔽しなければみんな通れる。けど、美雪さんの妖力の目印をつけた妖怪は通れなくなる。」


美雪「うわー。おばあちゃん。さよさん怖い。頭の良さが最強だわー。」


長老「わしも思ったけどな。」


美雪「そうなの。私がバカなだけか。。ちょっと待って。私、通れなくないか?」


さよ「美雪さんの妖力って言っただけよ。美雪さんの身体の妖力とは言ってないわよ。一定の法則の妖力粒を決めて使えば可能だと思う。」


美雪「考えてみるか。あれ?彩菜のおばあちゃんは?」


長老「彩菜のお母さんに、たまには来なさいって。今日は向こうに泊まるみたいじゃな。」


さよ「泊まるって。。おばあちゃんの家だよね。名義おばあちゃんだよ?相続税対策というかおばあちゃんの資産を税金回避する技か。」


美雪「やっぱり、さよさん一番頭いいみたい。お母さんは?」


大輝「町内会。街の最後の仕事。住民票移したから、もう向こうで強制される行事はない。夜は向こうで寝ようと思う。」


美雪「金曜日か。みんなで向こう行こうか。」


さよ「行きたい!」


長老「なあ。さよ。これってさよじゃないか?」


大輝「うわっ!水着。。すごい魅力的だな。」


さよ「ああ、芸能事務所が、うるさいから。1回限りで水着写真集出したよ。これ。」


美雪「ウソでしょう!。。うわー。いやらし過ぎるわー。ヤバいわね。」


さよ「あなたが出したらもっとヤバいわよ。」


美雪「一気にヌード写真行くか。大学退学になるかな?」


大輝「1回出したら終わりだろ。芸能事務所しつこいだろう。」


さよ「大丈夫よ。ガチガチの契約締結したから。違反したら潰せるわよ。撮影終了後は、私から連絡することしか許可してない。」


長老「さよ。お前、暴れすぎじゃ。弁護士さんは?」


さよ「内緒よ。村に行くって沖縄行ったの。楽しかったな。」


大輝「むちゃくちゃするな。。」


美雪「あのね、遠出する時は内容はいいけど、先に言ってくれないかな?大切な人だから、緊急時に対応出来るようにしないといけないの。」


さよ「分かった。ごめん。でもね、美雪さんに空飛ばされたから行けたのよ。飛行機怖くなかったから、お漏らししなかったんだよ。。。あっ。。」


 自爆して恥ずかしがるさよを抱きしめながら、街に向かい、母を待つ間に夕食を作る大輝達だった。


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