「第105話」お盆
彩菜の父も弁護士さんも病院も休みになる盆休みがやってきた。
彩菜「大変だったメロンもあと50個くらいで終わりね。食べる?」
医師「いや。今年は豊作だったから、家のを食べてくれないかな?味は負けてるがな。」
さよ「弁護士さん。仕事の残りはないの?」
弁護士「さよさんが頑張ってくれたから全くない。盆休み明けの分まで終わってる。もう報酬50万円に上げるよ。ボーナスは100万円だ。はい。ボーナス。そういえば。戸籍取ったから銀行口座作ったらどうだ?」
さよ「すごいいっぱい。」
弁護士「来年から税金更に引かれるからな。皆さんは年収は?」
彩菜「この間、お父さん達と話し合いした時にざっと計算したけど。多くて平均で月15万円ね。」
弁護士「来年扶養から外れるな。全員個人事業主になるか?経費で100万円までなら下げられる。さよはもう扶養から外れるのは避けられない。」
さよ「生きていけたらいいかな。」
彩菜の父「温泉始まったらどのみち外れます。1年違うだけだから、扶養はどちらでもいいけど、節税はしたいです。」
弁護士「任せな。さよ。盆休み明けの仕事出来たな。無償だがな。」
さよ「やっと恩返し出来るんだ。頑張らないと。」
佳代「さよさんは、本当にかわいいわね。」
彩菜の母「ナチュラルに母性をくすぐるわね。」
大輝「ナチュラルに男の性欲もな。」
さよ「いやだ。恥ずかしいわ。。」
医師「本当に魔性の女だな。」
さよ「でも綺麗なのは美雪さんが圧倒的じゃない。」
弁護士「それは間違いないが。。小さい頃から知ってるからな。」
さよ「そういうもの?」
長老「さあな?わしには分からん。」
医師「ところで夜はどうする。」
弁護士「寿司頼むか。わしらの奢りだ。」
大輝「甘えるか。」
彩菜の母「いや。夜より昼どうするのよ。」
美雪「みんなでお好み焼きがいい。」
弁護士「ホットプレート持ってくるか。先生もな。」
彩菜の父「母さん。材料買いに行くか?」
彩菜の母「そうね。」
先生がホットプレートを取りに行く時に美雪がささやく。
美雪「先生。彩菜のおばあちゃん。痩せてるし、元気ない。もしかしたら。。彩菜の妖力使いましょう?」
医師「そういえば。。じゃあ、午後からやろうか。原因は調べなくてもいいだろう?治ればな。」
美雪「そうね。」
昼は、大お好み焼き大会になった。
さよ「美味しいし、楽しいな。」
長老「これ、たこ焼きの親戚じゃな。」
医師「美雪。本当だな。。あれは、胃がんか肝臓がんかもしれないな。一応血液検査とカメラで見よう。終わったら彩菜に治してもらう。」
美雪「おばあちゃんは、私が連れて行くわ。」
みんなで片付けをしているうちに、彩菜の祖母と出かける。
美雪「おばあちゃん。調子悪いでしょう?」
彩菜の祖母「夏バテかのう。」
美雪「たぶん違うわ。重大な病気よ。今から先生見てくれる。」
彩菜の祖母は血液を取ると、装置で調べられる。
医師「肝臓がんだな。胃にも転移している。関係ないが一般的には半年もたないな。彩菜さんの祖母と長老だけは定期診断してないからな。」
美雪「ちょっと彩菜呼ぶわ。」
医師「血液検査の結果出るまで待て。」
血液検査の結果を見る限り、他の異常はないようだった。
医師「普通は伝えるのが辛いんじゃがな。。」
美雪「彩菜。先生のところに来て。」
彩菜「どうした?」
医師「おばあちゃん。肝臓がんだ。胃にも転移している。余命半年だ。彩菜がいなければな。」
彩菜「えっ!おばあちゃん。今から治すわ。」
美雪「入れるわよ。」
彩菜の祖母「すまないねえ。」
美雪「先生。サプリ。」
医師「ああ。口開けろ。」
美雪「足りない。もっと。。10個。」
医師「ほら。」
美雪「先生。あと10個。」
医師「そんなにか?」
美雪「まだ入ってく。。」
美雪が1ケース飲むとようやく終わった。
美雪「はあ。。おばあちゃん。むちゃくちゃ悪かったわね。先生。たぶん。もっとよ。全身に妖力広がってたわよ。」
彩菜の祖母「何か調子悪いとは思ってたのよ。」
彩菜「何で診てもらわないのよ!」
彩菜の祖母「医者が嫌いなんじゃ。だがすごいな。カメラも口からじゃないんだな。これなら平気だ。」
彩菜「はあ。。あのね?これは美雪が開発したの。おばあちゃんは世界最先端の医療受けたのよ。大事なんだからね!死んだら困るわ。しっかりしてよ。」
彩菜の祖母「すまないね。美雪さん。ありがとうね。」
美雪「もう大丈夫よね?おかしかったら先生に早めにね。血液検査は注射しか無理よ。」
彩菜の祖母「それは大丈夫よ。」
美雪「すごい量だった。弁護士さんよりすごかったわ。」
彩菜「立てる?」
彩菜の祖母「すっかり治ったみたいだよ。」
美雪「長老も検査ね。」
医師「明日やるか。」
美雪「先生。寝て。」
医師「えっ?俺?」
美雪「顔色悪いわ。彩菜お願い。」
彩菜「いいわ。」
美雪「ちょっと!肝臓悪いじゃない。飲み過ぎよ。サプリ。。ない。。自分の残り使うからいいわ。。終わった。」
医師「いや〜。身体が軽いな〜。」
美雪「ちょっと寝る。」
彩菜「大変!おばあちゃん呼ばないと。サプリ取ってくる。」
長老「どうした。」
彩菜「美雪に妖力を。おばあちゃんサプリ。」
長老「満たんじゃ。まもなく起きる。」
美雪「おばあちゃん。もう1日経ったの?」
彩菜「おばあちゃんが妖力入れたの。まだ30分も経ってない。」
美雪「彩菜。お願い。ん?入らない。健康ね。」
彩菜「一番暴飲暴食してるのに。。」
長老「失礼じゃな。」
美雪「あーっ!先生。。さよさん。治癒妖力使えない。足が戻るわ。。もし、病気になったらどうしよう。」
長老「バカか?」
美雪「ちょっと!失礼ね。」
長老「足だけ妖力排除したらいいだろう。」
美雪「うわっ。天才ね。そうか。。」
医師「まあまあ。最高級の寿司頼んだから、美雪さん優先で食え。」
彩菜「今日の活躍なら当たり前ね。」
全員健康で最高級の寿司をいただく。美雪には一つ丸ごと与えられ、お気に入りの寿司をいっぱい食べてニコニコだった。
お盆は、全員の健康回復に費やされたのだった。