表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖女 美雪  作者: ぴい
105/131

「第105話」お盆

 彩菜の父も弁護士さんも病院も休みになる盆休みがやってきた。


彩菜「大変だったメロンもあと50個くらいで終わりね。食べる?」


医師「いや。今年は豊作だったから、家のを食べてくれないかな?味は負けてるがな。」  


さよ「弁護士さん。仕事の残りはないの?」  


弁護士「さよさんが頑張ってくれたから全くない。盆休み明けの分まで終わってる。もう報酬50万円に上げるよ。ボーナスは100万円だ。はい。ボーナス。そういえば。戸籍取ったから銀行口座作ったらどうだ?」


さよ「すごいいっぱい。」

弁護士「来年から税金更に引かれるからな。皆さんは年収は?」


彩菜「この間、お父さん達と話し合いした時にざっと計算したけど。多くて平均で月15万円ね。」


弁護士「来年扶養から外れるな。全員個人事業主になるか?経費で100万円までなら下げられる。さよはもう扶養から外れるのは避けられない。」


さよ「生きていけたらいいかな。」


彩菜の父「温泉始まったらどのみち外れます。1年違うだけだから、扶養はどちらでもいいけど、節税はしたいです。」


弁護士「任せな。さよ。盆休み明けの仕事出来たな。無償だがな。」

さよ「やっと恩返し出来るんだ。頑張らないと。」


佳代「さよさんは、本当にかわいいわね。」

彩菜の母「ナチュラルに母性をくすぐるわね。」

大輝「ナチュラルに男の性欲もな。」


さよ「いやだ。恥ずかしいわ。。」


医師「本当に魔性の女だな。」


さよ「でも綺麗なのは美雪さんが圧倒的じゃない。」  


弁護士「それは間違いないが。。小さい頃から知ってるからな。」


さよ「そういうもの?」


長老「さあな?わしには分からん。」


医師「ところで夜はどうする。」


弁護士「寿司頼むか。わしらの奢りだ。」


大輝「甘えるか。」 



彩菜の母「いや。夜より昼どうするのよ。」


美雪「みんなでお好み焼きがいい。」


弁護士「ホットプレート持ってくるか。先生もな。」


彩菜の父「母さん。材料買いに行くか?」

彩菜の母「そうね。」


 先生がホットプレートを取りに行く時に美雪がささやく。


美雪「先生。彩菜のおばあちゃん。痩せてるし、元気ない。もしかしたら。。彩菜の妖力使いましょう?」


医師「そういえば。。じゃあ、午後からやろうか。原因は調べなくてもいいだろう?治ればな。」  


美雪「そうね。」


 

 昼は、大お好み焼き大会になった。


さよ「美味しいし、楽しいな。」

長老「これ、たこ焼きの親戚じゃな。」



医師「美雪。本当だな。。あれは、胃がんか肝臓がんかもしれないな。一応血液検査とカメラで見よう。終わったら彩菜に治してもらう。」


美雪「おばあちゃんは、私が連れて行くわ。」


 みんなで片付けをしているうちに、彩菜の祖母と出かける。


美雪「おばあちゃん。調子悪いでしょう?」


彩菜の祖母「夏バテかのう。」


美雪「たぶん違うわ。重大な病気よ。今から先生見てくれる。」


 彩菜の祖母は血液を取ると、装置で調べられる。


医師「肝臓がんだな。胃にも転移している。関係ないが一般的には半年もたないな。彩菜さんの祖母と長老だけは定期診断してないからな。」


美雪「ちょっと彩菜呼ぶわ。」


医師「血液検査の結果出るまで待て。」



 血液検査の結果を見る限り、他の異常はないようだった。


医師「普通は伝えるのが辛いんじゃがな。。」

美雪「彩菜。先生のところに来て。」



彩菜「どうした?」


医師「おばあちゃん。肝臓がんだ。胃にも転移している。余命半年だ。彩菜がいなければな。」


彩菜「えっ!おばあちゃん。今から治すわ。」


美雪「入れるわよ。」


彩菜の祖母「すまないねえ。」


美雪「先生。サプリ。」


医師「ああ。口開けろ。」


美雪「足りない。もっと。。10個。」


医師「ほら。」


美雪「先生。あと10個。」


医師「そんなにか?」


美雪「まだ入ってく。。」


 美雪が1ケース飲むとようやく終わった。



美雪「はあ。。おばあちゃん。むちゃくちゃ悪かったわね。先生。たぶん。もっとよ。全身に妖力広がってたわよ。」


彩菜の祖母「何か調子悪いとは思ってたのよ。」


彩菜「何で診てもらわないのよ!」


彩菜の祖母「医者が嫌いなんじゃ。だがすごいな。カメラも口からじゃないんだな。これなら平気だ。」  


彩菜「はあ。。あのね?これは美雪が開発したの。おばあちゃんは世界最先端の医療受けたのよ。大事なんだからね!死んだら困るわ。しっかりしてよ。」


彩菜の祖母「すまないね。美雪さん。ありがとうね。」


美雪「もう大丈夫よね?おかしかったら先生に早めにね。血液検査は注射しか無理よ。」  


彩菜の祖母「それは大丈夫よ。」

 

美雪「すごい量だった。弁護士さんよりすごかったわ。」


彩菜「立てる?」


彩菜の祖母「すっかり治ったみたいだよ。」  


美雪「長老も検査ね。」


医師「明日やるか。」


美雪「先生。寝て。」


医師「えっ?俺?」


美雪「顔色悪いわ。彩菜お願い。」


彩菜「いいわ。」


美雪「ちょっと!肝臓悪いじゃない。飲み過ぎよ。サプリ。。ない。。自分の残り使うからいいわ。。終わった。」  


医師「いや〜。身体が軽いな〜。」


美雪「ちょっと寝る。」


彩菜「大変!おばあちゃん呼ばないと。サプリ取ってくる。」



長老「どうした。」


彩菜「美雪に妖力を。おばあちゃんサプリ。」


長老「満たんじゃ。まもなく起きる。」



美雪「おばあちゃん。もう1日経ったの?」


彩菜「おばあちゃんが妖力入れたの。まだ30分も経ってない。」


美雪「彩菜。お願い。ん?入らない。健康ね。」


彩菜「一番暴飲暴食してるのに。。」


長老「失礼じゃな。」



美雪「あーっ!先生。。さよさん。治癒妖力使えない。足が戻るわ。。もし、病気になったらどうしよう。」



長老「バカか?」


美雪「ちょっと!失礼ね。」


長老「足だけ妖力排除したらいいだろう。」


美雪「うわっ。天才ね。そうか。。」



医師「まあまあ。最高級の寿司頼んだから、美雪さん優先で食え。」


彩菜「今日の活躍なら当たり前ね。」



 全員健康で最高級の寿司をいただく。美雪には一つ丸ごと与えられ、お気に入りの寿司をいっぱい食べてニコニコだった。


 お盆は、全員の健康回復に費やされたのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ