表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

熱い痛み

作者: 秋葉竹




風のことなら風使いに聴けだなんて


なんて安易で甘ったるい考えなんだろう



僕は宇宙の心の底が知りたくて


風の声を聴きたくなったけれど


だからといって


風使いに聴こうだなんて想わない



つぎつぎとこみ上げてくる


想いや希いや嬉びや哀しみも


全て風に吹かれて


あの山の向こうへ飛んでゆくんだから



それは誰にも止められない


黄金の道をゆくみたいなトンネルだから



夜に風の声を聴いていると


寂しくて死にたくなったりするだろう?



その気持ちを語ることができる相手が


君の好きな人だと思うんだ



風のことなら風使いに聴けばいいだなんて


なんて平和でやさしげな考えなんだろうと


僕は思うけれども


悲しみばかりを追う爛れた過去の記憶も


忘れてしまえないなら


風に癒してほしいから


そんなふうに心を騙してしまったことが


いけないことだと云うのなら


それはいけないことなんだろうけど



風のことなら風使いに聴けだなんて


なんて安易で甘ったるい考えなんだろう



なんて強がりみたいな見栄張りみたいな


憧憬みたいなカッコいいみたいな


反抗期みたいな厨ニ病みたいな


ちょっとあっついこころもちでいられるのも


内緒だけどけっこう快感だったり


するんだよね










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ