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09 ベルナエリ


 そこそこ大きな町に到着。


 ベルナエリっていう、いくつもの街道が交差した場所にある町。


 結構栄えてるから、なにか面白そうなモノでも売ってるかも。



「まずは『収納』に入れてある魔物素材を処分して資金を作りましょう」


 はい、いつも通りよろしくね、イオちゃん。



 ---



 結構な金額になったけど、少々揉め事も。


 売った素材の中に、めっちゃ強い魔物がいたらしくて、ギルドの奥が妙に騒がしくなっちゃって。


 あー、確かにこういうのもお約束だけど、面倒ごとに巻き込まれる前にこの町を出た方が良いのかな。




 受け付けのお姉さん、ナナミリスさんが、ちょっと困り顔。



「冒険者ランク更新の手続きを怠っているようですが」


 えーと、そういうのはいいです。



「正確な実力を把握できないと、依頼を紹介する側の私たちも困ります」


 あー確かに。


 責任問題とかになっちゃうと困っちゃうよね。



「いえ、冒険者さんたちの安全のためですから」


 優しいな、ナナミリスさん。


 惚れちゃいそう。



「つまり、アマツさんはナナミリスさんに興味がおありだと」


 おっと、ごめんね、イオちゃん。


 興味がないわけではないけど、


 こういう態度は真面目にお仕事しているナナミリスさんに悪いよね。


 じゃあ、そういうことで。


 お騒がせして申し訳ない。



 ---



 ふう、撤収成功。


 ナイスアシストでしたよ、イオちゃん。


 タイミングバッチリ。



「ナナミリスさんはよろしいのですか」


 えーと、さっきも言った通り、興味がないわけではないのですよ、めっちゃ素敵なお姉さんでしたし。


 でも、この町に来たばかりだし、そういうのはもう少し落ち着いてからでも良いよね。



「ナナミリスさんは冒険者の恋人を失ったばかりですので、もう少し落ち着いてからというのは戦術として正解かと」


 あー、そこまで分かっちゃうんだ、会っただけで。


 そっか、知ろうと思えばなんでも知れるんだもんね、この世界のこと。


 てか、戦術とかって言っちゃダメ。


 それに、さすがにそこまでガッついていませんよ、いくら俺でも。



「ナナミリスさんは特に競争率が高いので、決断はお早めに」


 なんでも知ってるって、凄いよね……



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