短文 放られた目
なんとなくで書いた文章に自分なりの解釈を後付けしてみた。陰鬱な性格がでているし、厨二と言って差し支え無い程度には痛々しい。
目を逸らしたくなるね。
⑴陰鬱な気分で下げた視界に白い地面が映った。それは光を反射してとても眩しく、僕はさっと目線を上へと逸らした。
⑵取り壊し途中と見られる古い家屋、家に沿うように設置された木枠と屋内の散々たる様をなんとはなしに見つめた後に、僕はそっと目を逸らした。
⑶白い服を来た2人組の女の子が目に入ったと同時、その内の1人と目が合った。咄嗟に目を逸らした後に残ったのは、そこはかとない罪悪感と言い訳をする心の内だけだった。
<書いた僕の端書き>
⑴→視界が視線になることで視野が狭まっていることを表している。下げた視界に映る眩しい地面は人それぞれで、ガリ勉陰キャ君としてはカースト上位のパリピ勢かもしれないし、パリピ君としてはひたむきに努力する優等生かもしれない。上下の定義も人それぞれ。
自分にない輝きを認めたくなくて形成された狭い価値観。
⑵→古い家屋が潰されるのを長く続いた安寧が崩れる様と重ねて見るが、それに実感が追いつくことはない。社会情勢や自身の立場に危うさを感じる反面で根拠の破綻した安心を捨てきれないことの投影。
栄枯盛衰、興亡、栄華零落。
⑶→じっと見ていたと勘違いされてそうで罪悪感と気まずさが残る。たまたまそっちに目がいっただけで見ていたわけではありませんやましい気持ちは無く怖がらせるつもりも怒らせるつもりも一切…被害妄想。
僕は自身の目を乱雑に部屋の隅へと放り投げた。