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オトメクオリア  作者: invitro
第四章 成長する魔法

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41/119

XX 登場人物~四章まで

登場人物が増えてきたので。

第五章~浪費される魔法~は次回からになります。

◆異世界転移組


・ラウラ


本名、多々良双一。

年下と舎弟には優しい緋龍農業高校の怒れる番長。

玄間の覚醒魔法によって暴走させられた力で非力な少女の姿になってしまった。

とある野望を叶えるため、現在は仲間という名の舎弟を増やしながらミラルベル教に潜入して活動中。


所有する魔法は反転魔法。

二極、二元、二分といった対極に分けられるあらゆる事象を反転させる。

ただし、基点からの大きさや度合いには干渉できないため加減が利かない。

願いの主の影響か狂気を感じさせる呪文が多い。






・貴志瑛士


勉学でも運動でも一度見ただけで要訣を理解してしまう万能型の天才。

容姿や身体能力といった面でも非常に恵まれている。

しかし、能力の高さ故に極度の飽き性でもある。


ラウラに願いを託した後は、魔法から生じた破壊衝動を封印するため、記憶と感情を司る脳の一部を破壊した。

今は魔の森の奥地で何も考えずぼんやりと空を眺めている。


所有する魔法は破壊魔法。

あらゆるものを破壊する。

シンプルで応用力が低い代わりに、破壊する対象に上限がない。






・提橋努


高校ではラウラと同じ非公認クラブである裏料理部に所属していた。

雪国育ち。幼少期から両親にネグレクトされていた。そのため自ら暖を取ろうと放火を繰り返す内、炎に魅入られた火炎愛好者。


現在は料理屋を開きながら聖女様の御用聞き。

パシリ、舎弟とも言う。

最速でバツイチになった男。


所有する魔法は悪食魔法。

あらゆるものを無限に美味しくいただける。

願いの主が食事に団らんを求めていたのか、名前は良くないが癒しの呪文も多い。






・金剛寺観世


仏教寺の跡取り息子。

趣味は木彫り。

幼馴染である玄間の影響でオタク趣味に目覚めると、18禁フィギュアの製作に励むようになり、激怒した父親に全寮制の高校へ放り込まれる。

帰還用神器を求めて聖都で暴れてしまったため、怪力を活かし教会の修理に従事中。


所有する魔法は筋肉魔法。

筋肉を信仰し筋肉を操る。

常時発動しているレベル1の呪文でも世界で一番の怪力を誇る。

変な光線も撃てる。






・玄間一星


金剛寺とは寺と檀家という家族ぐるみの付き合い。

幼馴染の金剛寺、楠井と共に行動していた。

女の子とは目を合わせられないオタク。

現在は金剛寺と同じく聖都で壊した物の修復師として罪を償っている。


所有する魔法は覚醒魔法。

努力の果てに得られるはずの才能を一瞬で開花させる。

しかし、才覚や技能だけでは肉体がついてこないため、その後の努力は必要。

単発で完結の強化型魔法なので筋肉魔法と同じく魔法の元となった願望の影響が小さい。






・楠井初郎


玄間と同じく金剛寺の檀家。しかし付き合いは二人ほど深くない。

気が弱いようだが、何か心酔する者に従っているのか口が堅い。

幼馴染の金剛寺、玄間と共に行動していた元オタク仲間。

現在は逃亡者。


所有する魔法は天啓魔法。

天の声に導かれる魔法。らしい。












◆ミラルベル教


・精霊アヴィ、ルディス、ハンナ


数百年前からミラルベル教を管理する精霊。

自称、人界の守護者。


それぞれ――

アヴィは女神が遺した力を管理する使徒座、

ルディスは教会の規律を守る戒座、

ハンナは教会の予算を管理する宝座、

という組織を率いている。


協力関係は女神が遺した人間を守るという点でのみ。

外見の似通ったお互いを区別するため無理にキャラを作っている。


女神が人間にどのような成長を求めているのか、人間がどんな答えを基点に生物として進化していくのかを見守っており、この答えを求めることはミラルベル教に所属する全ての信徒にとっても主題でもある。






・メイア・バルテル


使徒座の巫女であり、所属する宗派は“愛の教会”。

元々は他国の貴族だったが、許嫁と結婚させられることに不満を抱き出奔した。


明るく柔らかい雰囲気を持った真面目なシスターかと思えば、その実態は真実の愛を求めて彷徨う自由人。

しかも男の目がないところではだらしがない。

気を抜くとすぐに体もだらしがなくなる。


所有する聖遺物は、獣王の手ぬぐい。

獣王と呼ばれた大男の転移者が使っていた手ぬぐい。

多くの動物の霊魂が宿り使用者を守る。

手ぬぐいと言うと怒られる。






・ポーネット・グレイス


使徒座の巫女であり、所属する宗派は“力の教会”。

世直しの旅をしていたリットンが連れ帰って弟子にした少女。

それ以前の出自は不明。


組織や人同士の繋がりを大切にし、自身はその守護者であればいいというスタンスを取っている。

黙っている時はツンと澄ました美少女に見えるが感激屋。

抱きつき癖があり、身体能力を強化する聖遺物を無意識に発動させていることが多いため、抱きしめられた小さき者がよく悶絶している。


所有する聖遺物は、波乙女の杖。

本来の力は液体を操るものだが、ポーネットは自身の身体にしか作用させられない。

そのため身体強化という形で効力が発揮されている。






・ピリカ


猫耳の獣人巫女。所属する宗派は“力の教会”。

中でも人間一人一人が強くなるべきだと考える派閥。


ラウラと同じくらいの身長で同じくらいプライドが高いため、よくケンカになる。


所有する聖遺物は、雷帝の籠手。

籠手からは雷撃を放つことができる。






・キナ


犬耳の獣人巫女。所属する宗派は“力の教会”。


気の弱い年上のお姉さん。

いつもピリカのサポートに振り回されている。


所有する聖遺物は、生命の首飾り。

能力は五感の強化と保護。

集中している時は人間の感情すら読み取る。


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