03 天使のお願い
瞼をキツく閉じても痛みを感じる程の眩しい光から目が慣れると、辺りは何もない不思議な空間だった。
前も後も上も下も、どこを見てもうっすらと白い雲が続く世界。言葉にするなら天国の入り口を思わせる場所だろうか。元居た高校の敷地でないことは間違いない。見知らぬ景色とふわふわと重心が定まらない足場に、理解できない不安が煽られる。
「よくぞ来てくれました、異世界の救世主たちよ」
そして、目の前には空に浮かぶ人――いや、人間ではない。神々しい純白の翼を持つ者。天使としか形容できない生物がいた。姿形は洞窟で見つけた天使の黄金像そのままに、神の奇跡で生命を吹き込まれたような姿だ。
天使など数秒前までは意地汚い中年の生き血を啜る不気味な存在でしかなかったものだが、それが人と同じく血の通う肌を持ち、美しい容姿と美声で話しかければ、いとも容易く直前の印象を忘れさせ生徒たちの頬を赤く上気させる。
「きれいなひと~……イタッ! なんで叩くの!?」
「おかしいな、感触も反応もリアルすぎる。夢じゃないのか」
「もお! 叩くなら自分の頭で確認してよ!」
軽く頭を小突かれた小山内が放心状態から意識を取り戻した。
双一の太い腕をぽかぽかと叩き返しながら騒ぐ小山内の声で、同じくぼんやりしていたクラスメイトたちも次第に事態を飲み込みはじめる。
「お? おお、うおおぉ天使様!? 天使様ッ、ワシの願いを叶えてくださるため天界にお呼びくださったのですね! ありがとうございます! ありがとうございます!!」
「……アホ梅田、まだ錯乱してやがんな」
「つか天界てなんやねん」
「なんか危ねぇ宗教でもやってたんじゃね」
「多々良君、今度は本気でお願いします」
「おうよ」
梅田は突然現れた天使に土下座してお礼を告げた後、また洞窟で黄金像にしていたように抱き着こうとする。しかし、双一はそうはさせまいと後ろに回る。すばやく首に腕をかけ、動脈を圧迫し容赦なく意識を奪った。
怪奇現象に巻き込まれてからまだ数分、誰も現状を理解できていない。それでも確信を持って言えることがある。この非現実的な場を支配しているのが、目の前の天使だということだ。
しかも、外見上“天使”と呼称したところで、目の前の存在が子供に読み聞かせる童話に登場する優しい天使なのか、神話で終末を告げるような無慈悲な天使なのか不明なのだ。
そんなモノに薄汚い中年男がいきなり抱き着くなどという無礼を認めれば、共に罰が下されるかもしれない。連帯責任を避けるための判断は非常に早く的確な問題児たちだった。
「助かったー、あとちょいで連帯天罰だった。番長の絞め技は職人芸だな」
「ん? 俺は話の邪魔そうだから黙らせただけだぞ」
「……ああ、番長はもうそれでいいわ」
「このひと考えるより先に手が出る人だったわ」
失神させられて集団の後ろの方へずるずると引きずられていく梅田を見ても、天使は穏やかな笑顔のままだった。
「フフ、せっかく訪れてくれた救世主様に天罰だなんて……ところで、案内人が見当たらないのですがどちらに?」
視線を右往左往させる天使に答えられる者は誰もいない。
ここまで天使の口から出てきた単語、“異世界・救世主・案内人”どれも何を示しているのか想像のつかない言葉だ。
ただし、頭を使うことが必要な事態とだけ理解すれば、生徒たちはクラスの雑用係ことクラス委員長各務と、最も頭の良い博士こと輪島を未知との対話役として押し出した。
「あ、あのう、案内役というのは? 僕達は洞窟にあった黄金の像が突然光ったと思ったら、次の瞬間にはもうここにいて、なにがなんだか……」
「………………え?」
「え?」
各務の言葉を聞き、困ったような顔をして固まる天使。
だが、その天使以上に困惑したのは生徒たちだった。しばし互いに状況が飲み込めないといった表情で見つめ合う。
「それでは、貴方たちは案内人に連れてこられたのではなく、偶然に見つけた“願望の神器”を作動させてしまったと?」
「神器? っていうのはよくわからないのですが、まあ、多分、そんな感じだと思います。あ、あははは……」
神聖な物への畏れに、後退りしようとする各務の逃げ道を塞ぎながら一行は話の流れを見守る。
「すっかり許諾を得て来ていただいたとばかり……」
「ええはい、ですから僕達を元の場所に帰して欲しいのですけど」
「申し訳ありません。すぐに帰すことはできません」
「え、そうなんですか? できないなら仕方ありませんよね、無理を言ってしまってすいません」
「って待てコラ。仕方ありませんね、じゃねえだろ委員長」
尻込みする各務の背中が、「へたれんな!」と後ろから小突かれる。クラスの大半は問題児、交渉事で一度でも下手に出たらナメられるという不良の法則が染みついていた。
天使と不良の板挟みに遭い、各務の額に脂汗が見えはじめる。
「でででもねみんな、相手はほらっ、天使様だよ? 天罰とか下されちゃうかも」
「天使ちゃんも自分で怒らん言うてたやん」
「男なら美女の言葉を疑うな」
「そもそもこれクラス活動と関係ないよね、なんで僕が代表みたいになってるの!」
「ったく、委員長は規則の無いとこだとダメダメだな。博士、チェンジで」
各務が重責から解放されたと言わんばかりに、大げさにハンカチで汗を拭いながら後ろまで下がる。
「わかりました。では先ず、ここがどこで、我々に何が起こったのか説明していただけますか」
代わりに他の生徒から信頼のあるらしき眼鏡の少年が質問をすると、天使は再度柔和な笑みを浮かべた。
「それでは自己紹介をさせていただきます。私はアザナエル、この世界の女神であるミラルベル様によって創造された天使です」
「おおお! やっぱり天使なんだ!」
小さくお辞儀をする天使に、こらえきれなくなった生徒が騒ぎ出す。
無理もない。アザナエルの容貌は一見すると北欧の美女だ。しかもその美しさは、日常で美男美女と称されるモデルや俳優などとは一線を画した美の結晶だと言える。
自然に生まれてくる人間ではありえないほどに、誰もが美しいと感じる目鼻立ち、全身の全てが完全な左右対称、何者も穢すことのできないと思わせる艶やかな白磁の肌。まさしく神の被造物だった。
「この美しさは人間じゃありえんもん」
「ああ、オレも今、推しへの信仰が揺らいでる」
「破産するまで投げ銭したい」
そんな美の結晶も少年たちの感性にかかれば、ディスプレイの向こうにいるアイドルと大して変わらないのだが。
古代ローマのトーガを崩したような露出の高い服装の、隙間からチラチラと見え隠れする胸元や脇の素肌も、健全な男子高校生から正常な判断力を奪っている。田舎の全寮制高校で、その上男しかいないクラスに隔離され、女に飢えていた生徒たちが距離をつめるためじりじりと前に出ようとしていた。
「あーもうっ、邪魔ですなぁ! 多々良君、今度はこっちの人たちを下げてください」
「うおっ!? は、はなせよ番長!」
「はいはい、バカチン共は黙ってましょうねー」
双一に首根っこを掴まれた生徒が次々と後ろに下げられていく。静かになったことを確認し、輪島はひとつ咳払いを挟んで質問を続けた。
「この世界ということは、ここは私達がいた世界とは違うということでしょうか?」
「そうですね、近しい法則を持った別の宇宙と言えば想像しやすいかと思います」
「別宇宙……理解はしかねますが伝えようとしている事はわかりました……それで、先程の言い方では、我々を帰すことはできるが“すぐに”帰す方法はない、という認識であっていますか?」
「はい。神器を使うには必要なエネルギー、この世界に満ちる創造主ミラルベル様の神気を集めなければならないのです。そして現在、使用可能な状態の神器はなく、私には神気を扱う力がないため、その作業は人間に頼らなければなりません」
「つまり、この世界の人達に助けてもらわないといけない?」
「いいえ、“この世界”の者も神気を扱えません」
天使自身にも、異世界の人間にも、元の世界に帰るための力を扱うことができない。この答えに、改めて問いを返すまでもなく、自分たちがこれから面倒事に巻き込まれるだろうという予感を抱かされた。
どういう思考回路をしているのか、中には美人の天使から頼られていると勘違いしている者や自分が特別な力を得られるとニヤついている者もいるが。
そうした能天気なクラスメイトを横目に、双一の顔は徐々に険しくなっていく。
「神器を使い世界を超えた者は、形式上、亜神と呼ばれ神気を扱える力が身につきます」
「帰るためには私達でその神気とやらを使えるようになれ、と?」
「事故でこちらに来てしまった皆さんには申し上げにくいのですが――」
「テメ、ざっけんなよ、なんで俺たちふごッ!?」
双一は被せ気味に、天使に食って掛かろうとする。しかし、寄ってたかってクラスメイトたちは双一の口を塞いでしまう。
「アザナエルちゃんは悪くない!」
「せやせや、アザナエルちゃんを責めるのは間違ってるで!」
「ゴリラの分際で天使さまに逆らうな!」
デレデレと鼻の下を伸ばしたスケベ顔のクラスメイトが10人あまり、腕一本押さえるにも三人がかりでかかってくる。しかも美女に良いところを見せたいのか、普段は授業でもケンカでも見せない本気の力だ。高校生離れした怪力を誇る双一も多勢に無勢、抵抗できず黙るしかない。
「元々、この世界はミラルベル様の加護により平和で幸福な世界でした。ですがあなた方の世界と違い、神の加護が実在するためか人々は自分たちで力を求めず、文明は緩やかな進歩しかできませんでした。それこそ小さな疫病や災害でいつ滅んでしまうかわからない程度のか弱い文明です。そこで世界に変革をもたらそうとミラルベル様の力を分けて作られたのが“願望の神器”なのです」
「……なら女神とやらを連れてこいよ」
隙を見て遮ったのはやはり双一だった。何人かは双一の言葉に共感して頷いているため、天使は不満に答えようと長い息を吐いてから口を開ける。
「ミラルベル様が管理する世界はひとつではありません。人々に新たな道を示された後は、また別の世界へ渡ってしまわれました。ですので、この世界の問題はこの世界にいる者で解決しなければならないのです」
「半端な仕事してくれんなー、神様使えねー……」
アザナエルの語る神は、一神教に多い全知全能の創造神とは違うらしく、何でも可能なわけではないという。
その返答に畏れを知らぬ双一が溜め息を吐けば、笑顔のまま天使の口角が一瞬だけ跳ねた。天使の前で神の御名に悪態をつく――これには問題児たちもマズいと感じたらしく鋭い目つきで双一を取り囲む。
「番長はほんまなんなん!? 天使ちゃんのどこが気に食わんの!?」
「久しぶりの女! しかもこんな美女にそんなツラく当たれるとか理解できねぇわ」
「やっぱり小山内とデキてんのか!? どこまでヤッたんだ答えろ!」
「ボクを巻き込まないでほしいなって」
「つかお前ら天使だ美女だって騒ぐけどよ、そもそも天使って女なのかよ。最初から完成されたデザインで造られたモンなら性別があるのはおかしいだろ。しかも背中の羽にバランス合わせてんのか無駄に乳でけーし脚太いし」
今度は天使の口元がわかりやすいくらいに震えだした。
「バカか! そこがいいんだろうが!」
「これだから女を抱いたことない筋肉フェチの童貞はよぉ」
「そうだ、番長は女の魅力をわかってねえ!! 肉のついてない女を好きなヤツはロリコンだけだ!」
「そこまで行くと偏見じゃね?」
「あー……全員黙れ」
静かだがよく響く声が、話の本筋から外れた乱痴気騒ぎを遮った。
天使の外見の話になりかけ、天使の口元がより大きく震えはじめた頃、双一とクラスメイトを突き放したのは貴志瑛士だった。
寡黙でクラス内でもあまり人付き合いをしないものの、何をやらしても満点に近い結果を出す麒麟児であり、気さくな番長とは違う意味で一目置かれる男だ。双一を取り押さえようとするクラスメイトを下がらせ、一対一で双一の前に立つ。
「……なんだ、貴志」
「らしくないな双一。いつも言ってただろ、どんな面倒事も筋肉の糧になると思えば苦にならないって」
「ウソつくな。俺はンなバカっぽいこと言わない」
「貴志の言う通りだ。番長は勢いで誤魔化してるけどよくバカ言ってるぞ」
「そうだそうだ」
「たしかにそうかも」
「……まあ、そこはどうでもいい。今すべき事はとりあえず天使から話を聞くことだろ」
思いがけない相手からの口撃と、舎弟である小山内を含めた普段双一に逆らわないクラスメイトからも非難の声が上がり、ようやく双一も口をつぐんだ。反抗的な問題児代表を黙らせたことで発言権を得た貴志が天使を見つめる。
「後ろのアホ共は無視して俺と輪島の質問にだけ答えてもらいたい」
「ええ、わかりました」
天使は対話の相手を絞るように前に出た。
「願望の神器と言ったな。その名前から察するところ、別世界の人間を呼ぶ目的だけに制限された物ではないな?」
「はい。この世界の人間はミラルベル様から神器を与えられましたが、自分自身で何かを為そうとする意志が弱かったためか使いこなせず……いつしか外の世界の人間から“欲”を学ぼうと、“救いを呼ぶ”願いが込められるようになりました」
「次だ、神器は何度使える。同じ物でも願いを変えて使うことはできるか」
「神気さえ込められば何度でも。しかし、願いは変えられません」
「なるほど、では…………この世界に“空”の神器はまだあるのか」
それまで天使の美貌と色香で骨抜きにされていた生徒たちが、ハッと何かに気づいたように顔を引き締めた。やや悔しそうな顔をしていた双一もだ。
願いを込められる前の、人々の願いを叶えるために造られた神の力の結晶が、まだ残っている。そしてそれを手に入れられるのなら――
「私も把握しているわけではありませんが、未使用の物がいくつかあったはずです」
「すでに神が人間に授けた物であるなら、今この世界にいる俺たちが使っても問題ないな?」
「はい、あなた方も今はこの世界の住人ですから、私に止める権限はありません」
何でも願いを叶えることができる。
神の存在は未確認でも、天使という存在は確認できている。
神器の力は世界を渡るという超常現象によって証明されている。
元いた世界では如何なる努力や幸運をもってしても決して叶わない願いを叶えられる。
勝手に異世界に呼び出され、自由に帰ることもままならない。そんな状況から、天使に従うメリットを提示してみせた貴志は、肝心な話はもう聞けたと輪島の肩を叩いた。
「悪くない……」
そう漏らしたのは誰の声だったか、それとも全員の心を現した幻聴だったのか、貴志は周りを確認するが、ほとんどのクラスメイトが何やら悪巧みをしている顔で薄笑いを浮かべていたためわからなかった。
「それではアザナエルさん、我々は具体的に何をしたらよいのでしょうか」
一番抵抗していた問題児も黙り、ようやくと天使は微笑む。
「まずは力に慣れてもらうことです」
「力に慣れる?」
「あなた方は、すでに願いを叶えるという神の力を得ています。と申し上げても神器に残っていた力の欠片にすぎないので、せいぜい使える力は本当に大切な事、心の底からの願いに準ずるものだけ。それも神器で増幅しなければ神の如き奇跡は振るえないかと」
説明の途中でアザナエルの口が止まる。話を聞いている生徒たちの顔に理解の色が見えなかったからだ。
その理由の半分は、まだ天使の美貌にやられてしまっているからなのだが、アザナエルは話し方が悪かったのかと自らの言葉を思い返す。
「えーと……何かひとつだけ魔法が使えるようになる。使っていれば経験値が入ってレベルが上がる、とでも理解していればよいでしょう」
「さすが博士! わかりやすい!」
手を打つ生徒たちに合わせてアザナエルも頷く。
「魔法ですか。まあ想像しやすい言葉で呼んでくだされば結構です」
「ん? 何か引っかかることがおありですかな?」
「いえ、なんでもありません……私も自分の権限内でなら皆さんをサポートできるので、あなた方の文化に合わせて自身が持つ力がどのようなものか確認できるようにして差し上げます。少々記憶を見せてください」
アザナエルが美しい指を拡げ、先頭にいた輪島の頭に置いた。
生徒たちが息を飲み、空気が張り詰める。理由は神話の一説のような光景――というより一人だけ美女に頭を撫でられているようにしか見えないシチュエーションに湧き起こった嫉妬の炎が原因か。
輪島の顔にイヤな汗が噴き出たのは、この後、八つ当たり気味に行われるリンチから逃れられないことを予見したからだろう。
「なるほど……ゲームにマンガ、あなた方の世界には様々な娯楽があるのですね……では分かりやすいものになぞらえて、『ステータスオープン』と言えば自身の持つ魔法を確認できるようにしましょう」
「ゲームかよ」
「いやだから分かりやすくゲームを参考にするって言ってんじゃん」
今度はアザナエルの手が全員にかざされる。
ふと覚えた思考が冴えわたる感覚に、アザナエルの権能のより魔法の力を確認できるようになったと感じた生徒たちが一斉に教えられた呪文を唱えようとする。しかし、その一言を唱えるよりも早く、新たな別の異常が起きていることに気づき詠唱は止まった。
「ステ……おい、なんか体光ってね?」
「……おまえ気づいてないの?」
「なにが」
「また足が動かないんですけど!」
「ついでに言うと、またアザナエルちゃんの像が光ってるね」
「……てゆーことは?」
「また飛ばされるッ!?」
一度遭った強制転移の兆候を感じ取った生徒が、わずかに動かせる目線だけをアザナエルに集中させる。
「どうやら私の力でこの場に留めて置ける限界が来てしまったようです」
「まだ説明の途中だろっ」
「私も神気に関して理解していることは多くありませんので、この先はお任せします」
「おい!?」
「それでは、あなた方の旅路に幸多からんことを」
「オイイイイイイィ!?」
天使の黄金像がまたしても強烈な光を放ちはじめている。
生徒たちは天使に助けを求めようと手を伸ばす。しかし、あまりの眩しさに目を開けていることすらできなくなってしまう。
洞窟で起きた転移の光と同様に辺りが包まれると、来た時と同じように生徒たちの姿は一瞬で消えてなくなっていた。光が収まった後、一面淡い白で出来た世界には、微笑みながら小さく手を振る天使だけが取り残されている。
「……久方ぶりの帰還者。いいえ、純粋な来訪者は初めてでしょうか」
騒がしい少年たちが下界へ移動したことを確認して、それまで浮かべていた柔らかな笑みが消え落ちた。誰もいない空間で独り、何の感情も見えない能面のような貌に戻ると、アザナエルは抑揚のない声で呟く。
「そしてこれ程まで神の力に適合した者も初めての事……此度は何を見せてくれるのか、期待していますよ、みなさん」