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転生しても腐れ縁 ~前世の幼馴染は、今世でも幼馴染でした~  作者: 木山楽斗


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第5話 言い訳ばかり

 ラナイアとアルグスは、二人で休んでいた。

 喧嘩していた二人は、一度落ち着くことができた。だが、つまらないことで、二人は再度喧嘩を始めたのである。


「大体、あなたは昔から言い訳ばかりよね? 浪人になった時も、あの時は調子悪かったなんて言い訳をしていたわよね? その後、もう一回落ちたのに」

「それは仕方ないだろう! 二回目も調子が悪かったんだよ!」

「一回目に調子が悪かったなら、二回目には調子が良くなるように努力すればよかっただけの話じゃない。一回目の反省が活かせていない時点で、それは言い訳よ」


 二人の喧嘩は、お互いの過去に悪かった点を指摘することが多い。

 二人は、以前の世界からずっと一緒にいる。そのため、実際に体験したお互いの悪い所が出たエピソードを交えて指摘するのだ。


「というか、あなたはその後に中退したわよね。なんで、苦労して入った大学を中退するのよ? 意味がわからないじゃない」

「仕方ないだろう。俺には合わなかったんだ」

「合わなかった? それも言い訳じゃない? お義父さんもお義母さんも、すごく怒っていたし、悲しんでいたわよ」

「それは……申し訳ないと思っているが……」


 今回のエピソードは、かつての世界でアルグスが大学に入った時のエピソードである。

 アルグスは、ラナイアと同じ大学に入ろうとしていたのだが、一度目は見事に落ちてしまった。

 それでも諦めず、アルグスは大学に入ろうとした。だが、二度目も落ちてしまったのだ。

 そして、三度目の正直で大学に入れたのだが、それも中退してしまった。苦労して入った大学に、アルグスがいたのはたった二年間だけなのである。


「仕方ないだろう。お前と一緒の大学を目指したのに、お前がいなくなったんだから……」

「なっ……」


 アルグスの発言に、ラナイアは固まった。

 アルグスが大学を中退した理由を、ラナイアは知っていた。そのため、その内容自体に驚いている訳ではない。

 それを、アルグスが素直に言ったことを驚いているのだ。まさか、素直に理由を言ってくるとはラナイアも思っていなかったのである。


「わ、私がいなくなったからって、何も中退することはないじゃない……」

「な、なんというか……モチベーションがなくなったんだよ」

「モチベーション……それを、私に求めるのは良くないと思うんだけど……」


 ラナイアは、少し顔が赤くなっていることを自覚した。

 はっきりとアルグスに求められると、ラナイアはこうなってしまうのだ。

 そして、にやけているのも自覚していた。なんだかんだ言っているが、ラナイアはアルグスに求められるのが嬉しいのである。

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