男勝りなのですか!?
私達の目の前に現れた古城。
元々ははるか昔の魔法文明の遺産がありそれを使ってこの城を建てたらしい。
確かに周りから見ている分には、奇妙な魔力の動きがあり、その動きもかなり複雑なものですぐに解析は出来ない。
けれど防御や跳ね返し拡散受け流しといった幾つかの効果は見られて、そこそこの魔法を打ちこんでもあまり効果がないだろうというのは分かる。
もっともこの城に大穴をあけるのが今回の目的ではないので、その辺りは特に考えなくてもいいだろう。
後は打ち込んだ魔法がこの壁に耐えられるかどうかだが、
「うん、ためし打ちなんかして、使うの禁止にされたら困るしやめておこう」
「だったら口にださない方がいいんじゃないのか?」
「は!」
つい油断して口に出してしまった私はロランに突っ込みを受けた。
ぐぬぬ、と呻いているとそこでロランが嗤う。
「どのみち、マリナの出番はないだろうから好きにすればいいがな」
「なんですと……」
「今日は俺の後ろで大人しくしていろよ」
ロランの勝ち誇った笑顔を私は目撃した。
悔しい……そう私は思っているもそこで、私はその言葉に何か……記憶の奥底で動くのを感じた。
こう、頭に来るというか悔しくなるというか……うっすらと何かが私の中で浮かび上がり、像を結ぼうとするけれどすぐに霧散してしまう。
これは一体なんだろう?
私は自分の中にある物をよく見ようと思ったその時魔物が現れた。
ここにもコウモリのような魔物がいて飛んでくるけれど、すぐにロランによって一刀両断されてしまう。
コロコロと魔石が落ちていくのを見ながら私は、
「本当に私の出番をなくすき?」
「今日は護衛だからな、俺が」
そう返されてしまう。
それが悔しくて私は邪魔をする事にした。
「リフェ、魔法の練習よ。次に来た相手に向かって炎系の魔法を打ちこみなさい!」
「な、なんでですか!」
「その杖にも自動補正効果があるから、それで魔法の扱いに慣れるのよ! そうすればリフェも立派な殺戮魔法使いよ!」
「! いやですぅ、殺戮魔法使い何て……」
「いいから早く攻撃をするの! リフェにはそれだけ御才能もあるし」
「エ、エレンちゃん、助けて」
そこでリフェは涙目になりながらエレンに助けを求めた。
けれどそこでエレンは真剣そうに顎に手を当てて考えてから、
「今までリフェにはあの魔法の扱いが下手すぎて、才能がないと思っていました」
「! ひ、酷い」
「ですがこの杖を使って慣らしていけば、その感覚を覚えてじきに本当に魔法が使えるようになるのでは?」
「ふ、ふえ? ……というかエレンちゃんだってマリナ様だって、どうして貴族令嬢なのに男勝りなのですか!? もっとこう大人しくてもいいんじゃ……」
リフェが悲鳴のような声を上げるが、それを聞きながら私は、
「大人しい令嬢自体が、幻想なんじゃないの? というわけで、また魔物が出たから頑張ってねリフェ」
そこで丁度鼠の魔物が出たので、悲鳴を上げるリフェを私は、全力で前面に押し出したのだった。
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