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でもこの程度ね

 目の前には震える洞窟の主、ドラゴン!

 果たして、どんな攻撃を仕掛けてくるのか!」


「何が来るのかな~」

「よ、喜んでいる場合じゃないですぅ、マリナ様!」

「あ、様ではなく外では名前呼びにしうるように。これはご主人様命令よ!」

「そ、そんな事を言っている場合じゃ……」

「ドラゴンの口がパカって開いてこっちを向いたわね。炎が渦巻いている……」

「……終わりです、もう終わりです」


 リフェが絶望したように呟いているが、私は嘆息した。


「愚痴を言っている暇があるのなら、貴方に教えた魔法でどうにか出来るか考えるの!」

「でも、私魔法は……」

「これから少しずつ慣れて行ってもらうわ。今回は私が動くけれど!」


 そう言って私は、目の前のドラゴンの口に炎が収束していくのを見る。

 赤い炎が輝き、そして一瞬の間をおいて私達の方に吐き出される。

 リフェは悲鳴すら上げなくなった。


 そして今!


「“氷の柱”」


 それほど強い防御系の魔法ではないが、呪文が短く、私自身の膨大な魔力でごり押しが出来る。

 そして吐かれた炎が氷の柱に当たってとろとろと溶けていくのが見えた。

 氷の柱を作り出すだけの魔法で防いでみたが、なかなかに火力がありそうだと私は見ながら、こっそり普通の結界も張っておく。


 防御と言えばこういった結界が使えるのなら、そちらを使うのが主流だが、


「貴方の火力がどの程度か知りたかったの。でもこの程度ね」


 全力で初めに攻撃してくるのが、こういったダンジョンの知能の低い魔物の行動……であるらしい。

 だからこういった形で攻撃させそれを防ぎ、ドラゴン自身の魔力を減らして弱らせてから、


「“束縛の青い糸”」


 こうして私はドラゴンを捕らえたのだった。

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