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よし、巻き込もう

 こうして罠を解除した洞窟に入っていく私達。

 偽装されている可能性もあるにはあるのだけれど、


「それはこのダンジョン内のマップでこまめに確認して……今度は蛇の魔物ね。よし、リフェ、同じ魔法で行くわよ。風の魔法!」

「は、はい!」


 というわけで今度は一緒に魔法を使う事に。


「「“調べをのせた風は赤き灼熱を纏い吹き荒れる”“熱き烈風”」」


 風の魔法、それも一部炎の魔法が混ざったその魔法攻撃により、魔物は瞬時に倒された。

 思った通りこのヒロインであるリフェには魔法の才能がある。

 知識の通りだわ、と思いながら私は、


「こんなに魔法が使えるなら、人気者になれそうよね」

「……私のお友達は、エレンちゃんだけです」


 ぼそりと悲しそうにリフェが呟いた。

 そういえばこのドジっ子属性のせいで、周りと馴染めなかった設定があったはず。

 上手く使えればこんなにも強いのにね、と私はリフェを見ながら、その彼女の唯一の友達というあの黒髪ツインテールの少女を思い出した。

 

 そして私はにやりと笑う。


「そう、よし、エレンに決めたわ」

「エ、エレンちゃんをどうするつもりなのですか!?」

「よし、そのうち三人で必殺技を打てるようにするのよ!」

「ま、巻き込む気なんですか!? 私の一番のお友達を!」

「私のメイドのお友達は私のものよ! だからそのうち手に入れるわ!」

「やめてぇぇぇぇえ」


 そんなリフェの悲鳴を聞きながらさらに私は魔物を倒しながら進む。

 魔物達を倒して手に入れたものや、途中、本で見たことのある貴重な鉱石やキノコ、植物の類を回収しながらさらに進んでいく。

 やがて私は、広い部屋のような場所に辿り着いたのだった。


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